キャニオンランズ国立公園

メサアーチで最高の日の出を撮る!2回訪れた経験から場所取りに必要なコツを紹介

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人生で一度は訪れたいキャニオンランズ国立公園にある『メサアーチ』。この場所から見る『日の出の撮り方』から事前準備で知っておきたい流れを紹介します。また、メサアーチの日の出を見るためには、誰よりも早めの行動がなぜ一番重要かも補足します。

メサアーチの概要(メサアーチについて、駐車場、どんな風景、所要時間、滞在時間)

キャニオンランズ国立公園の「アイランド・イン・ザ・スカイ」地区にある有名な観光スポットです。

メサアーチとは?

メサの大地の崖に佇む、高さは3メートル、横幅15メートルの『砂岩のアーチ』です。

メサとは:“強度の異なる岩盤が浸食作用によって硬い岩盤層がテーブル上に残った大地”を表す言葉で、アイランド・イン・ザ・スカイの大地全体がメサとなります。

メサアーチ・トレイルヘッド(駐車場)までの行き方

宿泊拠点となるモアブの街(Moab)から車で片道50分(62㎞)の場所にあります。モアブの街を走る「US Highway 191」を北上し、「US-313」を左折します。そのまま道なりに進むとキャニオンランズ国立公園のゲートにたどり着きます。国立公園に入ると道の名称が「グランド・ビュー・ポイント・ロード/Grand View Point Road」に変わります。しばらく道なりに進むと左側にメサアーチの駐車場があります。30台分くらいの駐車スペースがあります。

夜明け前の駐車場は混み合います!

夜明け前の駐車場は大変混み合います。遅くとも夜明けの1時間前には到着するようにしてください。近年は特に駐車場が混み合い、サマーシーズン中になると路肩まで車が溢れてしまうほどだそうです。

混み合っていると駐車に時間が掛かってしまい、それにより、日の出の時間が過ぎてしまう場合があります。誰よりも早めに行動することが何よりも大切です。

■駐車場にある唯一のトイレ: 駐車場にトイレがありますが、一人分しかありません。明け方は気温が低く、日の出までじっと待機しています。途中でトイレに行くと日の出のタイミングを逃してしまうため、メサアーチトレイルに行く前に必ずトイレを済ませておきましょう。

どのような風景が見れる?

崖の端に到着するとメサアーチがあります。横幅15メートル、高さ3メートルの砂岩のアーチの奥は断崖絶壁となっており、アーチの背景には空とキャニオンランズの地平線の光景が広がっています。

メサの大地は最も標高のある場所となり、この場所からは崖下300メートルのホワイトリムの大地から地平線の先にある『ラ・サル山脈(La Sal Mountains)』の風景を見ることができます。

メサアーチはトレイルを歩いた先にある

駐車場から徒歩で400メートル(6分~10分)歩いた先にメサアーチがあります。砂と岩と低木のある道を進んでいきます。メサアーチトレイルは1周800メートルのループトレイル(徒歩15分)となっており、駐車場から歩き始めてすぐ道が分岐しますがどちらから進んでもメサアーチまでの所要時間は変わりません。

全体の所要時間の目安は?

モアブから出発しメサアーチで日の出を見て、再び街に戻ると4時間ほどの所要時間となります。

所要時間概要所要・滞在時間
モアブからメサアーチトレイル駐車場まで(車)50分
駐車場からメサアーチまで10分
メサアーチ夜明け前から日の出まで(待機時間)60~90分
日の出後の風景(鑑賞時間)30分
メサアーチから駐車場まで10分
駐車場からモアブの街まで50分
往復所要時間は4時間

【一番重要】到着したら撮影場所の確保を最優先に!

メサアーチをダイナミックに撮影するためにはアーチの中央から4メートル離れた場所がベストな撮影場所です。行く時期によって太陽が出てくる場所が異なりますが、まず優先的にアーチの真ん中を押さえましょう。

日の出の撮影場所を確保する場合、何時までに行けばよいか?

