#02 Travel Journal 旅行記 ■グランドサークルについて

アーチーズ国立公園を1日で回れる限界に挑む|13日で巡るグランドサークル旅行記:5日目

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グランドサークルの旅5日目(モアブ滞在2日目)は、アーチーズ国立公園を存分に楽しみました。

1日で回れる限界に挑戦し、絶対に外せない「デリケート・アーチ」だけでなく、穴場の「パーク・アベニュー・トレイル」など、さまざまなスポットを歩いて巡りました。

■グランドサークル5日目の行程

6:00起床
6:45ラキンタ・インで朝食(7:40) 部屋に戻って8:15出発
8:35アーチーズ国立公園入園(入園完了)
8:55デリケートアーチ駐車場到着
9:00トレイル出発(10:27到着) → 陽気なおじさんに声を掛けられる (30分くらい滞在)
12:00駐車場戻り車内で軽食: クロワッサン、丸パン、果物(ホテルでゲットしたバナナ)
13:07デビルズガーデン(駐車場)到着
13:15トレイルスタート(トンネルアーチ、パインツリーアーチ、ランドスケープアーチ)
15:30Sand Dune Archへ
16:30Windows巡り
17:17Double O Arch(17:40まで)
17:55Balanced Rock(5分ほど滞在)
18:16Park Avenue Trail Head出発(19:15まで)
19:30入園ゲート前の看板で集合写真
19:40Village Marketで夕食調達「チキンテンダー、ガーデンサラダ、冷凍チャーハン、マンダリンオレンジチキン(冷凍)、スパゲッティーミートソース」 / 20:05まで
20:13サブウェイに立ち寄り(翌日ランチ用)
20:20部屋で夕食

■6起床(6:00)と朝食(6:45)

部屋はとても快適で、ぐっすり眠ることができました。筋肉痛やこれまでの疲れも完全にリセットされ、アーチーズ国立公園を全力で楽しむ準備が整いました。全員、体調万全で臨むことができました。

この日はトレイル中心の活動だったので、1階の朝食会場でたっぷり食べました。ホテルにはコンチネンタル朝食がついていました。

  • シリアル
  • オートミール
  • ヨーグルト
  • パン類(食パン、全粒粉パン、マフィン、ベーグル)
  • パティタイプのソーセージ
  • 皮付きジャガイモとパプリカ炒め
  • スクランブルエッグ
  • ハム
  • バナナ
  • リンゴ
  • ジュース類
  • ミルク(スキムミルクあり)
  • コーヒー、紅茶、ココア

朝食は普段あまり食べないのですが、この日ばかりはお腹いっぱい食べました。

終日で楽しむアーチーズ国立公園

事前に予約した「Entry Timed Ticket」は、8:00から9:00までの間に入園しなければならないため、時間に余裕を持って行動する必要がありました。

ホテルから入園ゲートまでは車で約10分かかるため、急いで準備と装備を整え、8:15にホテルを出発しました。

アーチーズ国立公園の入園に時間が掛かる

アーチーズ国立公園入り口前の道路風景
モアブからわずか10分くらいでアーチーズ国立公園へ

モアブの街を北へ進むと、道路の右手に「Arches National Park」の看板が見えてきました。

右折専用レーンが現れるので、指示通りに進んでいきます。

渋滞になっている入園ゲート風景
既に入園ゲートが車でいっぱい。。

「あれまぁ、入園ゲートがめっちゃ混んでるじゃん。。」

右折した瞬間から、すでに車の列が長くなっていました。

ゲートは2レーンでしたが、進みが非常に遅く感じました。

ゲート前にはスタッフが歩いており、車1台ごとに声をかけていました。

車一台ずつ確認しているスタッフ

ゲート前にスタッフがいる理由として事前購入したパスが有効かどうかチェックしていて、写真付きのIDの準備をするように声がけをし、スムーズな入園ができるようにするためかと思われます。

また、事前パスの購入を知らずに並んでいる車もいることから、スタッフが事前の確認をしていることも主な理由です。

Timed Entryのチケット画面

待ち時間は約10分ほどでしたが、スマホ画面のQRコードとパスポートで本人確認を行い、無事に入園することができました!

