#08 宿泊体験レビュー

箱根・芦ノ湖はなをり(HANAORI)|和モダンでバランスの取れた温泉リゾート

更新日:

『箱根・芦ノ湖 はなをり』は神奈川県の芦ノ湖の北側にある温泉リゾートです。

和と洋が融合されたモダンな宿泊施設は様々な客層をターゲットにした温泉リゾートでした。

この記事では『箱根・芦ノ湖 はなをり』の概要、特徴、施設紹介、食事、温泉、客室、その他周辺など様々な角度から、宿泊体験した内容をまとめています。

箱根・芦ノ湖はなをり について

箱根・芦ノ湖 はなをりはオリックスグループが手がける旅館リゾートです。

2018年にオープンした宿泊施設は和と洋が融合した和モダンな温泉旅館がコンセプトで芦ノ湖の手前に佇んでいます。

100台ほどの駐車場や車寄せできるローディングポイントがあり、3つの棟(共用棟、2つの宿泊棟)が横並びに地上通路と渡り廊下で繋がっています。

箱根の四季と自然を満喫できる広々とした大浴場は日々の疲れを癒し、色とりどりの季節の食材を取り入れた和洋折衷ブッフェは満足度の高い内容となっています。

総客室数は154室もあり、それらを含む温泉リゾートは以下の施設が含まれています。

  • ダイニングエリア
  • 水盤テラス
  • 足湯カウンター
  • ラウンジ
  • コンシェルジュデスク
  • ショップ(お土産)
  • 大浴場(内風呂、露天風呂、サウナ)
  • 貸切風呂
  • リラクゼーションルーム
  • 自動販売機・製氷機
  • 喫煙所

総合的にバランスの取れた温泉リゾートは老若男女問わず、家族連れにも優しい宿泊施設です。

宿泊施設名箱根・芦ノ湖 はなをり
オーナーオリックスホテルズ&リゾーツ
開業日2017年8月1日
総宿泊数154室
住所〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 桃源台 160
電話0460-83-8739(受付時間 9:00〜20:00)
オフィシャルHPhttps://www.orixhotelsandresorts.com/concept/hanaori/

箱根・芦ノ湖はなをりの宿泊施設と宿泊体験レビュー

2023年4月25日の宿泊体験より『はなをり』の施設を紹介していきます。

エントランスから施設の概要

■入口付近

施設入口手前の風景
施設入口手前の風景

宿泊施設の入り口は県道75号線沿いにあり、『はなをり』と書かれた看板を目印に入ります。

入口と出口が独立し中央分離帯で分かれているので出入りのスペースが広く入りやすいです。

■広々としたローディングスペース

車3台は停められる広々としたローディングスペース
広々としたローディングスペース

入口から100メートル程進んだ先にメインエントランスがあり、その手前に車寄せができるローディングスペースを構えています。

3台ほどは1列で駐車できるスペースを有し、チェックイン前の荷下ろしやチェックアウト後の積込みができます。

車寄せができる地面はレンガのようなタイルが敷き詰められていて、雨や雪の際の滑り止めの役割をしているようです。

宿泊当時は雨でしたがローディングは屋根があったので濡れずに荷下ろしができて快適でした。

入口最初の扉の中に荷物用のカートや車いすが設置されている
ローディングの入り口や外に荷物用のカートがある

待機しているスタッフが荷物用のカートを貸し出してくれたり、サポートしてくれます。

■余裕で停められる駐車場

100台分の広々とした駐車スペース
100台ほどの駐車スペース

100台ほどの駐車スペースがあり、総客室数154部屋に対して十分な数です。

■広々としたロビー・ラウンジ(供用棟3階)