アーチを目の前で確実に撮影をする場合、遅くとも夜明けの1時間30分前に場所を確保する必要があります。メサアーチから出る日の出を撮影しに写真家たちがアーチ手前を中心に横一列に並び三脚を立てる光景を目にすると思いますが、アーチの中の空間は横幅7メートルくらいしかないため、せいぜいカメラ10台分の三脚ほどのスペースとなります。

横1列に三脚を10台並べた場合、両端付近にあるカメラからはアーチの中に出てくる太陽が映り込まない可能性があります。メサアーチ手前の場所は確保できたけど思ったような写真が撮れないことが無いように、誰よりも早く場所を確保するようにしましょう。

夜中から場所を確保している写真家もいます。また、運悪くメディアの撮影クルーと同じ日程と重なってしまうと、場所の確保どころではない場合もあります。行く時期によっては運任せもありますが、とにかく早めに行動するようにしましょう。

*夜明けの1時間前に到着しても日の出は見れます。しかしながら、その時間帯だとアーチのセンター付近を押さえることはかなり難しいでしょう。

【夜明け前から日の出まで】メサアーチ風景

夜明け前のメサアーチは月明りのない時期は真っ暗です。夜のトレイルは足元が見え辛く、足場が悪いため気を付けて向かってください。

2009年9月17日 4時50分頃の風景

4時30分頃のメサアーチはまだ夜で真っ暗でした。アーチが真っ暗で判別がつかなかったため、少しだけ光を当てて撮影しました。モアブの街を3時過ぎに出発しましたが誰一人いませんでした。

メサアーチの夜明け前
明け方5時頃のメサ・アーチの風景

5時を過ぎてくると地平線が少し明るくなり始めてきました。アーチの奥から太陽が昇ってきます。

夜明け前のアーチの風景と星空
5時20分頃の風景

どの場所でカメラをセットするべきか、初めて訪れる場合は難しい判断です。地平線で一番明るい場所がわかると思います。太陽は地平線の下から右斜めの角度で昇ってくるため、一番明るい場所からほんの少し右側から太陽が昇ってくるイメージです。その方角を目印にカメラをセットしましょう。今では太陽の方角がリアルタイムでわかるスマホのアプリもありますので、積極的に活用してください。

5時過ぎになるとカメラを持った写真家を数人見かけるようになりましたので慌てて場所を確保しました。のんびりしていると良い場所を取られてしまいます。判別がつかない場合はとりあえずアーチのセンターを押さえていれば確実です。

メサアーチの合間から昇ってくる日の出を見ようと観光客が夜明け前からこの地を訪れるため、人が写り込まない日の出の風景を撮影することは難しいですがあメサアーチセンターにカメラを構えると人は写り込みません。

6時前の風景

キャニオンランズの中階層に広がるホワイトリムやラ・サル山脈のシルエットが見えてきました。徐々に空の雲も少なくなり、日の出が見える状態になってきました。

6時30分頃の風景

日の出30分前となり、だいぶ明るくなってきました。この時観光客は20人近く集まっており撮影のセットアップで慌ただしくなりました。一番乗りでカメラの準備をしていたので慌てることもなくかなり余裕でした。

7時5分 日の出

ラ・サル山脈の右側より太陽が出てきました。太陽が昇るとあたり一面が黄金色になりました。言葉では言い表せない風景です。まわりの写真家たちも一斉にシャッターを押し、まるで記者会見のような光景でした。

9月中旬頃の日の出の風景ですが、太陽はラ・サル山脈側から出てくるため、正確には地平線より少し上がった場所からの日の出となります。10月から2月頃までは太陽は山脈の右側から昇り、夏至に近い4月~8月頃は、より山脈側から太陽が昇ってきます。

メサアーチ周辺の風景

写真撮影の風景

アーチの中から出てくる太陽を撮影するために横1列にカメラをセットして場所を確保します。写真のように隣の撮影者と方がぶつかるくらいの距離感になります。足場は段差のある岩場で三脚をバランスよく水平にすることが難しいため、三脚は自由雲台タイプがおすすめです。

遠くから見たメサ・アーチの風景
遠くから見たメサアーチの風景

撮影した日は観光客は少なめでしたが、ラスベガスに住んでいる現地の友人に伺ったら2021年現在は10年前の3倍は人がいるようです。

アーチの横からの風景
アーチの横からの風景

アーチを真横から見た風景です。左側がビューポイントで右側が300メートル崖下です。高所が苦手な方は崖に近づきすぎないようにしましょう。太陽が顔を出すと崖とメサの大地が一気に朝焼けに染まります。

