デリケートアーチの風景

■アメリカ国立公園 アーチーズ国立公園

【アーチーズ国立公園】自然のブリッジが密集する秘境 - 概要と見どころを紹介

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デリケート・アーチのパノラマ風景
アーチーズで有名な「デリケート・アーチのパノラマ」

ユタ州にある有名な「アーチーズ国立公園」とは一体どのような国立公園なのでしょうか?アーチーズ国立公園の訪問を計画している方、アーチーズをより楽しむための予備知識として国立公園で絶対に外せない観光スポットや旅行を計画する上で知っておきたい事前知識をまとめました。

*この記事は2022年4月17日で最新の情報に更新しています。

目次

アーチーズ国立公園の概要

アーチーズ国立公園はユタ州の東に位置する砂岩が浸食してできたアーチのような地形が特徴的な国立公園です。その数は国立公園内に2,000以上もあり地球上でも類を見ないナチュラルブリッジの群生地帯です。長い年月をかけて浸食されたアーチはどれも異なる風貌をしています。

季節問わず毎年多くの観光客が訪れる人気の観光名所でグランドサークルを代表する国立公園です。

  • 1971年に国立公園として正式登録
  • 営業時間は通年24時間(繁忙期は5月~9月)
  • 入園料は車1台につき30ドル(購入日から3日間有効)
  • ※2022年4月3日から10月3日までの間は入園料とは別に指定した時間帯による入場料2ドルの事前予約が必須に
  • 公園内の設備:ビジターセンター、トイレ施設
  • 気候:(通年乾燥地帯)温暖な時期は4月~5月、9月~10月、夏場は40度超え、冬は氷点下または5度以下
  • アクセス方法: モアブの町から車で10分ほど

アーチーズ国立公園の行き方

アーチーズ国立公園までの道なり
キャピトル・リーフ国立公園からのアクセス

アーチーズ国立公園へは2つの方角からアクセスできます。1つはキャピトル・リーフ国立公園からのアクセス(地図参照)です。もう一つはアーチーズの南側(モニュメント・バレーやメサ・ヴェルデ)からのアクセスです。

ラスベガスから直行する場合は7時間(700㎞以上)もかかります。

■アーチーズ国立公園の出入り口は1か所のみ

アーチーズ国立公園のメインエントランスは一ヵ所のみで『US-191』沿いにあります。出口も同じ場所のため国立公園が混み合います。

今やアーチーズ国立公園は大変人気の観光名所だということを覚えておきましょう。

アーチーズ国立公園の回り方

アーチーズ国立公園内の道路はすべて景観を楽しめるシーニックドライブになっている
国立公園内の道路の風景

アーチーズ国立公園は車で園内を回って観光します。広大なエリアを有するアーチーズ国立公園は自然のアーチが至る所に点在しており主要な道路から各ビューポイントに道が分岐しています。

枝分かれした道路沿いにアーチへ続くトレイルと駐車場があり歩いてアーチを目指していきます。5分以内で行けるトレイルから数時間以上かかるトレイルまで様々です。

アーチの鑑賞から戻ってきたら再び車で移動し、別のアーチへ続く道路を進みながら園内を回っていきます。

アーチーズに入ると出迎えてくれる巨大な一枚岩
アーチーズ国立公園の景色

国立公園内の道路は綺麗に舗装されており安全に走行できます。園内の道路は見晴らしがよく上の写真のような赤い砂岩の風景を見ながら進んでいきます。

国立公園内の道路は全てシーニックドライブを楽しむことでき、車を停めて景色を眺めるほど景観が美しいためアーチを巡る移動中も目が離せません。

アーチーズ国立公園はトレイルが豊富

アーチーズ国立公園の主なアクティビティはトレッキングです。公園内に点在しているアーチはトレイルの先にあります。そのため色々なアーチを回りながら1日中観光すると、往復で10km以上のトレイルを歩くことになるでしょう。

車を降りてすぐ見えるアーチもありますがほとんどの場合は少し長いトレイルを歩いた先にアーチがあります。したがってある程度の体力が求められる国立公園です。

トレイルは砂利道や滑りやすい岩の上を歩きます。トレッキングシューズや履き慣れた運動靴が必要です。また一部岩を手で掴まって歩く場所もあるため、岩で手を怪我しないようにグローブ(軍手など)があると良いでしょう。

アーチーズ国立公園を観光する場合、それぞれのビューポイントに足を運び1~2時間のトレッキングを重ねて半日から丸1日の滞在が主流となります。

■トレイル以外のアクティビティは?

