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【ふたご座流星群 - 2020年】直前まで場所選びに悩んで見つけた秩父付近の登山口駐車場

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2020年12月13日にふたご座流星群を見に行きました。天気予報は関東エリアはところにより晴れ、撮影場所の決断がカギに。この年の流星群は月明りも少なく比較的好条件で見れるチャンスはありましたが、毎日変わる天気予報で晴れが広がる場所の選別が難しい年でした。

ふたご座流星群を見に行く

では今回はどこでふたご座流星群が見れるのか?そもそも流星群を見るために必須な観測条件として、「空に雲がないか」、「月明りは少ないか」、「光害の多い都心からいかに離れた場所で観測するか」などといった要素が必要になります。今回の観測条件に合った場所を探すために流星群当日までに苦労した部分がありました。それは「晴れている場所を特定し、且つ空が暗い場所を探すこと」でした。

確実に晴れる場所の特定が難しく、当日まで観測場所を決めかねた

流星群鑑賞で一番重要なことは「どこで流星を見るか?」です。まず自分の拠点から行ける範囲で晴れている場所をいくつか選びます。そのあとにその場所が星空観測に優れているか調べます。

ふたご座流星群の極大日は関東首都圏エリアと一部東海エリアが晴れるとウェザーニュースで知らされておりました。しかしスマホや他の天気予報、星空指数のサイトでは天気予報にばらつきがあり、12月13日の午前中の時点でどのエリアが最適な場所か非常に悩ましい状況でした。

よく流星群の直前になると全国マップで流星群が見えるエリアがわかるニュースを目にすると思いますが、それすらも数時間ごとに見えるエリアが変わってきます。当日も寒気が日本海側からやって来ていたため、雲が広がりやすく天気予報で晴れている地域を調べても夜間は曇りと予報が出ていたり、天候が読めない状況でした。私はスマホの天気予報、星空指数、ほかAI予想の天気予報を駆使して常に最新の情報を得ながら判断しました。

今回流星群を見るためにいくつかの候補場所を絞りました。神奈川県の箱根・芦ノ湖周辺のパーキングエリア、宮ケ瀬ダム周辺、東京都の奥多摩周辺または埼玉の秩父の山道周辺です。できる限り人目に触れずにゆっくりと観測と撮影をしたかったので人気の箱根・芦ノ湖周辺はやめました。車の往来が激しくライトが写真に写り込んでしまう可能性があったためです。宮ケ瀬ダムはどの天気予報も晴れており信頼に足りておりましたが行ったことが無く、車を停められる場所が見つけ辛そうだったので候補から除外しました。

秩父周辺にある「日向山登山口駐車場」にて流星群鑑賞を決断!

ふたご座流星群は真冬で厳しい寒さのため、できる限り都心からアクセスが良く、しかし都心の光害が少ない場所を選ぶ必要がありました。今回は「日向山登山口駐車場」にて流星群観測場所として選びました。グーグルマップで調べたところ秩父周辺は南側から北西にかけては山や尾根が連なり光害が発生するような街はありませんでした。

日向山登山口駐車場の衛生写真
日向山登山口駐車場の衛生写真

日向山登山口は秩父の街の真東にあり標高が高いので眺めがあります。そのためここの登山口の駐車場は車の中居ながら星空を眺めることもできます。12月氷点下になるため車中泊が必須となります。車は20台以上は停められるスペースがあり、また公衆トイレもあるので夜通しの撮影では大変便利な場所でした。

15時に到着、誰もおらずゆっくりと撮影準備ができました

東京からは12時過ぎに出発して日向山登山口駐車場まで15時前に着くことができました。日の入りが16:30頃なのでロケハンと準備で時間を使うことができました。この時点で駐車場には誰も居ませんでした。ふたご座は東の地平線から出てきますが流星はふたご座を中心に流れ、放射点から離れた場所ほど流星の軌跡が長くなる特徴があるので、今回は北西の方角で流星群を狙いました。

日没から夜の20時頃までは曇り空でした

秩父の天気予報はずっと快晴でしたが、実際は雲が多い状況でした。日没前には流星群を見ようと車が10台以上に増え、各々カメラのセットをしていました。この場所は初めて訪れたためどのくらいの人混みになるか想像できませんでしたが、結構本格的な機材を持った方も多く、意外とこの場所は有名なスポットのようです。

18時頃の空の様子

撮影開始直後の18時頃は雲が多く星がほとんど観測できませんでした。何人かは別の場所へ移動していきましたがもう少しこの場所で粘ってみようと思いました。

19時頃の空の様子

スマホの天気予報は快晴と表示されてましたが一向に晴れません。よく見ると2層の雲が交差しながら流れていたので風の流れる方向がわかり、雲が確実に抜けると確信しました。この頃の外気は1度で車内がどんどん冷えていきました。

ようやく見えた流星

ようやく映り込んだ流星(画像上部)
実際はもっと強い光でした

20時以降は雲も抜けて絶好の鑑賞チャンスとなりました。カメラの範囲に流星があまり映り込みしませんでしたが夜空全体に流星がたくさん流れてました。ときどき緑色の流星をいくつか見ました。予報では1時間に50個ほどは見れるとの事でしたが、確かにそのくらいの頻度はあったと思います。

12月の秩父はとても寒い!冬の星空観賞はしっかりと防寒対策を

星空撮影や流星群鑑賞は長期戦となります。場合によっては夜通しとなる場合もあります。冬場は想像以上に寒く、また長い間外気にさらされるので思っている以上に体が冷えてきます。冬場の星空撮影・観測での装備であると便利な備品を紹介します。

  • カイロ(軽量でスペースを取らない、暖かくなる)
  • 簡易リクライニングチェア(星空観賞用)
  • 寝袋や毛布類(冬空での星空観賞で必須)
  • モバイルバッテリー(急激な温度低下でスマホのバッテリー低下を防ぐ)
  • 耳当て(耳当ては冬には必須)
  • 車(いざとなったらエンジンかけて暖房、あと避難)
  • 暖かいお茶を入れた魔法瓶(暖かい飲み物は1本以上は持っていきましょう)

背中キャンプ用で使っているリクライニングチェアを組み立て、持ってきた寝袋の中に毛布を2枚入れ包みながら星空を見ました。それでも日向山登山口駐車場の夜間は本当に寒かったです。

タイムラプス動画を撮影しました

ふたご座流星群を定点撮影しタイムラプス動画を作成しました。18時頃から深夜3時半までの6時間以上の撮影でした。そんなにたくさん流星を捉えきれませんでした。

Nikon D750 で撮影

タイムラプス動画は下記条件で撮影しました。

カメラ機材Nikon D750
レンズTamron SP 15-30mm F2.8
露出時間20秒
絞り値(f)3.5
ISO2,500
焦点距離18mm
インターバル撮影23秒
撮影枚数約1,600枚
動画50コマ/秒

まとめ

2020年のふたご座流星群は好条件が揃っており観測ができて良かったです。最初は曇り空でしたが中盤からは快晴で満天の星空を見ることができました。防寒対策を取りながら寝そべって星空を眺めていると方向問わずいろいろ場所から流星が出現しました。

今回は事前の場所選びにとても悩みましたが、万が一行った場所が晴れなかった時に他の場所も候補に入れておくことをお勧めします。ただし何時間もかけて移動をすると流星を見る機会が無くなってしまうので、最初に向かった場所から1時間程度の範囲にとどめておくと良いかもしれません。2021年もいろいろな天文イベントがありますが、コロナ禍で働き方が変わってきておりますので、時間に余裕を持って流星群がやってくる際は夜空を眺めてください。

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