人気の国立公園は入園ゲートから並び、入園制限が掛かるのでより計画的に行くことが求められることがよく分かった瞬間でした。

事前のチケット購入方法と手順については別記事「アーチーズ国立公園の入園に必要な「Timed Entry Ticket」とは?|チケットの購入方法」を参照ください。

上から見た入園ゲートの様子

入園ゲートを越えると、蛇行した坂道が続き、一段上のリムへと向かっていきます。

途中、道路側から入園ゲートの風景が見えましたが、次々と到着する車でゲート周辺は混雑していました。

私たちは8時台の入園パスを購入できましたが、お昼過ぎ以降は混雑が予想されるため、早い時間帯に入園できて良かったです。

アーチーズ国立公園の地図
アーチーズ国立公園の全体図

アーチーズ国立公園は広大で、公園内の車移動も結構時間が掛かります。

アーチーズ国立公園の道路風景

そびえ立つ砂岩の風景はアーチーズ国立公園を象徴しており、高低差のある砂岩の塔が連なり、広々とした空間に一本の道が続いています。

国立公園内を走る「Arches National Park Road」は、まるでシーニックルートのような美しい光景が広がっています。

Delicate Arch(デリケート・アーチ)を歩く

まず初めに、Delicate Archに直行しました。

アーチーズ国立公園のシンボルであるアーチへ続く最も人気のあるトレイルですが、駐車場やトレイル自体が非常に混み合います。

そのため、体力のあるうちに行くことが望ましく、人が少ない午前中の時間帯を選んで、最初のトレッキングとして挑戦しました。

Delicate Archの駐車場風景

まだ9時前でしたが、すでに駐車場の9割ほどが埋まっており、予想以上の混雑でした。

もし駐車場が満車だった場合、空きが出るまで何度も駐車場内を回ることになるため、早めに到着できて良かったです。

駐車場にはトイレがあるので、歩き始める前に立ち寄ることをお勧めします。途中にはトイレがなく、往復で約3時間かかります。

■出発(9:00ちょうど)