意外と知られていないのが乗馬です。馬に乗りながらアーチーズを回ることができます。また現地アメリカ人はマウンテンバイクで各ビューポイントへ行きハイキングが楽しみます。その他公園内でキャンプをしたり星空観測など、アーチーズの自然ならではの滞在型・体験型のアクティビティが主流となります。

アーチーズ国立公園のおすすめの場所を紹介

アーチーズ国立公園を訪れたら絶対に外せないおすすめのスポットを紹介します。下記のスポットを全て回るとアーチーズで終日観光のイメージとなります。

Balanced rock - バランスド・ロック 往復0.5㎞(20分)

今にも崩れそうな岩
バランスド・ロックの風景

上部が大きくバランスを保った石柱です。駐車場から目の前にあり石柱を中心に一周できるトレイルがあります。トレイル自体は出発地点からの高低差があまりなく初級レベルの難易度です。またシーニックルートを車で走りながら見ることもできます。

Double Arch - ダブルアーチ / 往復0.8㎞(10分)

アーチが2つに分かれた岩山の風景
ダブル・アーチを正面から見た風景

大きな岩壁にアーチが2つに分かれた特徴的な風景が魅力なスポットです。歩いてアーチの真下まで行くとができ真下から見上げるダブルアーチは圧巻です。

The Windows -  ザ・ウィンドウズ / 往復1.6㎞(40分) 

赤い岩壁に大きな穴が開いております
4種類のアーチをトレイルで楽しむことができる

浸食によって一枚岩に穴が開いた存在感のあるアーチです。見どころの4種類のアーチを回ると往復1.6㎞ほどですがトレイル自体は歩きやすく、手軽に回れるアーチ群となります。また駐車場からもその存在を見ることができます。

Landscape Arch - ランドスケープアーチ / 往復2.6㎞(50分)

今にも崩れそうなアーチ
今にも崩れそうなアーチ

今にも崩れそうな薄い岩で弧を描く特徴的なアーチです。過去にはアーチが一部崩れて、現在も浸食が続いています。近い将来さらなる浸食によりアーチが崩れてしまう可能性があり、現存するうちに見ておきたいアーチです。トレイル自体は勾配がなく歩きやすいですが少し距離のある中難易度です。

Delicate Arch - デリケート・アーチ / 往復4.8 ㎞(2~2.5時間)

アーチーズ代表のデリケートアーチの風景
デリケート・アーチの佇まいは本当にすごい

アーチーズ国立公園の代表的なアーチです。トレイルの距離は長めで途中からは勾配のある岩を進んでいきます。一部細い岩崖路も進む上級者向けのスポットです。

デリケートアーチのトレッキングの詳細などは下記の記事を参考ください。

アーチーズ国立公園に行く前に知っておきたい10個の事前知識を紹介

アーチーズ国立公園に行く前に知っておきたい10個の事前知識をまとめました。できる限り情報を集めることで快適にアーチーズを楽しむことができるでしょう。

①アーチーズ国立公園は入園制限のために時間毎の入園予約と事前チケットの購入が必須に!