開放的なロビーフロア
広いロビーフロア

洋風なタイルと木枠の床が織り交ぜられたモダンなロビーフロアにイスやソファーが充実し、天井から床下までガラス張りの窓の外に芦ノ湖が眺めます。

ロビーフロアの風景

チェックイン前やチェックアウト時だけでなく、滞在中はロビーラウンジでゆっくり過ごせます。

壁に大きな絵

ソファー側の壁には木でできた箱根の風景画は大きな絵で迫力があります。

ロビーラウンジは24時間いつでも利用できるので、温泉に入った後の休憩場所としてもくつろげると感じました。

■セルフサービスのドリンク

自由に飲めるウェルカムドリンク
自由に飲めるウェルカムドリンク

ラウンジエリアの一角にウェルカムドリンクやコーヒーがあり、自由に飲めるだけでなく持ち帰りができるように紙コップと蓋があります。

さりげない内容ですが宿泊客にはありがたいサービスです。

■フロントデスク

5か所あるフロントデスク
フロントデスクの風景

フロントデスクは最大で5か所あり、各ブースは十分な広さです。

15時の時間帯はフロントデスクが混み合いますが15時前でも事前にチェックインを済ませて荷物を預けることが可能です。

その場合は15時頃に再びフロントに立ち寄りルームキーだけもらえるので、事前のチェックイン手続きは大変便利です。

箱根に早く到着するなら先にチェックインを済ませ、その後の時間を有効活用しましょう。

■事前に夕食の時間帯を決めることができる

15時前に事前のチェックインの手続きをすると希望のディナー時間で予約ができます。

ディナーは17:30~21:30までとなり、事前のチェックイン時に先着順でディナーの時間を決められます。

実際15時からチェックインをすると早めの時間帯がすでに埋まっていることが多く、19:30以降になってしまうことがある為、土曜日や祝日に宿泊の場合は午前中までに事前チェックインをしてしまうことを勧めます。

土曜日の10:30頃に事前チェックインをしたところ、希望18:00の時間帯は既に予約で埋まっていて、17:30または19:30台でした。

連泊している宿泊ゲストもいるため、事前チェックインよりも前に優先的に時間枠がおさえられているケースも考えられますが、夕食後の時間帯を有効的に使うなら、早めに事前チェックインをして早めの夕食の時間を確保するようにしましょう。

■水盤テラスと足湯カウンターについて

ロビーラウンジのあるエリアには水盤テラスと足湯カウンターがあります。

足湯用のタオル
足湯用のタオル

ロビーラウンジからテラスに出れますが、内側のドア付近に足湯用のタオルがあるので自由にピックアップします。

芦ノ湖を見ながら足湯を楽しめる
足湯カウンター

足湯カウンターは芦ノ湖を正面に眺めながら浸かることができます。

全長約17メートルの足湯カウンターは専用の座椅子に腰掛け、10名くらいは利用できます。

座椅子が無くても直床タイルで座れますが濡れている場合がある為、気を付けましょう。

源泉は元箱根温泉の泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウムなどを含む無色透明で、源泉55度を加水して40度程度に調整しています。

