#02 Travel Journal 旅行記

「ニュージーランド南島旅行記」4日目:マウント・クックのトレイル

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ニュージーランド4日目は車でマウント・クック国立公園に行き『Hooker Valley Track』を歩きました。マウント・クック国立公園は万年氷河が残る山と谷と湖の風景が美しいニュージーランドの代表的な国立公園です。冬のスポーツも大変人気で、毎年多くの観光客が訪れます。

旅の拠点となっているテカポの町から、比較的簡単にマウント・クックへ行くことができます。日中を使ってマウント・クックの代表的なトレイル『Hooker Valley Track』を歩き氷河を見に行きました。

旅の見どころ

  • プカキ湖からマウント・クックまでの絶景ポイントがたくさんある
  • 道路を縦断する羊の群れに遭遇できるチャンスがある!
  • Hooke湖の先にある氷河の絶景を楽しむ

マウント・クック国立公園の行き方

テカポからマウント・クックまでのルート
テカポからマウント・クックまでのルート

テカポからマウントクック国立公園まで片道107㎞の約1時間15分ほどの所要時間で行くことができます。マウントクックに一番近い町ははプカキ湖の南側にある『Twizel - トワイゼル』という町ですが、観光地化しているテカポからのアクセスする観光客が多くなっています。

テカポを走っている国道8号(Tekapo Twizel Rd)をプカキ湖側に進み国道80号(Mount Cook Rd)に入ってひたすら北上した終着地点です。道順は非常に簡単です。

往復で距離200km以上の走行となるため、テカポでガソリンを十分に補給してから向かうと良いでしょう。

クイーンズタウンやクライストチャーチからマウント・クック国立公園のアクセスは?

主要都市のクイーンズタウンやクライストチャーチから日帰りは行けなくもないですが、滞在できる時間は1時間もないためお勧めしません。

  • クライストチャーチから:     片道4時間30分
  • クイーンズタウンから:      片道3時間30分
  • ※テカポから:          片道1時間15分

早朝に出発しても滞在している時間がほとんど取れないため、マウント・クック国立公園へはテカポの町またはマウント・クック国立公園内の宿泊施設で最低1泊は必要です。

国立公園内の施設は団体ツアーなどで客室を押さえられているため、個人で予約が取りにくいです。テカポであれば予約が取りやすく、移動距離も短いため総合的にテカポを拠点にすることが合理的です。

マウント・クック国立公園までの道のりの風景

プカキ湖を越えて北上する道はシーニックルートになっており、雪化粧された山やプカキ湖の景色が魅力です。また、道中に放牧された羊がおり、運が良ければ道路を横切る羊の群れを見ることができます。

プカキ湖周辺の道路
プカキ湖周辺の道路

道路はしっかりと舗装されていて、とても走りやすく常時80㎞/hの速度は出ていました。冬場だったため車通りも少なくスムーズでした。

プカキ湖と奥に見えるマウント・クックの風景
ここから30分ほどでマウント・クックに着きます

晴れているとプカキ湖の向こう側にマウント・クックが見えます。標高3,724メートルで富士山とほぼ同じ標高です。目的地まで近いようで結構距離があります。ニュージーランドは空気が澄んでいるので、見えている遠くの景色は思った以上に遠い場合があります。

山に沿うように進む道
山に吸い込まれそうな道路

道路は山の麓に沿って進んでいきます。

近づくマウント・クック
だいぶマウント・クックが近くなってきました

常にマウント・クックを見ながら道路を北上していきます。運転している最中に見えるマウント・クックが一番よく見えておりました。

羊の群れに遭遇

マウント・クック国立公園の手前付近で羊の群れに遭遇し、ここでちょっとした面白いハプニングに遇いました。突然目の前に現れた羊の群れよって道路が塞がれました。

横切る羊たち
突然羊が横切ってきた
羊の群れが道路を横切る
列が途切れない羊たちの行進

羊の群れが目の前で次から次へと道路を横断していきました。こんなに広い道路なのに隊列を維持しながら前の羊の後を追うように、順序よく道路を渡っておりました。念願のSheep Crossingを見ることができてとても感動しました。

