ハワイ旅行3日目はレンタカーでハワイ島を横断し、東側にある街『HILO - ヒロ』を目指しました。
この日のメインイベントはサドルロード周辺での星空撮影で、夜間にサドルロードの中腹へでの星空撮影です。
サドルロードは星空撮影に最適な環境で、ハワイ島のエリアの中でもおすすめの星空スポットです。
■ハワイ旅行3日目の行程
- プナルウ・ビーチ・パーク(プナルウ黒砂海岸)
- アカカ滝州立公園
- グランド・ナニロア・ホテル(チェックイン)
- Pineapple Restaurant(パイナップル・レストランで夕食)
- サドルロードで星空撮影
プナルウ・ビーチ・パーク(プナルウ黒砂海岸)へ行く
(9:00) 2日間お世話になったヒルトンに別れを告げ、『プナルウ黒砂海岸』を目指しました。
カイルア・コアを通り抜け、ルート11沿いをひたすらに南下していきます。目的地まで150kmの2時間ほどの運転です。
■プナルウ黒砂海岸までの道のり
プナルウ黒砂海岸までの道のりは簡単で地図が無くても行くことができます。
黒砂海岸までは小さな町をいくつか通り抜けますが、立ち寄れるレストランやカフェが乏しいため、ワイコロアリゾート内にあるスーパーやカイルア・コナでランチを買っていくと良いです。
ワイコロアリゾートから出発して1時間ほど進み、カイルア・コナを抜けると亜熱帯エリアの森林の多い地帯を通り抜けます。
ハワイ島は通年東から季節風が流れており、湿った空気がマウナ・ロア山の両脇に沿ってハワイ島の西側に流れ込みます。
この地域はマウナロアの南側にあるため、湿った空気が流れ込み雨の多い地帯となっています。
道路沿いに見晴らし台があったので立ち寄りました。ここは1980年代にマウナ・ロアが噴火して流れ込んだ比較的新しい溶岩地帯です。ここからハワイ島最南端の「South Point」を見ることができました。
South Pointは途中からオフロードになっているそうで、サウスポイントから徒歩でさらに1時間ほど歩いた場所に『グリーンサンド・ビーチ』というエメラルド色のカンラン石が削れてできた緑色の砂浜があります。
今回は時間がなかったため、次回ハワイ島を訪れた際は4WDでチャレンジしたいと思います。
サウスポイント付近を抜けると森林が極端に無くなるエリアを走行します。比較的新しい溶岩によって森林は完全に消失しており、この辺りは遮るものがなく景色が広がっています。
海岸を一望できる見晴らしの良いスポットがいくつもあり、途中で寄り道しながら向かいました。
ハワイ島は大量の溶岩が流れて大地が形成されましたが、波が溶岩を侵食し断崖絶壁となっており、大地は草原とのコントラストが綺麗でした。
プナルウ黒砂海岸に到着
(12:30)ようやくプナルウ黒砂海岸に着きました。お昼間の到着だったため駐車場は既に混んでいました。
プナルウ海岸は地元の方が良く利用しており、公園内ではバーべーキューをしている人達がいました。
黒砂海岸は溶岩が波で削れ、砂となって堆積しています。
反対に白い砂浜はサンゴが削れて堆積したため白いのですが、黒砂は完全に溶岩が主成分となります。
黒砂を手に取って触ってみましたが一般的な砂浜よりも荒くざらざらしています。素足で歩くと黒砂の角が出ているため少し痛かったです。
コナコースト側は白い砂浜が目立ちますが、火山活動が活発なこの辺りはサンゴが生息できないため黒砂が多いのです。
黒砂海岸はウミガメが多く生息していることで有名な場所で、亀が陸に上がり甲羅干しをしていました。
ウミガメはハワイの法律で触ることが禁止されています。一定の距離に近づいたり触ると罰金が科せられますので注意ください。
1時間ほどの滞在ですが海風にあたりながらサンドイッチを食べて黒砂海岸を後にしました。
※黒砂海岸の昼間は太陽の照り返しで大変暑いので帽子やサングラスは必須です。黒い砂浜も太陽の光で熱を吸収し素足ではとても歩ける温度ではありません。
アカカ滝州立公園へ
プナルウ黒砂海岸を出発し、一気にアカカ滝州立公園を目指しました。アカカ滝周辺は熱帯雨林で森林と水の豊富な場所で、ハワイ島の中でも降水確率が高い地域で年間通して絶え間なく流れる滝を見ることができます。
黒砂海岸からHILOまで1時で着きます。ここからは徐々に雲が広がり雨が多くなってきます。しばらく晴れは見納めです。ここから徐々に標高が上がっていきます。
途中ハワイイ・ボルケーノーズ・国立公園を通り過ぎました。2018年に起きた大規模噴火で国立公園が封鎖してしまい、いくつかの道路や観光スポットが噴火によってなくなってしまいまし
た。次回訪れる際には国立公園の復活と新たな観光スポットを見ることができることを願っています。
◼️アカカ滝州立公園