宿泊するなら一度は足湯体験をしてみてください。チェックイン前の待ち時間や朝食後の時間帯はおすすめです。

美しい水盤テラスの風景
水盤テラスの風景

足湯カウンターの横に水盤テラスがあり、美しい水面と正円のシートが印象的な、はなをりを代表する景観です。

晴れた日の水盤テラス
晴れの日の水盤テラス

晴れていると青空や雲が水面に反射し、眼下に広がる美しい芦ノ湖が望めるでしょう。

ロビーラウンジにドリンクを注文できるカフェがあり、注文して足湯をしながらくつろぐこともできます。

■箱根の雰囲気に合った外観

緑に囲まれたスロープの風景
スロープの風景

ロビーラウンジから外に出て、芦ノ湖側の道路までスロープが続いています。

緑に囲まれたホテルの外観
ホテルの外観

エントランスから逆側のホテルの外観は手入れされた緑に囲まれています。

はなをりの裏手側のエントランス

芦ノ湖側にも県道75号線沿いに入口があり、箱根ロープウェイの桃源台駅からもアクセスが容易となっています。

目立つように『はなをり』のロゴと看板、そして朱色の暖簾(のれん)が印象的です。

客室:湖畔側スタンダードルーム

この記事では『湖畔側スタンダードルーム(31.5㎡)』のお部屋を紹介しています。

総客室数の約半分を占めるこのお部屋タイプは和モダンな内装に芦ノ湖が見えるテラス付きの客室です。

玄関エリア
玄関エリア

お部屋はオートロック付きのルームキーで入室します。

扉を開けると靴を脱ぐ場所があり、リビングへ続くフローリングの段差はほぼ無く、シームレスで移動ができます。

一方、扉の開閉は内扉のため、扉を開けると靴を脱ぐスペースが少なく、あらかじめ人数分の館内用のスリッパがあるため、靴を置くスペースが限られます。

またスーツケースを入れる際はスリッパと脱ぐ靴が混在してドアも閉め辛くなるため、先にスーツケースをリビング側に入れないと扉が閉まらず少し不便さがあります。

ルームキーを差し込むことでお部屋の通電ができるシステム
ルームキー用の電源パネル

扉は行ってすぐの壁にルームキーを差し込むことでお部屋が通電されるシステムを導入しています。

サステナビリティーの観点からお部屋にいない場合の電力消費の抑えなども考慮された客室システムです。

貰ったルームキーを1枚差し込まないとお部屋の電気が使えないため、宿泊人数分のルームキーを貰うようにしましょう。

外出する際にカードキーを抜くと夏場や冬はエアコンも消えてしまうため、このシステムはお客様目線ではあまり好みませんがこの宿泊施設はそのような設計です。

宿泊事情を説明すると、電気代は宿泊施設にとってランニングコストのかかる費用となります。

各部屋は一般的な家庭用の電力を使用します。

それが154部屋もあると相当な電力消費が伴います。とあるホテルでは300室の1日の消費電力は約60万円を超えます。

更に宿泊施設全体の設備に伴う電力は相当であり、施設単体で契約する商業用の電気の契約固定費は一般家庭の基本料を大きく凌駕します。

使用していない場合はできる限り消費電力を下げる取り組みはホテル運営では考慮しなければならない事情です。

客室の全体風景
客室の全体像

客室は和モダンな落ち着いた内装の温かみあるお部屋です。

ベッドは横幅110センチのでセミダブルサイズ(120センチ)より少し幅がコンパクトなベッドです。

ベッドの固さはふかふかと言うよりかは適度な弾力と反発があり割と好みの固さでした。

琉球畳が敷かれたリビングスペース
リビングスペースの風景

リビングスペースにはロングソファーと足元に琉球畳がくつろぎ感を与えます。

ロングソファーは3人目のベッドに転換でき、夕の食事中にホテルスタッフがベッドメイクをします。

芦ノ湖が望めるバルコニー
バルコニーの風景

客室にはテラスがあり、手前には緑と芦ノ湖が眺められます。屋根がついているので、多少の雨でも濡れません。

大浴場の後にテラスで涼んでいましたが、鳥の鳴き声が聴こえてきました。

洗面台の風景
洗面台の風景

洗面台は1か所で一人分のスペースがあります。

浴槽の無いシャワーブース
シャワーブース

洗面台の奥にはシャワーブースがあり、浴槽はありません。

シャンプー、コンディショナー、そしてシャワージェル(ボディーソープ)の基本セットが備わっています。

『はなをり』は数ある箱根の宿泊施設の中でも最も大きな大浴場があり、ほとんどの宿泊客は大浴場を利用することを想定しています。

ウォシュレット機能付きのトイレ
ウォシュレット機能付きのトイレ

トイレは狭すぎず、座っても目の前に壁は無くゆとりがあります。

ハンガーや浴衣の収納ケース
ハンガーなどの収納スペース

入口付近にハンガー収納スペースが備わっています。男性用の浴衣は収納スペースの中にあり、引き出しの中に4つのサイズが含まれています。

また、事前に予約時に子供を含めていると年齢と性別に合わせて子供用の浴衣も部屋に用意されています。

女性の浴衣はお部屋には無く、後述で紹介する宿泊棟の共用エリアにまとまっています。

収納スペースの横には大浴場へ持ち込めるフェイスタオルや着替えなどを入れられるバスケットが人数分用意されています。

小さな冷蔵庫
冷蔵庫

客室には小さな冷蔵庫があり、中にアルミボトルの水が入っています。水は無料です。

■その他の設備備品

  • 湯沸かしポット
  • 空気清浄機
  • ドライヤー
  • 金庫
  • ハンドソープ
  • 足袋ソックス
  • テレビ
  • お茶セット

全体的にバランスの取れたお部屋です。せっかく芦ノ湖の手前にある宿泊施設なのでテラス付きのお部屋がお勧めです。

他にもベーシックなカジュアルツイン露天風呂付・無し(23.1㎡)や湖畔側和洋デラックスルーム・露天風呂付(47.3㎡)もあります。

■女性の浴衣について(共用棟2階)

2階の共用棟にある浴衣セレクトエリア

女性の浴衣はロビーラウンジ(3階)のある共用棟の2階フロアにあります。

浴衣のサイズは5種類あり、浴衣の種類も5種類あります。24時間いつでも取りに行けますが夕方以降は希望のサイズが無い場合がある為、チェックイン後に早めに取りに行きましょう。

浴衣にはアメニティーもある
浴衣にはアメニティーがある

同じ場所に14:00-20:00まではアメニティーバーのコーナーが設けられ、上段にひげそり、ヘアブラシ、ヘアゴム、コットンがセットされています。

四季の露天風呂付大浴場(共用棟2階)

