キャニオンランズ国立公園

アップヒーバルドームトレイルで見た不可思議な絶景とトレイル風景・行き方を紹介【キャニオンランズ国立公園】

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キャニオンランズ国立公園の3つの地区の一つである「アイランド・イン・ザ・スカイ」にドーム状の地形が見られる摩訶不思議な場所があります。

『アップヒーバルドームトレイル - Upheaval Dome Trail 』というトレイルの先で見ることができ、隕石によってできたクレーターなのか、または地殻変動によって隆起し手出来たのか、諸説ありますがどのようにできたかなぞに包まれた特異点を目の前で見ることが出来ます。

この記事ではトレイルの特徴から歩き方、そして見える風景を写真と共に紹介します。

アップヒーバルドームトレイル(Upheaval Dome Trail)について

トレイル入口の風景、赤茶けた大地に木目の表札が良い雰囲気
トレイルヘッドの風景

アップヒーバルドームとは隕石の衝突跡のようなクレーターの中央がドーム状に盛り上がった特殊な地形をしており、その光景が目の前で見れるように縁に沿って進むトレイルです。

■アップヒーバルドームトレイルの全体像は?

Upheaval Domeの衛生写真:Google Earthより転用しております

アップヒーバルドームの全体像はなかなか把握しづらいですが、衛星写真を見るとその異様な全体像が分かります。真ん中のドームを中心に直径約5㎞にわたり岩の層で構成されています。

First OverlookとSecond Overlookを歩く

『Upheaval Dome Trail』2か所のビューポイントがあり、それぞれ駐車から近いSecond Overlookと更に進んだSecond Overlookがあります。どちらも目の前に隆起したドームを眺めることが出来ます。

時間に限りがある方は駐車場から500メートル程進んだところにある『First Overlook』のみ行くことをお勧めします。

■駐車場(トレイルヘッド)からFirst Overlookまで

出発地点の風景

駐車場である出発地点からはドームの風景は見えません。まずは岩と低木の合間を進んでいきます。

出発地点の風景

アップヒーバルドームトレイルは道の両端に岩や石などが積まれており、トレイルがわかるようになっていますがほとんどの道は手付かずでたまに見失います。地面に埋まっている岩が飛び出ている箇所もあるので転ばないように足元をしっかり見て進んでください。

100メートル程進むとありトレイルの分岐ポイントが見えてきます。左側に「Syncline Loop Trail」へ進む道がありますが、『First Overlook』を進んでいきます。

First Overlook手前の風景

First Overlookの直前の道は大きな岩の上を進んでいきます。この辺りまで来るとFirst Overlookまで間もなくです。

水たまりが反射

岩の上を歩くため、数日前までに振った水が溜まっていることがあります。時期によっては雨や雪で足元の岩が滑りやすくなりますので、事前に天気を確認してください。

■First Overlookからの風景

First Overlookから見たドームの風景

アップヒーバルドームは中心にドーム状の白岩が盛り上がっており、それを囲むように崖で構成されています。Overlookで訪れた観光客が立っている場所はドームを囲っている崖の端の上に位置していまう。

Overlookにある崖と反対側の崖は1.5㎞も離れており、大きな円を描いたクレーターのようになっています。アップヒーバル(Upheaval)とは「持ち上げられる」という意味なのですが、中心の岩が盛り上がっておりドームのような形をしているため、アップヒーバルドームと呼ばれております。

■First OverlookからSecond Overlookまで

トレイルは崖に沿って進んでいく

First OverlookからSecond Overlookまでのトレイルは崖の端を沿うように歩いていきます。常にドームを横目に進んでいきます。

岩の上はケルンを目印に進む

トレイルの中盤からは完全に岩の上を歩いて進んでいきます。道しるべとなるケルンを目印に進んでいきます。足元は平地の場所が少なく岩の丘を登ったり下がったりします。固い岩盤の上を歩くためトレッキングシューズやグリップ力のある運動靴で行くことを勧めます。

 斜面のある岩の上を歩く

Second Overlookの少し手間に上の写真のような岩でできた丘が見えてきます。実スロープを上がった場所から見るUpheaval Domeの景色が一番きれいに見えます。

滑らないように気を付けてのぼりましょう

岩のスロープは勾配があり、手で支えながら登っていきます。晴れている日はこの程度で登れますが雨の日や凍結の際は登れないかもしれません。

スロープを上がった先から見たアップヒーバルドームの風景です。ここにしばらく座って滞在しました。正直ここの景色が一番です。30分くらい居たでしょうか?その間誰にも会いませんでした。

無言で座っていると小さな音でも敏感に聞こえてきます。この時風は殆どなく、たまに聞こえてくる鳥の鳴き声と自分の呼吸音くらいでした。あまりにも無音なので耳鳴りがします。音がない環境に全く慣れずただ静寂な場所です。大声で叫んでも跳ね返ってくる声は殆どありません。地球の最果てに居る感覚です。

■Second Overlookからの風景

アップヒーバルドームトレイルは程よい難易度で歩きがいがあります。多少の体力が必要ですが、ビューポイントを見ると疲れも吹き飛ぶことでしょう。

アップヒーバルドームの行き方と駐車場

モアブからUpheaval Domeまでの道のり

モアブの町を縦断しているUS-191からUT-313を左折して道なりに進みます。しばらく進むと「Grand View Pint Rd」と名称が変わり、「Upheaval Dome Rd」を右折した終着地点にトレイルヘッドと駐車があります。

モアブの町から片道70㎞の1時間ほどの距離となります。駐車スペースは路肩も含めると20台くらいは停めることができます。道の終着地点は駐車スペースだけでなくトイレやピクニックテーブルが点在しており、トレイルの前後で休憩やピクニックを楽しむことができる施設があります。

トレイルで実際に掛かる所要時間は?