(15:40)ようやくアカカ滝州立公園に到着しました。車を降りると肌にまとわりつく湿気を感じました。ヒロを含むハワイ島東エリアは熱帯エリアでコナ・コーストとは気候が異なります。
アカカ滝は州立公園で、入口で5ドルの入場料がかかります。駐車場に車を停めてからは徒歩でアカカ滝を目指します。
ゆっくり歩いて20分くらいの比較的簡単なトレイルです。夏場は高温多湿のため、短い距離ですが必ず水をもっていきましょう。
蚊が多く生息しているので薄手の長袖か事前に虫よけ対策をしておくことを勧めます。
アカカ滝までのトレイルはたくさんの動植物が生息していました。
しばらく歩くとすぐにアカカ滝が見えてきました。アカカ滝は高さ135メートルの落差があり、水が滝つぼ落ちるまで10秒もかかります。滝の轟音と景色は圧巻でした。
アカカ滝州立公園をサクッと観光させていただき、ホテルへチェックインのためすぐにHILOの街へ向かいました。
ナニロア ボルケーノズ リゾート|チェックイン
帰りはヒロまで渋滞に巻き込まれましたが、宿泊先の『Grand Naniloa Hotel a Doubletree by Hilton』に無事着くことができました。
このホテルはヒロの穏やかな海辺に佇んでおり、車でヒロの中心街とヒロ国際空港に近い場所にあります。
とても便が良くヒロにで宿泊する際は本当に無難な場所です。料金もお手頃です。
内装は比較的新しく、お部屋の設備も充実しており大変快適でした。2泊しましたが次回ヒロに観光の際はまたお世話になりたいと思いました。
Pineapple Restaurantでディナー
(17:15)チェックイン後、Pineapple Restaurantへ向かいました。ネットの口コミを調べたらとても評判が良かったのずっと気になっていた場所でした。夕方頃に行きましたが、すでにたくさんの人が食事をしていました。
エントランスに美味しそうなパイナップルがたくさん並べられており、印象的な雰囲気のお店です。
メニューは豊富でいろいろ悩みましたが、4人でそれぞれ食事を頼んでシェアすることにしました。
ここのレストランの食事は本当に美味しかったです。どれも彩りの良いメニューで周りの人が食べていたメニューも大変魅力的でした。
レストランを出てから気づきましたが、このレストランだけが非常に賑わっていました。またヒロを訪れた際は必ず立ち寄りたいと思いました。
【星空撮影】夜道のサドルロード、マウナ・ケアとマウナ・ロアの間から見える壮大な星空
ヒロ周辺エリアは地形の兼ね合いで雲に覆われてしまうことが多く、なかなか満天の星空を見ることができません。
したがってヒロに滞在中で満天の星空を見たい場合、ハワイ島中心のサドルロード周辺が星空観測で最適な場所となります。
ヒロで星空撮影が難しい理由
ヒロ周辺で星空が見えにくい主な原因は湿った風とハワイ島の地形が影響しています。
ハワイ島は常に絶え間なく東から西に風が吹いており、太平洋の湿った空気が常にヒロに吹き付けております。ヒロの街から西方向は4,000メートル級のマウナ・ケアとマウナ・ロアがそびえたち、山の勾配はヒロの街までなだらかに続いております。
湿った空気がヒロに流れ込むと大地の勾配で溜まり、気圧の変化で雲と雨が発生します。そのためヒロ周辺は年中雲と雨が多いのです。
サドルロードは標高が2,000メートルもあり、左右にはマウナ・ケアとマウナ・ロアがあるため湿った空気が遮られ、サドルロード中腹は快晴率が高いのです。
その影響で西側のコナ・コーストやワイメアエリアも同様に晴天率が高くなっています。
このような理由でヒロで雨が降っていても、サドルロードを中ほどまで向かうと晴れていることが多いため、今回の撮影場所となりました。
サドルロードから見た星空
夜は暗闇のため少しわかりにくいのですが、ヒロからコナ方向にサドルロードを進むと、左側にMauna Loa Observatory RDへつながる表示が出てきます。その道を左折して500メートル程進んだ場所に車を停めて星空撮影をしました。
サドルロード周辺は4,200メートル級のマウナ・ロアがありますが、それを感じさせないほど空が広がっておりました。光害は殆どなく地平線まではっきりと星が見えます。
天の川はマウナ・ロアの方角となる南西の方角に見えるため、ここで場所を決めて星空撮影をしました。
気温は10度を下回ることもあるため夏でも防寒対策をして臨みましょう。
深夜間際に月が地平線から登ってきたことで、月明りで空が青白くなりました。
天の川も薄くなってきましたので、この日は星空撮影を切り上げました。
次の日は撮影場所であるマウナ・ロア・オブザベイトリー・ロードをさらに進んだマウナ・ロア天文台(観測所)に向かい、夕日と星空撮影をします。
■ハワイ旅行3日目の車の走行距離:
250 マイル(400 Km)