目の前を色々な羊が通り過ぎていきます。途中で立ち止まってこちらを見てくる羊や、ダッシュで駆け抜ける羊など、個性ある羊たちが横切っていきました。Sheep Crossingは途切れることなく10分くらい続きました。到着時間は遅れましたが嬉しいハプニングです。

マウント・クック国立公園

トレイル手前の駐車場
トレイル手前の駐車場

ようやく目的地に到着しました。

マウント・クック国立公園の特徴

ニュージーランド南島にある国立公園です。1953年に国立公園に制定され、1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。岩と氷で覆われた19の山々が織りなす大地で、国立公園全体の40%ほどが氷に覆われており、手つかずの自然が特徴的な国立公園です。

マウント・クックをはじめ、3,000メートル級の氷河に閉ざされた山も含め、点在する湖へ続くトレイルを歩きながら湖や氷河の絶景を楽しむことができます。

マウント・クック国立公園の気候

プカキ湖からマウント・クック国立公園周辺は複雑な山と谷の影響で天気が急変しやすく、予測しにくい場所です。マウント・クックに向かう際は事前の天気とは違う動きになる場合もあります。

マウント・クックの年間降水量は多く、分厚い雲で山が見えない日が多いそうです。そのため、マウント・クック国立公園内のオフィシャルホテルで連泊する宿泊客も多いようですが、数日泊まっても山を見ることができない日もあるくらい、晴天率の低いエリアで有名です。

マウント・クック国立公園の年間の気温

マウント・クックは年間通して涼しい気候です。一番暑い時期は1月で最高気温24℃/最低気温11℃ほど、冬の時期は6月から7月で最高気温9°/最低気温氷点下5℃となります。(国立公園の入り口付近の平均気温)

日本が夏の時期はマウント・クック国立公園は冬の時期です。風も強いため体感温度はより低く感じるかと思います。

マウント・クック国立公園内に到着したら

マウント・クック国立公園は宿泊施設周辺とトレッキング以外はほぼ自然のままなので、車で国立公園を巡るのではなく、基本的には自分の足で歩いて楽しむタイプの国立公園となります。そのため、トレッキングの出発地点の駐車場が車で行ける終着地点となります。今回は一番人気の『Hooker Valley Track』を目指しました。

トレイルを歩く際は車でWhite Horse Hill Campsite(←クリックでGoogle mapへ)と呼ばれるキャンプ場まで向かいます。ここで車を停めれば、すぐにトレッキングの入口があるので、車で向かう際はここを目的地にしましょう。

トレッキング初心者でも安心!Hooker Valley Trackで氷河と湖を楽しむ

ニュージーランドは国土の3分の1が自然保護区となっており、ここマウント・クックもユネスコの世界遺産に登録されております。公園内はいくつもトレッキングコースがありますが、時間も限られているため、今回は手軽にトレッキングが楽しめるHooker Valley Trackを紹介します。

Hooker Valley Track(フッカー・バレー・トラック)の情報

  • 往復:3~4時間
  • 距離:往復約10 km
  • 標高差: 約100メートル(ほぼ平坦な道)
Hooker Valley Trackのルート
フッカー・バレー・トラックのルート

トレイルはスタート地点から終点との標高差がほとんどなく、初心者でも十分安全に歩くことができるトレイルです。

私たちは13:15分頃に到着したため日の入りまで3.5時間ほどしかなく、少しペースを早めて3時間ほどで往復しました。お勧めの時間帯は10時頃に出発し、お昼間に戻ってこれるようなスケジュールが望ましいかと思います。(ニュージーランドの6月と7月は日照時間が短いため)

必要な持ち物

  • ボトルウォーター(一人最低1本)
  • 手袋(防寒よう)
  • ウインドブレーカー&防寒着(冬なんで当たり前ですね)
  • 使い捨て程度のレインコート
  • トレッキングシューズ - 靴底があるしっかりしている靴であれば問題なし

まず、水は必須です。冬の時期は空気が乾燥しているため、のどが渇きます。夏の時期は気温も上がりますので、水は重さの負担にならない範囲で多めに持って行っていきましょう。それほど万全の対策をする必要はなさそうですが、備えあれば憂いなしです。その時のコンディションで事前に準備しておきましょう。

