ミルフォード・サウンドは美しいフィヨルドの入り江で世界遺産にも登録されており、ニュージーランド南島の代表的な観光名所です。
近くの町『クイーンズタウン』から様々なオプショナルツアーが充実しており、今回、現地のオプショナルツアーに参加してバスツアーでミルフォード・サウンドへ向かい、帰りは小型飛行機に乗ってクイーンズタウンに戻りました。
この記事ではクイーンズタウンからのバスツアーの観光の内容、フェリーに乗ってミルフォード・サウンドの入り江を巡るツアー、そして帰りの飛行機での体験談をまとめました。
■2日目行程
- クイーンズタウンからミルフォード・サウンドへバスで移動
- フェリーに乗ってフィヨルド巡回
- セスナ機でクイーンズタウンへ遊覧飛行
- クイーンズタウンでディナー
- コロネット・ピーク・ロードで星空撮影
目次
バスツアーでミルフォード・サウンドへ行く

ミルフォード・サウンドは観光都市のクイーンズタウンからのアクセスが主流となり、様々な現地のオプショナルツアーが充実しています。バスや小型飛行機などが一般的です。
上の地図をご覧いただく通り、大きく迂回しています。これはワカティプ湖と険しい山脈の影響で直線距離で行くことができず、大きく迂回してアクセスすることになります。
ツアー以外でも自力で行くこともできます。
ミルフォード・サウンドまでレンタカーで行ける?
ミルフォード・サウンドまでの道のりは比較的穏やかで道路も舗装されているため、レンタカーで行くことができますが、片道278㎞もありノンストップでも4時間も掛かります。往復で8時間の運転になるので総合的にはツアーで参加した方が良いでしょう。
冬の時期は雪や路面凍結などで状態が悪くなることもありますが、天候を確認して気を付けて行けば問題ないです。距離が遠く片道でも3時間くらい掛かるので、観光する時間と往復の所要時間で終日掛かるため時間に余裕をもって計画を立てましょう。
しかしながら実際はもっと時間が掛かります。実はミルフォード・サウンドまでの道中はいくつもの有名な絶景スポットがあり、各ポイントを観光しながら向かうと所要時間は4~5時間くらい掛かります。
また帰りも同じ道で戻らなければならないため、体力的にもツアー利用をお勧めします。
バスツアーの概要|現地オプショナルツアー
ミルフォード・サウンドまではJucy Tourという、現地のオプショナルツアーに申し込みました。
ツアーはクイーンズタウンからミルフォード・サウンドまでバスで向かい、フィヨルドの絶景をフェリーで楽しむといった内容です。特に注目したい見どころがバスで向かっている道中です。
クイーンズタウンからミルフォード・サウンドまではシーニックドライブになっており、道中様々な絶景・観光名所が点在しております。このバスツアーは目的地までそれらの場所を巡りながらミルフォード・サウンドに向かいニュージーランドの大自然を体験できるツアーとなっています。
ミルフォード・サウンドに到着後、フェリーに乗り込み氷河の浸食で形成された入り江を進みながら絶景を楽しむことができます。
旅の見どころ#1 バスツアーで巡るミルフォード・サウンドまでの絶景
ミルフォード・サウンドのバスツアー体験 - オプショナルツアー
ツアーによって異なりますが、クイーンズタウンから出発するバスツアーは各ホテルまたは停留所から出発します。
バスに乗り込む際に名簿を確認しドライバーから『ミルフォード・サウンドでのフェリー乗船チケット』と『ランチチケット』を手渡され、ツアーが始まります。

バスツアーは夜が明ける前に出発します。途中の休憩ポイントまでのどかなニュージーランドの自然の風景が広がります。

道路沿いにはニュージーランドの放牧風景が広がっており、背景にはアルプスの山々が見えます。空気が澄んでいるため遠くの景色まではっきりと見ることができとても景観の良い風景を楽しめます。

出発から2時間半後に休憩で立ち寄る、Te Anauの町のコーヒーショップです。どうやらバスツアーは必ずここで休憩をするようです。店に入るとギフトショップがあり、買い物もできます。30分ほど休憩しますので、ここで軽めの朝食をとることができます。
他のツアーバスもたくさん停まっているため乗り間違いの内容にしましょう。
この町からミルフォード・サウンドまで2時間ほ到着となりますが、この町を過ぎてからニュージーランドの絶景スポットを巡っていきます
映画のロケ地にもなる様々なスポット巡り
Te Anauの町を過ぎてからいくつかの観光スポットを巡ってからミルフォード・サウンドに向かいます。バスツアーの最大の魅力がこの観光スポット巡りとなっており、わざわざ長旅となるバスツアーを選ぶ理由となっています。
いくつか巡った絶景スポットを紹介していきます。
■Eglinton Valley|エグリントン・バレー *映画のロケ地にもなっている場所

Eglinton Valleyは金色の草原が広がる美しい光景で、映画『ロードオブザリング』のロケ地になった場所です。
■Miller Lake|ミラーレイク

Eglington Valleyからすぐ先の場所に景色が全反射することで有名なMiller Lakeがあります。ツアーバスはこの場所にも立ち寄ります。湖にMt. Eglintonが反射してます。静かな場所なので風が無く鏡のように反射することでミラーレイクと名付けられています。
■Monkey Creek|モンキー・クリーク

Monkey Creekは川と山の景観の良い風景を楽しむことができます。この辺りは湧水が出る場所で有名で、飲むことができます。実際に私も手にすくって飲んでみましたが冷たくておいしかったです。
■Homer Tunnel|ホマー・トンネル