朝日に染まるアーチ

日の出後の30分間の風景は劇的に色合いが変わります。日の出直後の風景も素晴らしいのですが、日の出後30分以内はアーチの裏側が太陽に照らされてオレンジ色に輝きます。空は青みがかり複雑な地形の影響で立体感の強い風景になります。長い間張り込んでいた甲斐があり満足の行く写真を撮ることができました。

【写真の撮り方】メサアーチの日の出を撮る

メサアーチの日の出の風景を撮る場合、横1列になって撮影をします。アーチ手前の足場は岩で少し盛り上がっており、アーチから4メートル離れた水平の場所に三脚をセットします。

一眼レフカメラと超広角レンズ(15㎜以下)の場合

35㎜換算で焦点距離15㎜

焦点距離15㎜でもアーチ手前4メートルから撮影する場合はアーチの端から端までをカバーすることはできません。アーチの全体を収めようとすると距離感が遠くなり、手前に写るアーチとその奥に広がるキャニオンランズの風景が小さくな映り、ダイナミックさに欠けてしまいます。広角範囲の異なる単焦点レンズをいくつか持っていくか、超広角から広角範囲までをカバーするズームレンズが1本あるとその場の調整が容易となります。

人それぞれ構図は異なりますが、アーチの奥にある地平線が中心に来るように三脚の高さを調整します。そのあとアーチと足元の盛り上がった手前の岩が上下にバランスよく写り込むようにします。アーチの上は少し空が写るようにすると全体のバランスが取れてきます。

絞り優先モードで絞り値8~10前後に設定すると光芒(こうぼう)が目立ち、きれいに映ります。ISOは800を越えない範囲でお好みで調整をします。日の出の撮影は、露出補正値を-0.7から-1.0くらいまで下げて撮ると良いです。また、今後の画像編集も考慮してRAWデータで撮影が理想です。

35㎜換算で焦点距離24㎜

同じ場所から撮影する場合、焦点距離が20㎜以上のレンズになるとアーチの風景は収まらなくなりますが、日の出の風景とホワイトリムの大地が大きく映るためダイナミックに映ります。

コンパクトデジカメや広角対応のスマホで撮影する場合

一眼レフカメラと同じように三脚に立てて撮影することを勧めます。最近のスマホはカメラの性能が高く、撮影範囲も超広角の範囲まで撮影できます。iPhone 12 miniなら超広角の撮影範囲は35㎜換算で13㎜もあり、アーチ全体を収めることが出来そうです。

メサアーチ・トレイルの風景

トレイルの周囲はサボテンや岩に囲まれている

松の木と岩の砂漠地帯のトレイルを歩きます。緩やかな坂を上ったり下がったりしており、段差の多い道が続きます。

枯れた低木が至る所に点在

トレイルは赤褐色の大地と枯れた木を通り抜けながら進みます。夜道ではわからなかったトレイルの風景が、帰り道で初めてわかるでしょう。

日の出の時間帯

季節によって日の出の時間が異なりますが、下記参照ください。

日の出時間
1月15日7時35分
2月15日7時10分
3月15日7時31分(サマータイム開始:3月第3週より)
4月15日6時44分
5月15日6時08分
6月15日5時55分
7月15日6時08分
8月15日6時34分
9月15日7時01分
10月15日7時28分
11月15日7時01分(サマータイム終了:11月第2週より)
12月15日7時29分

留意点として、ユタ州はサマータイムが導入され1時間ずれるため3月と11月に旅行を計画している場合は時間に気を付けてください。サマータイムは3月第3週から時間が1時間進み、11月第2週から時間が1時間戻ります。3月第3週から6時だったのが7時になり、11月第2週から7時だった時間は6時に戻ります。

正確な日の出の時間は下記のサイトから確認・検索をすると便利です。

Sunrise Sunset Calendar

モアブから出発する時間帯は?