Delicate Archのトレイルヘッドの風景

天気も良く、絶好のトレッキング日和でした。

トレイルの風景

序盤の道は高低差が少なく、歩きやすかったです。

■赤い砂岩の斜面を登る

続く坂道

トレッキングを開始してから最初の15分ほどはなだらかな道ですが、その後は赤い砂岩の坂道が続きます。

この坂道は急な上り坂で、体力をかなり使います。

4月の時期は比較的快適でしたが、夏場は影が全くないため、昼間のトレイルは非常に過酷な環境になると思います。

ベビーキャリーを背負った風景

坂道は勾配がきつく、足場には溝が多いため歩きづらかったです。

ベビーキャリーを背負っていると、重心が上にあるためバランスを取るのが難しかったです。

■中腹から終盤

砂岩の道をひたすら進む

坂道を登り切った後は、終盤まで砂岩の上を歩き続けます。

周囲の景色は赤褐色に覆われており、まるで別の惑星を歩いているかのような感覚でした。

この細い道を進んだ先にデリケートアーチが

終盤に差し掛かると、壁沿いにある細い道があり、その先を進むとデリケート・アーチが見えてきます。

ここまでの所要時間は約1時間30分ほどでした。

■デリケートアーチの風景

デリケートアーチの全体の風景

素晴らしい光景で、時間をかけて歩いてきた甲斐がありました。

周りには観光客が多く、休憩したり、腰掛けて景色を眺めている人たちがいました。

そこに陽気なラテン系のおじさんがいて、テンションが高く、話しかけられて一緒に写真を撮ったりしました。

彼はよっぽど嬉しかったのでしょうね。それほど素晴らしい光景でした。

とても大きなアーチ

遠くから見ると一見小さく見えますが、人物と比較すると、実際にはかなり大きな砂岩のアーチだとよくわかります。

観光客も少なく、暑くなりすぎない午前中に訪れることができて良かったと思います。

蛇に遭遇

帰り道の終盤で蛇を見かけました。毒蛇かどうかはわかりませんが、自然の中では危険な生物にも注意が必要ですね。

無事に駐車場まで戻ることができました。帰りは下り坂が中心だったので、約40分で戻ることができました。

全体の所要時間は約3時間で、12時ちょうどに駐車場に到着しました。

その後、車の中で昼食をとりました。

Delicate Arch Trailの詳細については過去記事【アーチーズ国立公園】難易度は中程度のデリケート・アーチまでの道のりと絶景を紹介を参照ください。

ランドスケープアーチを目指す

次に、私たち一行は国立公園の最北端にある「Devils Garden Trail」へ向かいました。

この一帯には大小さまざまなアーチが点在しており、複雑で長いトレイルが続いています。

その中でも比較的歩きやすい「Landscape Arch」を目指しました。

トレイルヘッド付近の風景

13時過ぎにデビルズガーデントレイルの駐車場に到着しました。

相変わらず駐車場は満車でしたが、タイミング良く空いた場所に駐車することができました。

序盤にある壁

Devil's Gardenは突起した砂岩の層が密集しており、トレイルはその隙間を縫うように進んでいきます。

この複雑な地形が「Devil's Garden(悪魔の庭)」と呼ばれる由来となっており、奥に進むと起伏の激しい道や砂岩の上を歩く難易度の高いトレッキングが点在しています。

最終目的地であるLandscape Archまでは道が比較的緩やかで、初めて訪れる観光客やトレッキングが不慣れな方でも行きやすい場所になっています。

突起物の柱が広がっています。

長い年月をかけた浸食の影響だと思いますが、とても奇妙な風景でした。

歩くたびにさまざまな光景が広がり、立ち止まっては撮影してしまうほどでした。

Pine Tree Archの真下

少し道を逸れますが、トレイルは分岐しており、さまざまな形のアーチへ続いています。

道中にある「Pine Tree Arch」はアーチの真下まで行けるため、とても迫力がありました。

浸食によって亀裂が入っているため、いつか崩れる可能性がありそうです。

Landscape Archの全体風景

この場所を訪れるのは3回目でしたが、何度来てもその壮大なアーチの風景には圧倒されます。

絶妙なバランスで維持されている砂岩のアーチは、細くて脆そうで、見ているだけで少し心配になるほどです。

下に堆積している岩や砂は、アーチが崩落した跡であり、近い将来、このアーチも浸食によって完全に崩れてしまうかもしれません。

■■関連記事: ランドスケープ・アーチは近い将来崩壊してしまうかも!?|アーチーズ国立公園

Sand Dune Arch

Sand Dune Archへ続く道(15時30分頃)

