アーチーズ代表のデリケートアーチの風景

アーチーズ国立公園

【アーチーズ国立公園】難易度は意外と低め、デリケート・アーチまでの道のりと絶景を紹介

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アーチーズ国立公園の代表的な観光名所であるデリケート・アーチ。実際にデリケート・アーチまでの道のりを歩き絶景を見てきました。思った以上に簡単でしたので体験談をもとにポイントを紹介いたします。

デリケート・アーチ・トレイルについて

デリケート・アーチの地図

デリケート・アーチは訪れた観光客が必ずと言っていいほど目指す国立公園を象徴する絶景スポットです。正直アーチーズ国立公園に行って健康上の理由以外で行かない理由がないくらいの神秘的な場所になります。

Wolfe Ranch Parki Parkingを出発地点から目的地のデリケート・アーチまで片道2.4㎞、往復4.8㎞のトレイルです。序盤は平坦な道を進み、中盤からは赤い岩の上を歩きながらデリケート・アーチまで向かいます。出発地点から目的地までの標高差は146mで往路は緩やかに登っていきます。帰り道は常に下り坂になります。所要時間は30分くらい滞在をしたと仮定して3時間~3.5時間くらいです。

トレイル中は日影はほぼなく、真夏は大変強いので帽子やサングラスは必須になります。冬場のトレイルは雪や氷で足場の岩が大変滑りやすいのでアイゼンやスパイク靴が必要の場合もあります。岩の上は滑りやすいため、トレイルの難易度が「高め」となっているのです。

*アッパー・デリケート・アーチ・ビューポイント(Upper Delicate Arch View Point)へのトレイルもありますが間違えないように気を付けてください。そこに行ってもシンボルのアーチはかなり遠くから見える場所になります。

最新のトレイル状況などはアーチーズ国立公園のオフィシャルサイトをご参照ください。

道のり紹介、トレイルは思った以上に簡単でした

出発点の風景

出発地点は非常になだらかで高低差を感じさせないほど穏やかな道です。ちょうど戻ってくる外国人に挨拶をしたら、あまり疲れているような素振りはなく、むしろ景色が素晴らしかったと興奮冷めやらぬ様子でした。楽しいトレイルだったのか疲れも吹き飛ぶような体験だったのでしょう。

Wolfe Ranchの小屋

トレイルを歩き始めて100メートル程先に「Wolfe Ranch」の史跡が見えてきます。1900年初頭にWolfeファミリーがこの地に牧場を構えて住んでいた家の跡地です。初期のログハウスですがよく見ると木の丸太そのもので家ができております。

橋を渡ります
空が映り込む川辺

Wolfe Ranchを過ぎるとすぐに橋を渡りますがそこにある小川が静かで水面が反射しておりました。

前半のトレイル風景

前半のトレイルはとても歩きやすくなっております。トレイルの両サイドは目印になるように石でラインが引かれており、わかりやすくなっております。デリケート・アーチは夜間も歩く人が多く、少しでも道がわかるようにできるトレイルが工夫されているようです。トレイルの周りの景色がすごく良くてとても穏やかな雰囲気です。

中盤からは岩盤の上を歩きながらデリケート・アーチまで続く

後半からは岩の上を進む

トレイルを歩いて1㎞ほど進むと岩の上を歩いて進んでいくのですが、このトレイルの難易度が高い理由です。岩盤は雨や雪、氷が張った状態だと大変滑りやすく転びやすくなります。夏は突然の豪雨で岩盤が滝のように流れることもあれば、冬は凍結しているため氷の上を歩くことになります。トレッキングシューズやトレッキングポールがあるとより安全です。

岩の上のトレイルはケルンが道しるべに

岩盤の上には「ケルン」と呼ばれるトレッキングではよくある道しるべが並べられております。この辺りまで来るとあたり一面が岩肌となり進む方向がわからなくなるため、他の観光客を見かけない場合はケルンがある方向に進みましょう。道は常に坂道なので、岩の上を歩き始じめたら足元に気を付けて進んでください。