※国立公園の入園方法が変更になりました。2022年4月3日から10月3日までのオンシーズン中は国立公園の入園料(30ドル)とは別に、『Timed Entry Rerservations』という入園する時間に合わせたオンラインでの事前入園チケットの購入が必須になりました。

これは押し寄せる観光客の人数制限をする目的で1日上限2,700台分の車の入場許可を朝6時から夕方5時まで各1時間ごとに決まっているスロットを購入し、IDとチケットを入園ゲートで見せるシステムです。

知らずに行くと入園できないため、大変なことになります。詳しくは下記の記事にてチケットの購入方法などを詳しくまとめています。

②車のガソリンに注意!国立公園は移動距離がある

アーチーズ国立公園の地図
引用: アーチーズ国立公園の地図
引用元URL: https://www.nps.gov/arch/planyourvisit/maps.htm

■ポイント: メインエントランスに入る前にガソリンを満タンにしておく

広大な国立公園は移動範囲が広いためガソリンの残量に注意です。メインエントランスから一番遠い場所までは片道29km(45分)も離れています。

各方面のトレイルを車で移動しながら国立公園内を回る為、公園内の移動だけでも100㎞近くは走行することになります。アーチーズ国立公園に入る際は近隣のモアブの町であらかじめガソリンを満タンにして向かいましょう。

③アーチーズ国立公園を楽しむうえでトレッキングシューズは必須

■ポイント: アーチーズ国立公園にトレッキングシューズの手配を

アーチーズ国立公園はとにかく自ら歩いてアーチに手前まで行かなければ見ることが出来ません。目指他の国立公園の観光と比較してもこの国立公園はとにかく足を酷使することでしょう。

そこで重要になってくるのは『靴』です。もし用意できるなら『トレッキングシューズ』がアーチーズ国立公園を安全に楽しむ為の重要な要素になります。

アーチーズ国立公園の観光のトレイルを歩くことになり、足場の悪い岩場や滑りやすい岩盤の上を歩いて進みます。毎年転落事故やケガも多い国立公園で自然を相手にした観光なのでトレッキングシューズは必須です。

アーチーズ国立公園は午後になるほど混み合うため、入場は午前の早めがお勧め

■ポイント: 国立公園の入園は午前中がベスト

アーチーズのパーキングは結構大変
パーキング手前の路肩のスペースに車を停めてトレイルに向かう

アーチーズ国立公園は毎年150万人以上の観光客が訪れる大人気の国立公園です。近年は知名度が増したことで観光客が増え公園内の道路が混み合うことが問題になっています。

現在は入園前に事前の予約が必須になっているため、園内の渋滞や車止めができないなどの悩みは解消されていますが、午後になるにつれて来園する車が増えるため、朝からの入園を勧めます。

アーチーズ国立公園の観光は1日でも足りない

■ポイント: 効率よく国立公園を回るために行先を事前に決めておく

全てに名所を回ろうとすると1日に以上掛かりますが、主要なポイント行くことで1日で回ることができます。

特に訪れたい観光スポットは以下の4つのアーチで1日で観光できます。

  • ダブルアーチ
  • デリケートアーチ
  • ランドスケープ・アーチ
  • ザ・ウィンドウズ・アーチ

上記4つのアーチに行けば、アーチーズ国立公園を終日で体験できることでしょう。仮にアーチーズ国立公園のすべてを回る場合は3日間は必要です。モアブの町で宿を確保しましょう。

アーチーズ国立公園観光のおすすめの時間帯は?

■ポイント: 夕日に照らされるアーチの美しさは圧巻

アーチーズ国立公園滞在でおすすめの時間帯は夕方です。ベストな時間帯と言っていいでしょう。10年以上前のアーチーズ国立公園はまだ人気の観光スポットではありませんでしたが、今では多くの観光客が訪れるようになりました。特に夕暮れ時の赤く染まる雄大な景色を静かに見ることができるアーチーズは今や貴重な時間帯となっています。

アーチーズ観光はSUVや4WDの車がおすすめ

■ポイント: SUVや4WDは行ける場所が増える

いくつかのスポットには未舗装道路を通らないと行けない場所があり、車高のあるSUVや4WDがおすすめです。特にグランドサークルを回る場合はSUVや4WDタイプのレンタカーを借りることをお勧めします。

国立公園やグランドサークルをする上でSUVや4WDを選ぶと良い理由に関しては、海外レンタカーで4WDやSUVを選ぶ理由を参照下さい。

国立公園内にレストランや宿泊施設は一切なし

■ポイント: 国立公園内は必要最低限の設備のみ

国立公園内は入口付近にビジターセンターがあるだけで園内にはレストランや宿泊施設は一切ありません。現在の国立公園の大きな理念の一つに「人の手はできる限り加えず、自然のままを活かす」という部分が根底にあります。