ホマー・トンネルというミルフォード・サウンド直前にトンネルがあります。このトンネルは車1台分しか通れない幅となっています。
それぞれの出入り口には信号があり、直進する車と向こう側から来る車が入れ替わりで通過できるようになっている珍しいタイプの信号です。
■1855 Lookout|氷河で削られた大地

ホマー・トンネルを抜けて蛇行した下る道の途中に『1855 Lookout』とうポイントがあります。Milford Sound HWYの道が両サイドの山の合間を走り、奥に続く風景が広がっています。
この辺りは大昔に氷河が山一面を覆っていましたが、氷河で少しずつ削られてできた大地です。ここをこの道を進んだ先にミルフォード・サウンドの入り江が見えてきます。
【ミルフォード・サウンド】クルーズの旅

ミルフォード・サウンドの入り江に着いたらバスを降りてすぐにフェリーに乗船します。かなり立派なフェリーです。バス乗車時にもらったフェリーの乗船チケットを渡して乗り込みます。

ミルフォード・サウンドは晴天率が低く雨や曇りが多い場所です。観光に行った日は幸運にも晴れていたので素晴らしい景色を堪能できました。クルーズ船はゆっくりとフィヨルドを進んでいきますが海風がかなり強く、6月の真冬の時期なので体感温度は氷点下のような寒さです。
冬の時期に訪れる際は事前に下記荷物を準備することをお勧めします。
旅の見どころ#2 クルーズ船でフィヨルドを周遊するミルフォード・サウンドの絶景
冬のミルフォード・サウンドであると便利なアイテム
- 防寒着: クルーズ船は風が強い
- マフラー: 風が強いので首元の寒さ対策
- 耳あて: 風対策に
- 酔い止め薬: 船酔いする人
- 雨かっぱ: 雨天や滝の水が降ってくる
- 手袋(スマホ操作ができる手袋◎): あると便利
- 使い捨てカイロ: あると便利
ミルフォード・サウンドは天候が変わりやすいため、冬場は突然雨や雪が降ったりします。冬のツアーの参加の際は防寒対策を怠らないようにしましょう。私は手袋を忘れてしまい、指がかじかんでカメラの操作が大変でした。
フェリーに乗って湾内を観光しますが、船外は風が強いため防寒対策はしっかりやってください。カメラやスマホが飛ばされないように気を付けてください。
■ランチはフェリーの中で

船が出港したらすぐに船内でランチタイムになります。バスでもらったも一つのチケットを渡してランチと交換します。船内にはコーヒーや紅茶が自由に飲むことができるステーションがあり、好きな場所で食事ができます。
ランチ中もフェリーは入り江を進んでいきますので、ランチは早く済ませてできるだけ早めに船上に行きましょう。
クルーズ船の甲板から見たミルフォード・サウンドの絶景


岩肌から水が流れ出ています。ミルフォード・サウンドは水源が豊かな場所だとわかります。

フィヨルドの絶壁は迫力満点です。氷河で大地を深く削り岩肌がむき出しになってます。フェリーが進む度に景色が移り変わり、見える地形もどんどん複雑になります。

岩壁からは滝が流れており、フェリーが接近するので迫力満点です。水しぶきが降りかかってくるのでカメラやスマホが濡れないように気を付けてください。

入り江から離れた場所付近まで来ると野生のイルカを見ることができます。フェリーの旅は約90分くらいですが、フィヨルドの合間を進む航路は大変有意義です。
帰りはセスナ機で戻る

クルーズ後はクイーンズタウンまで小型の飛行機で戻ることができます。バスだと来た道を4時間かけて戻るため、復路は空から一気に向かいます。帰りは空から帰ることで違った景色を楽しみながらクイーンズタウンへ戻ります。これが非常に楽しく、スリリングなフライトでとても思い出に残る体験となります。

山は雪が積もっており、この旅行の1週間前に降ったばかりとのことでした。雪と岩肌のコントラスが絶景でした。

離陸してからすぐに山を越えると、先ほどバスで停車したEglinton Valleyを上空から見えてきます。山脈の合間をバスで通ったことが空の上からよくわかります。

山脈を越えると飛行機はWakatipu湖上空を飛行します。空の景色が反射して大変きれいです。

途中幾度となく上下に揺れて大変迫力あるフライトでしたが程なくしてクイーンズタウンの空港へと着陸しました。フライト時間は40分くらいで夕方前に戻ることができて大変得した気分です。高い料金払った価値があります。
通常の往復バスより300NZドル高いですが、時間短縮と小型飛行機に乗って景色を楽しむことができるので、是非お帰りの際は小型飛行機で帰れるプランをお勧めします。
6月の冬の時期は17時前に日が暮れます。セスナ機で一気に戻れたのでその後は余裕のあるディナーとなりました。まさにTime is Moneyです。
旅の見どころ#3 40分のフライトで一気にクイーンズタウンへ、空から見るニュージーランドの風景
南十字星とマゼラン星雲|初めて見た南半球の星空

ニュージーランドは自然豊かな場所で街明かりも少ないため、星空観測に最適な環境が整っています。
クイーンズタウンは山岳に囲まれた街のため、見晴らしの良い街の北側の山道がお勧めです。クイーンズタウンから車で20~30分くらいの所にある、コロネット・ピーク ロード中腹で星空撮影をしました。

この日はあいにく雲が多くこれ以上晴れませんでしたが、雲の隙間から南十字星と大・小マゼラン雲を見ることができました。ハッキリとしませんが、写真右下の地平線が若干赤く染まっており、おそらくオーロラなんじゃないかと思ってます。この日のオーロラ指数は大変弱かったので、ハッキリ見えることはなかったと思います。次回訪れる際は、天の川銀河と一緒に映るオーロラを撮りたいと思います。
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