一部細い岩道を通り抜けます

トレイルの終盤に差し掛かると崖の端を沿うように進む細い道があります。人の手で岩を削りデリケート・アーチにアクセスできるようになっております。幅は人二人分が交差できるくらいあるので、向かう人と帰る人が鉢合わせしても問題ありません。ここの風景に差し掛かるとデリケート・アーチまでもう少し!この岩の壁を抜けるとアーチが見えてきます。

国立公園のシンボル、デリケート・アーチの絶景

デリケート・アーチ

歩き始めて約1時間とちょっとでようやくデリケート・アーチに到着しました。周りは曲線を描いた岩が特徴てきで見ている場所から少し奥にシンボルとなるアーチが佇んでいる光景を見ることができます。

全体の風景

デリケート・アーチの全体の風景です。初めて訪れてこの風景にとても感動しました。それと同時にいろいろと疑問に思うことがありました。どうやってこのアーチができたのだろうかと。地質学的には貴重な資料でどのような過程で形成されたか非常に興味深い風貌をしております。

アーチは砂岩の層で出来ており、高さ14メートル、横幅10メートルの大きさで絶妙なバランスで立っております。名前の由来の通り非常にデリケートな風貌で今にも崩れてしまいそうな状態です。

どうやってアーチができたのか?

アーチーズ国立公園の場所は大昔に海だったり陸だったりを繰り返し、大量の塩が堆積したそうです。その後塩の上に何層もの砂岩が堆積しました。塩の層は上に堆積した砂岩の圧力に耐えきれず押しつぶされ、一ヵ所に集まってドーム状に盛り上がりました。それがアーチーズ国立公園の大地です。

更に年月が経ち、塩のドームの上に形成された何層もの砂岩が年月と共に更に上の堆積物で押し固められ、やがて上層の堆積物は風化しながらだんだんと無くなっていきました。固められた砂岩が表層に出てくるようになると雨や雪などで砂岩が浸食され崩れます。崩れた砂岩の真下には塩の塊がありますが、春から秋にかけて雨により砂岩と塩の間を侵食していきました。冬は水が凍り膨張することで浸食が進み、長い時間をかけて弱い砂岩が削られてアーチの形になりました。

言葉で説明しても何を言っているかよくわからないと思いますが、とにかくアーチの形状は膨大な年月で出来上がった地球の最新の姿を目の当たりにしているということです。アーチーズ国立公園は各スポットにどのようにしてアーチが形成されたかなどがわかる資料が至る所にありますので読みながら楽しむことも醍醐味だと思います。

一生懸命トレイルを歩いて見る価値のある風景でした。

時間帯によってデリケート・アーチは見え方が変わる。

明け方と昼間の景色が異なるように、デリケート・アーチの風景も時間帯によって見える景色が全く異なります。昼間と夕方の見え方の違いを紹介します。

昼間の風景

昼間のデリケートアーチ

岩盤は赤褐色の為昼間の風景は青い空とのコントラストがはっきりしており写真映えします。

夕方の風景

今では貴重な誰も居ない夕暮れ時の風景

黄昏時のデリケート・アーチは格別で赤い大地が夕日で更に色濃くなり、ものすごい光景になります。夕暮れ時は1日の中でも1時間もないほど短い時間です。その時間帯で見れる風景は大変貴重で、この風景を見ようとたくさんの観光客訪れる人気の時間帯となっております。

夜の風景

満天の星空とデリケート・アーチ

夜のデリケート・アーチもまた一味違った風景を楽しめます。この写真は2009年に撮影した未明の風景です。当時夜中の2時頃からトレイルを一人で歩き手探りの状態で行きました。懐中電灯を片手に孤独でトレイルを歩きました。アメリカはコヨーテやシカが出たりしますが、草むらから音がしたり聞いたことが無い鳴き声を耳にするなど、ものすごく怖かったです。今思えば良く一人で行ったなと思います。若いころは怖いもの知らずでしたね。

トレイルで必要な装備は?