アップヒーバルドームトレイルには「First Overlook」「Second Overlook」の二か所のビューポイントがあり、それぞれのポイントからアップヘバルドームの風景を崖の上から見ることがでます。

下記、駐車場からの往復の所要時間をまとめました。

ビューポイント往復の距離往復所要時間
First Overlook1㎞30分
Second Overlook2.8㎞1時間40分

アップヒーバルドームトレイルを歩く場合、時間に余裕があるなら2つのビューポイントを行くことを勧めます。まずFirst Overlookまでは出発地点から0.5kmで15分くらいで着きます。最初のUpheaval Domeの景色を眺め15分ほど滞在し、その後Second Overlookまでは1㎞(40分)のトレイルとなります。

15分ほど景色を見てから来た道を1.4㎞(50分)戻ると、だいたい2時間15分くらいの所要時間になります。

前半は低木と岩の隙間道を歩き、後半は崖の縁に沿って岩の上を歩いていきます。難易度は中程度ですが低木に囲まれながら砂岩と勾配のある岩道を歩いていきます。

おすすめの時期と時間、天候と気候について

キャニオンランズ国立公園は通年オープンしていますが、冬季は一部の区画が封鎖しています。真冬の1月は最低気温は氷点下8度まで下がり真夏の7月は36度まで上がります。

降水量は年間通して少な目ですが急に天候が変わることもあるので天気予報はあらかじめ確認しておきましょう。お勧めの時期は4月~10月中旬頃です。真夏の7~8月はカラっとした暑さで熱中症の危険があるので1リットル以上の水を常備してください。

歩きやすい時間帯は春先または秋頃は11時頃から14時頃です。日中それほど暑くならないためです。晴れていれば順光に照らされたドームを見ることができるでしょう。真夏の7月~8月に行く場合は暑さ・熱中症対策のため、9時前に出発して11時台には戻ってこれるような時間が良いです。

夕日の時間帯に行くも良いと思います。夕日の一足違う風景を楽しむのも面白いです。ただし日没前に戻るようにしましょう。夜間は足場が見えづらいため思わぬケガに繋がります。

塩のドーム?または隕石衝突のクレーター?2つの仮説があります

アップヒーバルドームはいつできたのか?またはどのようにして構成されたのか?疑問が尽きません。地質学の観点からもまだ解明されていないようですが2つの有力な仮説があります。

仮説①: 塩のドームが盛り上がった説

この一帯は昔海で干上がって塩が堆積し、年月が経ち塩の上に更に堆積物がたまり、その重みで塩が押し上げられてドームのような現在の姿になった説です。

仮説②: クレーターによる形成説

大昔に隕石が落ちてクレーターのような形になった説です。最近の研究によると隕石衝突説が有力だそうです。なんでもドーム周辺に衝撃石英と呼ばれる特殊な構造を持つ鉱物が発見されたそうで、隕石衝突による高温と圧力によってのみ結晶化する物質が周辺エリアで見つかったそうです。

どちらにしても非常に興味深い地形をしております。素人ながらどうやってドームができたか考えながらトレイルを歩くのはとても楽しいです。

色々な種類の岩盤や地層を自分の足で踏みながらこのトレイルを進んでいきます。きっとトレイルや見える景色・風景からこの大地が出来上がったヒントが隠れているのでしょう。

トレイルの注意点

天候が悪い場合や真冬の時期のトレイルは気を付けてください。特に突然の雨や道が凍結している場合、岩の上が滑りやすくなっていることがあります。

またトレイルの周辺は高い場所がないため落雷に注意です。遠くで雨雲が見えたり雷の音が聞こえたらできる限り早めに駐車場に戻りましょう。

トレイル開始前に現地の天気予報を調べるだけでなく、オフィシャルHPからトレイルの情報に目を通し、現地ビジターセンターで天候を確認してから行くことをお勧めします。

まとめ

アップヒーバルドームトレイルはその異様な風貌の地形を見ることができるトレイルです。またそれ以外には何もなく完全に人界からかけ離れた秘境です。無造作の岩や低木の中を進みながらドームを囲う崖の縁に沿って歩きますが、他の動物も寄せ付けない静寂さがあります。

ドームの風景がきれいに見れる午前中がおすすめの時間帯で、晴れている日は様々な色の大地が順光に照らされ、とてもきれいな風景が広がります。まずは最初に訪れるFirst Overlookのひらけたドームのパノラマ風景に驚くことでしょう。そしてSecond Overlookまでのトレイルの道のりを横目に見えるアップヒーバルドームの景色を是非堪能してください。

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