次に、私たちは「Sand Dune Arch」へ向かいました。

細い道

アーチは砂岩の壁の隙間を越えた先にあり、上の写真のように、人が一人通れるくらいの細い隙間を通り抜けて行きます。

通路を越えた先の風景

頑張って一人ずつ狭い通路を越えると、奥には砂岩の壁に囲まれた広い空間が広がっていました。

しかし、ビルの隙間風のように強風が吹き荒れ、飛んできた砂が顔や目に入り、とても痛かったです。

足元にはビーチの砂浜のように大量の砂が堆積しており、トレッキングシューズの中は砂だらけになってしまいました。

Sand Dune Archの風景

狭い通路を越え、吹き荒れる砂の廊下を突き進んだ先にアーチがありました。

外からは見ることができず、歩いて行かないと見ることのできない特別なアーチです。

これまで何度もアーチーズを訪れましたが、今回の旅で初めて訪れた場所でした。

所要時間は約30分ほどで、比較的簡単に行けるのでおすすめです。

■■関連記事: アーチーズ国立公園|サンド・デューン・アーチとは?概要、特徴、ポイントを紹介

Windowsで様々なアーチを眺める

Windowsの風景

アーチーズ国立公園の見どころはまだまだ続きます。

私たちは公園の中心付近にある「Windows」というエリアに向かいました。

周辺には様々な形状のアーチが点在しており、それらを巡るためのトレッキングが整備されています。

ほとんどの観光客がこの場所を訪れるのは、アクセスが良く、安全に近くでアーチを眺めることができるからです。

North Window

代表的なアーチである「North Window」は、巨大なアーチで、アーチの奥に広がる青空がよく見えます。

その大きな窓のような光景から、この名前が付けられていますが、アーチの真下に行くことができ、迫力のある写真を撮ることができます。

その他にも魅力的なアーチが点在しており、トレッキングを歩くだけでもとても価値のある場所です。

■■関連記事: アーチーズ国立公園|ザ・ウィンドウズと呼ばれるアーチがまとまったエリア

Double Archに行く

次に、Windowsエリアの反対側にあるDouble Archに向かいました。

Double Archは2つのアーチが枝分かれしており、その浸食の過程が他のアーチとは全く異なっていて、地質学的にも貴重なスポットとなっています。

さらに、アーチの真下に行くことができ、迫力ある姿を間近で眺めることができます。

駐車場から歩いてすぐにある

アーチはアクセスが良く、駐車場から徒歩で約5分ほどの距離ですが、大量の砂があり、少し歩きづらい箇所もあります。

近くから眺めたダブルアーチの風景

ダブルアーチは非常に大きな構造をしており、近くに行くとその迫力が一層感じられます。

観光客がアーチの下にいたり、岩を登っているのを見かけましたが、人と比較すると、その大きさがより一層実感できました。

真下から昇った場所から撮った風景

ーチの真下から壁を登り、反対側の景色を眺めることができますが、高さもあるため、もし落ちると大けがでは済まないでしょう。

自己責任で登り、なんとか戻ることができました。

同じように、中年男性がアーチから降りられずに苦労していたので、大丈夫か声をかけ、足場を確認しながらゆっくり降りる手助けをしました。

■■関連記事: アーチーズ国立公園|ダブル・アーチの魅力とは?様々な角度から見る神秘のアーチ

Park Avenue Trailを歩く

次に、国立公園の入り口付近にある「Park Avenue Trail」に向かいました。

途中、「Balanced Rock」にも立ち寄りましたが、日が暮れ始めていたので、遠くから眺めてすぐにPark Avenue Trailに向かいました。

Park Avenue Trailはアーチは少なめですが、そびえ立つ砂岩の壁を横目に壮大な景色を楽しみながら歩けるトレイルです。

Park Avenue Trailの概要

Park Avenue Trailは「アーチーズ・シーニック・ドライブ」で繋がっており、北側と南側のいずれかから始めることができるトレイルです。

私たちは南側からトレイルを歩きましたが、夕暮れ時で往復の時間が取れなかったため、一人が車で北側に向かい、反対側からアプローチして途中で合流することにしました。

Park Avenueのパノラマ風景

南側からアプローチすると、すぐの場所に展望台があり、そこからパノラマの風景を楽しむことができます。

100メートル以上もある砂岩の壁が両側にそびえ、その合間を縫うように谷に沿ってトレイルが続いています。

トレッキング自体の高低差は少なく、初心者でも歩きやすい場所でした。

トレイルの風景

トレイルの周りはあたり一面が砂岩に覆われ、そびえ立つ岩々が壮大な光景を作り出していました。

アーチはほとんど見られないトレイルでしたが、それでもアーチーズ国立公園で印象に残る場所となりました。

片道の所要時間は約50分ほどで、反対側に辿り着いたのは19:15頃でした。

2歳7か月の子供もバランスを保ちながら頑張って歩いていて、その姿に感心しました。

■■関連記事: パーク・アベニュー・トレイルの魅力とは?|砂岩の壁に囲まれたトレッキング|アーチーズ国立公園

その後は国立公園の入園ゲートを出て、記念撮影をしてモアブの街へ戻りました。

夕食の買い出しへ

モアブの街には19:40頃に到着し、昨日訪れたVillage Marketで夕食の食材を調達しました。

20時前にレストランを探すとなると、どこも混んでいてすぐに食事ができません。夕方の17時くらいからレストランに行かないと、なかなかスムーズに入れないようです。

そこで、急いでみんなで食べられる冷凍食品やお惣菜コーナーで色々と購入しました。

スーパーマーケットの隣にはサブウェイもあったので、翌日のランチ用に買いに行きました。

ツナサンドを注文したのですが、中学生くらいの子供たちが店番をしていて、ボリューム満点なツナサンドを作ってくれました。

アメリカのサブウェイはどこに行ってもツナをたくさん詰めてくれるので、非常に満足感があり、最高です。

食料の調達も無事に終わり、部屋でみんなで今日の出来事や明日の予定を話しながら食事を楽しみました。

この日は20キロも歩いていたことが分かりました。

アーチーズ国立公園の主要なスポットを1日で歩くとなると、相当の距離を歩くことになります。詰め込み過ぎた部分もありましたが、とても充実した1日でした。

翌日は「キャニオンランズ国立公園」と「デッド・ホース州立公園」に行く予定です。

■5日目の食事内容

  • 宿泊施設の朝食会場で食事(シリアル、パン、卵、フルーツなど)
  • アーチーズ国立公園を移動中にパンやスナック、フルーツで食事
  • Village Marketで買った冷凍食品やお惣菜など

■5日目の走行距離:

55マイル(88キロ)

■5日目の総歩数:

27,356歩(20.19㎞)

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