確実に良い場所を確保するために遅くとも日の出の2時間30分前にモアブを出発しましょう。モアブからメサ・アーチ駐車場まで50分、その後トレイルを歩いてメサ・アーチまで10分と仮定すると所要時間は60分となります。逆算して日の出の1時間30分前にはメサアーチに着くように計算します。

9月15日の日の出が7時01分なら2時間30分前の午前4時30分にモアブを出発するイメージです。

ポイントは誰よりも早く到着し、誰よりも早くアーチの中央手前の場所を確保することが重要です。朝は観光客で賑わうので誰よりも早く行くことができれば良い場所で撮影ができ、アーチのセンターから日の出を見ることができます。朝が弱い方でも決して妥協せずに頑張りましょう。

メサアーチに行く際に準備しておいた方が良い事

メサ・アーチに行くにあたり入念な準備をしていきましょう。

防寒着は持っていきましょう: 夏場でも明け方は10℃を下回り肌寒くなります。長袖長ズボンや薄手のダウン、手袋はあると便利です。

食料と水を十分に持っていきましょう: トータルの所要時間がかなり長くなるため、朝食だけでなくランチ分までの食料は持っていきましょう。モアブの街に滞在している場合は前日夜には食料を調達しておきましょう。

広角レンズまたは広角対応のデジカメ、またはスマホを持っていきましょう: メサアーチをダイナミックに撮影するため、アーチが写り込む広角レンズが必要になります。一眼レフカメラを持っていく場合は少なくとも焦点距離20㎜以下のレンズを持っていきましょう。

ローアングルで取れるカメラ三脚を用意 アーチや日の出をきれいに撮影するためには手ブレは最大の課題となります。最低でも支えられる程度で持ち運びしやすい三脚を用意しましょう。後で写真を見返したときに写真がボケてしまっていたら大変です。

カメラ三脚は足場から60センチから90センチの範囲内で調整できるカメラ三脚が必要です。カメラの位置が高すぎるとアーチの向こう側の地へ線が見えなくなり、昇ってきた太陽がアーチに隠れてしまいます。三脚はカメラを覗き込みアーチの中から地平線が見える位置の高さに調整しましょう。

ヘッドライトを持っていきましょう: 日の出を見る場合、夜明け前からトレイルを歩きます。

駐車場に到着したら先にトレイに行きましょう: 到着したらすぐにでもメサアーチのトレイルに行きたくなると思いますが、駐車場にあるトイレは一人分しかありません。観光客が日の出を見た後一斉に駐車場に戻りますが、トイレが混み合います。そのため人が少ない到着時間帯に行っておいた方が良いのです。

日の出まで寒い中待つことになり、途中でトイレに行きたくなることもあるので、今後のことを考え先に行くようにしましょう。

日の出の後の行程(おすすめはUpheaval Dome Trailへ)

メサアーチで日の出を見たらアイランド・イン・ザ・スカイを観光しましょう。各ビューポイントとして「Green River Overlook」、「Grand View Point」、「White Rim Overlook」などが手軽でおすすめです。

個人的にメサアーチの日の出の後に訪れてほしい場所は同じ国立公園内にある「アップヒーバル・ドームトレイル / Upheaval Dome Trail」です。メサアーチから車で10分場所にあるトレイルです。片道10分くらいのトレイルの先にクレーターのような陥没した大地が見れるビューポイントがあります。

詳しくはアップヒーバルドームトレイルで見た不可思議な絶景とトレイル風景・行き方を紹介の記事を参照ください。

メサアーチでのルールと注意点

メサアーチを訪れる際は下記の点を注意しながら、メサアーチを楽しんでください。

写真を撮る際は他の観光客に十分配慮しましょう。皆良い写真を撮りたいと必死です。大きく場所を取ることは避け、また日の出を撮ったら他の人に譲ってあげましょう。

アーチの上には絶対に登らないでください。滑って崖側に落ちたらまず助からないでしょう。アーチが崩れる可能性があるのでこの光景を尊重し、自然を壊さないように行動してください。10年前は観光客がアーチの上で写真を撮っている光景を目撃したことがありますが、今やSNSなどに載せたら大変なことになります。

アーチに落書きをしない。訪れた証で自分の名前をアーチに掘るなどは決してしないでください。当たり前ですが敢えて書きます。

自分勝手な行動はせずに周りの観光客や自然を尊重してメサアーチを楽しんでください。

まとめ

メサアーチは人生に一度は行きたい場所です。10年以上も前に初めて訪れ、そのあともう一度この場所を訪れました。崖にそびえたつ自然のアーチとその先に広がるキャニオンランズの風景を見ると人生の価値観が変わります。メサアーチは日の出が一番美しく見える時間帯となりなります。毎日多くの観光客で賑わいますが、少しでも良い条件で日の出の光景を見るために、できるかぎり誰よりも早く向かうように心がけましょう。

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