デリケート・アーチ・トレイルで安全に歩くためにはしっかりとした準備をしましょう。トレイルの経験から準備しておくと重宝するアイテムを紹介します。

水は必須

季節を問わずトレッキングで水の携帯は必須です。ここのトレイルは給水場は一切ありません。また終始日影になる場所は皆無で夏場は炎天下になるため脱水症状になりがちです。夏場はボトルウォーターを2リットルは持っていきましょう。また冬場は氷点下となりますので魔法瓶にお湯を入れて持っていくと重宝します。

軽食

トレイルは往復で4.8㎞で所要時間は3時間以上掛かります。体力も使いますのでクッキーやチョコレート、飴玉でも良いので何かしらの軽食を持参していきましょう。

トレッキングシューズと帽子は必須

トレイルの後半からは足元が滑りやすい岩の上を歩きます。サンダルやスニーカーまたは足底が薄い靴は怪我の原因になります。足をねんざしたら自力で戻るのは困難です。また夏場は特に熱中症に注意し帽子をかぶるように心がけてください。

トレッキングポール

私はあまり使いませんが、デリケートアーチに関してはトレッキングポールがあるとより安全に歩くことができると感じました。地面に刺す先はゴムで出来ており岩にグリップしやすいタイプだとなお良いと思います。特に足腰に自信がない方や高齢の場合は体を支えるトレッキングポールは必須アイテムではないでしょうか。

トレッキングの際の注意事項

国立公園でのトレッキングは自然を楽しむアクティビティーです。自分の行動がすべてを左右します。天候を読む力や時間配分、体力・体調などいかに状況を客観的に見て判断できるかがポイントです。特にデリケート・アーチ・トレイルを歩く際は下記の事に十分注意して臨んでください。

岩の上で雷雨に遭遇したら注意

突然のゲリラ豪雨が来ることがあります。岩の上は水にぬれると足場が大変滑りやすくて滑降の危険があります。トレイル自体は斜度はあるが比較的なだらかです。しかし雨が降ると少しの斜面でも滑って転ぶと止まらずに落ちてしまう場所もありますので、十分に気を付けてください。大雨で岩が洪水のようになってしまった場合は身を低くして両手も使いながらゆっくりと足元を確認しましょう。

また雷が鳴る場合はできる限り身をかがめてください。このトレイルは周りに木や高い山はありません。自分の頭が一番高いと思ってください。雷が頭上に落ちないように身を低くしてください。

雪が降っていたり、道が凍っていたら行くのを断念する

冬にデリケート・アーチに行く際はアイゼンが必要になります。なければ行くのは絶対にやめましょう。または無理そうなら途中で引き返す判断を持っておきましょう。けがをしても誰も助けてくれません。近くに病院もありません。夏場は観光客が絶えずおりますので最悪の場合は誰かに助けを求められますが、冬場は観光客が少ないのでできる限り二人以上で行きましょう。

熱中症に注意

基本中の基本ですが熱中症にならないように適度に休憩をしながら水分補給をしましょう。日影になる場所がないため夏場は特に気を付けてください。

絶対にけがをしない

けがをしないことが一番大切なことです。しっかりと足首を固定できるトレッキングシューズを履いておりますか?トレイルの道以外の場所には極力行かないように心がけましょう。自分の行動次第で怪我のリスクを避けることができます。

おすすめの時間帯(夕方と明け方)

昨今のアーチーズ国立公園は人気の観光スポットで世界中からたくさんの観光客が押し寄せます。その中でもデリケート・アーチは一番人気の観光名所でとにかく混み合います。デリケート・アーチを見る一番良い時間帯は夕暮れ時ですが、ものすごく混みます。それ以前に駐車場が満車になり停車できるスペースがない場合も出てきます。その場合は駐車場よりも更に1km以上離れた別の駐車場から歩く羽目になるので注意が必要です。

夕日の景色にこだわらない場合はお昼時または早朝に行きましょう。混み合わない時間帯の早朝に行くと良いかと思います。朝にゲートに入ったら寄り道せずに最初にデリケート・アーチを目指してしまうのも混雑を回避するテクニックです。

まとめ

デリケート・アーチは国立公園を訪れたら是非チャレンジしてほしい観光名所です。気を付けて準備さえしっかりとしていれば子供からお年寄りまで楽しむことができます。近年は観光客で溢れかえっておりますが時間帯を夕方ではなく午前中の早い時間に行くことで混雑を回避することができます。唯一無二の景色を見ることができるデリケート・アーチを楽しんでください。

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