舗装された道を進むトレイル
トレイルにしては優しい道

トレイルは所々段差はありますが、しっかりと舗装されており非常に歩きやすいです。

午後一からの出発だったためほとんど人はおらず、戻ってきた人々とすれ違うくらいでした。冬の時期なので観光客は少なめかと思います。オフシーズンの特権です。

最初の吊り橋の風景
最初の吊り橋の風景

出発してから15分後くらいで吊り橋が見えてきました。Hooker 湖までは吊り橋を3つ渡った先にあります。まずはその一つ目です。

Hooker 側は青色をしている
コバルトブルーの川の色

フッカー川です。川の水が薄い青色です。氷河によって岩盤が細かく削られた粉砕粉が水に溶け込んだため、このような特徴的な青色をしております。氷河のパワー恐るべしです。

大昔はこの渓谷も一面氷河に覆われた大地だったと推測できます。氷河期が終わり、押し出された氷河の大移動で削り取られ、溶けだした氷河の水で大地を深く削り、現在の姿になっております。

永い年月をかけて形成された大地を間近で見ながら歩くことができます。なぜこのような地形になったのだろう、どういう経緯で大地が形成されたのだろうか、など推測をしながらトレッキングしてみるのも楽しいです。

氷河におおわれた山
氷河に覆われたセフトン山

氷河に覆われた3,200メートル級の「セフトン山」が見えます。氷河はものすごい圧力で押し固められているため、氷に空気がほとんど混入しておらず、光の屈折で氷河の氷はより青く見えます。

最初の吊り橋の手前の風景
最初の吊り橋の直前の風景
吊り橋を渡っている風景
そこそこ揺れます

1つ目の吊り橋を越えました。吊り橋で渡ることができる最大人数は20名までのようです。一人でも渡れば吊り橋はその振動で揺れます。高所が大好きなので、吊り橋の揺れる感覚は大変心地よかったです。

二番目の吊り橋の風景
2つ目の吊り橋が見えてきました

さらに30分ほど歩くと2つ目の吊り橋が見えてきます。2番目の吊り橋は高さも距離もあり一番でスリル満点です。

この湿地帯を越えると間もなくHooker湖へ

2つ目の吊り橋を越えるとひらけた湿地帯が現れ、その中心を木で舗装された道があり、進んでいきます。象徴となるマウント・クックが正面に見えますが、ちょっと雲が出てきたので、隠れてしまっております。

岩肌が目視できるほど近くに来たマウント・クック
岩肌が目視できるほど近くに来たマウント・クック

たまに雲がなくなり、頂上が見える時があります。マウント・クックは富士山と同じくらいの標高ですが、その山は険しく強い風と低温の極地のため登頂が難しい山でも有名です。今までに200人ほどの登山者が命を落としております。

Hooker湖から見た氷河の絶景

Hooker湖から見たマウント・クックの景色
ようやく目的に到着

3番目の吊り橋を渡り、10分ほどでHooker湖にたどり着きます。急ぎめで向かったので片道の所要時間は1時間15分くらいで着きました。Hooker湖の奥に見えるのが、マウント・クックです。Hooker湖は氷河から溶け出た水が溜まってできた湖です。

分厚い氷河の壁
遠くに氷河の見える

湖の奥には氷河の先端が見えます。氷河の厚さは感覚的には20メートルほどでしょうか?これでも半世紀前は氷河はもっと分厚く、氷河の先端がもっと手前にあったようです。氷河には両サイドの山からの砕けた岩石が堆積しております。これは気温上昇による温度変化で氷河が解け山が崩れ堆積しているのです。

地球温暖化の影響かと思いますが、近年氷河の溶けるスピードが加速しているとのこと。近い将来この素晴らしい氷河の絶景がなくなってしまうのでしょうか。

Hooker湖から見るマウント・クックの景色
幻想的な風景が広がる

Hooker 湖からの風景です。青い湖とマウント・クックの絶妙な色合いがきれいでした。写真左側に氷河が崩れた一部がHooker湖手前まで漂流しております。

湖の氷が堆積した写真
風で岸に打ち上げられた氷

この日は強風だったため、張っていた氷が風で岸まで押し上げられて堆積しておりました。

マウント・クック国立公園は自然そのままを感じることができる国立公園です。トレッキングをしながら氷河の大地を五感すべてで体感できます。ニュージーランドの南島を訪れる際は1日使って足を運んでください。

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