この温泉リゾートのコアな部分となる露天風呂付大浴場は『棚湯-たなゆ』と名付けられています。

湯上り処
湯上がり処

女性用の浴衣が置いてある場所の奥に大浴場があり、湯上がり処があります。

曲線を描いた木の長椅子と壁一面に描かれた箱根と富士の風景画は圧巻です。

大浴場の入り口
大浴場の入り口

大浴場は時間帯(15:00~24:00と5:00~10:00)によって男女が入れ替わります。

大浴場のマップ
大浴場のマップ

広々とした大浴場は3つの内風呂と横に広がる露天風呂があります。

内には最初の女性用の大浴場にミストサウナが、そして男性用にはドライサウナがあります。

サウナはそれぞれ4人ほどがゆったりと入れるスペースを有しています。

3つの内湯はそれぞれ、時期によって変わる『かわり湯』、元箱根温泉『温泉水』、そし『シルキー湯(井水)』で構成されています。

4月25日に訪れた際のかわり湯はヒノキの湯でした。

一方の露天風呂は横長で外の景色がどこからでも見やすく、湯の深さも大人の胸の位置ほどなので身体に負担なくゆっくり浸かることができます。

露天風呂の端には『寝湯』もあり、とても快適にくつろげます。

大浴場の詳細画像の通り、温泉と井水が分かれていて、男女の入れ替わりで大きく異なる点はサウナの種類が『ドライ』か『ミスト』の違いです。

洗い場にシャンプー、コンディショナー、フェイスウォッシュ、ボディーソープが付いています。

子供用のイスやベビーバスタブもあります。

シャワーブースは横隣りがブースで完全に囲まれているためプライバシーが維持されています。

最初に座ったシャワーブースのお湯がぬるく、別のブースに変えたらて適正な温度でした。どうやらシャワーブースによってお湯の温度にムラがあるようです。

■脱衣室

脱衣室はスリッパが識別できるように番号付きのクリップがあり、脱衣所のロッカーは鍵付きなので,セキュリティも安心です。

家族連れの宿泊ゲストも多く、小さな子供を連れた大人も多いため、男女の脱衣室にはベビーベッドが備わっています。

■お風呂のアメニティー

洗面エリアには以下のアメニティーが備わっています。

  • バスタオル
  • ダイソンドライヤー
  • 綿棒
  • コットン
  • ヘアブラシ
  • カミソリ
  • 化粧水
  • 乳液
  • クレンジングオイル(女性のみ)
  • メイク落とし(女性のみ)
  • ボディーローション(女性のみ)
  • ヘアクリーム(女性のみ)
  • シェービングフォーム(男性のみ)
  • ヘアトニック(男性のみ)
  • 体重計

脱衣室、洗い場、そして内湯と露天風呂はかなり広く、とても快適に過ごせ、旅を通してとても印象に残った施設でした。

■湯上がりの牛乳

自動販売機は全て牛乳かコーヒー牛乳
自販機は全て牛乳とコーヒー牛乳のみ

湯上がり処の端にビン詰めされた牛乳またはコーヒー牛乳のみの自販機があり、湯上がりに飲みたくなってしまいます。

大浴場は夕食後が最も込み合うため、15時から19時頃までの時間帯がおすすめです。

■貸切風呂(北棟3階:桃源)

貸切風呂もある
貸切風呂の入り口

2つの半露天の『貸切風呂』は北棟3階にあります。チェックイン時(事前チェックイン含む)に貸切風呂の予約が行えます。

1スロット40分 / 3,000円にて15:00~22:00 / 7:00~9:00の営業時間です。

ブッフェダイニング『季(とき)しかり』(共用棟4階)

レストランの前の風景
レストランの前の風景

『ブッフェダイニング季しかり』では四季折々の食材を取り入れた創作ブッフェをお楽しみいただけます。

チェックイン時にあらかじめ決められた時間に合わせてダイニング入口へ向かい、受付にて名前と食事券を渡すとスタッフがテーブルまで誘導していただけます。

3歳の子供がいたので案内された席にはすでにハイチェアが用意されていました。

時間とゲストのコントロールがしっかりしていて、リゾート側もスムーズにゲスト対応ができています。

■広々としたダイニングエリア

一品ごとに小分けされた小鉢や色とりどりの和洋折衷のブッフェがカウンターに並べられ広いダイニングはたくさんの観光客で賑わいます。

カウンターにはたくさんのブッフェ料理が点在
ダイニングの風景
料理が取りやすいカウンター
カウンター風景

ダイニングは様々なブッフェ料理がロの字型のカウンターに点在しています。

前菜の小鉢も豊富 (写真はごく一部)