1971年に国立公園に認定された新しい国立公園でその基準が厳しいため国立公園内には商業施設となるレストランや宿泊施設がないのです。

終日滞在する場合は十分な食料を持ち込みましょう

■ポイント: 食料や食事は国立公園内で済ませる

国立公園内はレストラン施設が一切ないため十分な量の水と食料を車に積んで向かいましょう。1日中滞在する場合ランチは国立公園内で食べることを想定してください。

国立公園を出て「モアブ」の町でランチをすることもできますが国立公園が混んでいると入園規制で再入園ができない場合があるため一度国立公園に入ったら観光が終わるまでは出ないことが必要です。

⑩アーチーズ国立公園に行くならまず先にモアブの町で宿泊施設の予約をしよう

■ポイント: 行くと決まったら先に宿の予約するべし

アーチーズ国立公園の周辺にある『モアブの町』は宿泊施設の激戦区となっており、アーチーズ国立公園に行くと決めたらまずは最優先で宿を押さえましょう。

冬以外の繁忙期は観光客が多く常にお部屋が満室です。また近年の人気の観光スポットになっているため宿泊料金が高めです。モーテルレベルでも1泊2万円以上することもあります。

人気の宿泊施設は半年以上前から満室になっていることも多く、1泊6万~10万円以上もするコンドミニアムタイプや高級リゾート施設のみ売れ残っている状況も多く、金額が高いため宿選びは苦労するでしょう。

国立公園のゲートを出てから10分ほど南下するとモアブの町があります。近年のアーチーズ国立公園の人気に拍車がかかりここ10年くらいで町は大きく拡充され観光に特化した町となりました。

宿泊施設やレストラン、その他スーパーマーケットが充実しており食事場所を探すのに困らないでしょう。モアブの町の中ならどの場所に滞在してもアーチーズ国立公園の移動には不便を感じることは無いでしょう。

アーチーズ国立公園での注意点(ルール)

アーチーズは岩壁が多く脆い
アーチーズは他の国立公園と違いデリケートです
  • 国立公園内の駐車場が満車のとき園内にいるパークレンジャー(職員)の誘導に従ってください。パーキング以外の場所での駐車は決してしないでください。
  • ハイシーズン期間中の公園内の道路は車で混みあうため道の途中でむやみに停車しないようにしてください。
  • アーチの上に登らない、乗らない、触らない。中には非常にデリケートなアーチがたくさんあります。
  • アーチーズ国立公園の夏は暑く極度の乾燥地帯です。入園する際は十分な量の水を携帯し熱中症に気を付けてください。
  • アーチーズ国立公園にはレッドロックや岩壁がたくさんあります。国立公園は自然の保全を目的としておりますが観光客による岩を削った落書きが横行しています。来園の証を残そうと落書きをする観光客が多いのですが美しいアーチーズの景観を損ねるだけでなく、地球の歴史を破壊する行為なので絶対にやめましょう。

まとめ

道路の真ん中からの風景
アーチーズのシーニックルートはドライブするだけでも楽しい

アーチーズ国立公園は自然のアーチが魅力的なユタ州の秘境です。道路から見える景色やトレイルの先にある風景が大変美しく写真だけでは伝わらないほど魅力的な国立公園です。

アーチーズの楽しみ方はドライブで回る公園内のシーニックルートと各アーチまで続くトレイルです。

人気の国立公園なので2022年からハイシーズン中の4月から10月までの期間は入園の事前予約が必須となります。

他の国立公園と違い岩壁やアーチ自体が風化と浸食で脆くなっているため、訪れる際は慎重に行動するようにしましょう。

今まで3度アーチーズ国立公園を訪れましたが毎度新しい発見があります。国立公園内は今も浸食と風化が進み自然にアーチが崩壊しまた新たなアーチができています。

国立公園を訪れる際はトレイルを歩き雄大な自然を堪能してください。

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