前菜の小鉢も豊富にあり、旬の食が楽しめます。

ベジタリアンやビーガンでも召し上がれるお料理がたくさんあり、その他の食事制限がある方でも何かしら食べられるラインナップが見受けられました。

■ブッフェダイニングの料理システムについて

小鉢を入れる小篭

各席に直径24センチ(八寸)サイズの丸い小篭(こかご)が置かれていて、これを使って小鉢をよそっていきます。

好きな小鉢をとりオリジナルの八寸をつくろう

小篭を使って好きな前菜小鉢をピックアップしてオリジナル八寸(前菜懐石)が作れ、楽しくお食事ができます。

■メインディッシュはオーダー制

基本はブッフェ料理をセルフで取りに行きますが、肉料理と魚料理は特定のカウンターで注文できます。

肉料理と魚の焼き物をオーダーする札
肉料理と魚の焼き物をオーダーする札
実演カウンター

上の画像のように肉と魚の札をブッフェ料理の一角にあるカウンターに行き、手前に焼き場のシェフがいます。

希望の札を置き、希望人数分の食数を伝えるとスタッフがテーブルまで運んでくれるシステムです。

やって来た料理と一緒に預けた札が戻ってくるので、その後何度も注文が可能です。

タラの味噌焼き / 4人前
美味しそうなローストビーフ(和風おろしソース)
ローストビーフ(おろし和風ソース)/ 4人前

魚料理も肉料理も白米によく合い、何度もおかわりできるのでどんどん注文しましょう。

*季節によってはメインの内容が変わるようです。

■別料金の追加料理

追加注文で頼めるこだわりの一品
こだわりの1品

また、追加料金でこだわりの一品を注文することもできます。

注文はしませんでしたがアワビや芦ノ湖産のワカサギ料理はおいしそうです。

■ドリンクメニュー

豊富なドリンクメニュー

ドリンクメニューは豊富でビール、サワー、カクテル、果実酒、日本酒、そしてノンアルコールドリンクが充実しています。

メニューには載ってませんがワインやウイスキーなどもブッフェ料理の隣にあるドリンクコーナーで注文(有料)できます。

夕食時間17:30~21:30(ラストオーダー / 21:00)
食事ジャンル和・フレンチ創作ブッフェ
詳細(HP)https://hanaori.jp/ashinoko/cuisine/dinner.html

■和洋の朝食ブッフェ / 営業時間7:00~9:30

朝食も夕食と同じような豊富な品数で和食と洋食を味わえます。健康志向的な朝食内容も多く定評です。

夕食の帰り際に受付で翌日の朝食時間の希望時間を伝えます。

先着順になるため、夕食開始の時間帯が早ければより希望の時間帯が取りやすくなります。

焼きたてのパン
ご飯のおとも

サラダコーナー、フレッシュジュースが作れる場所など、健康志向なメニューが揃っています。

■持ち帰りができるコーヒーステーション

コーヒーコーナー

コーヒーはダイニングで飲めるだけでなく持ち帰りが可能です。

スムーズなチェックアウト

チェックアウト時間は午前10時ですが、事前精算やチェックアウトの手続きができます。

端末でチェックアウトや事前精算ができる端末
端末でチェックアウトや事前精算ができる端末

供用棟3階のロビーラウンジに専用の端末があり、事前の精算やチェックアウトができます。

満室なら連泊がなければ半分の70室ほどのチェックアウトが行われるため、並ぶことが想定されます。

待機時間の回避やホテルスタッフの業務効率化と顧客満足度の観点から端末による精算とチェックアウトは素晴らしいシステムです。

リゾートも混雑緩和のために端末での事前精算を推奨しており、実際に朝食後に事前精算だけ行い、ホテルの退館時にフロントデスクにルームキーを返却しました。

端末では『事前精算』と『チェックアウト』の2種類より選択できますが、『チェックアウト』を選択すると部屋に戻れないため、10時近くまで滞在の場合は『事前精算』のみで行いましょう。

■レビューまとめ

箱根・芦ノ湖はなをりは総合的にバランスの取れた温泉リゾートです。

施設全体は斜面に構えていて駐車場と同じフロアにあるロビーラウンジは段差なく入館できるのでとても簡便で、芦ノ湖が見える広いラウンジは宿泊ゲストの期待感を高めてくれます。

施設は3つの棟に分かれていてお互いに通路で繋がっていますがそれぞれの棟にエレベーターが完備され移動に負担はなく、導線がしっかり考慮されている印象でした。

ゆったりとしたロビーラウンジ、芦ノ湖が一望できる水盤テラスと景色を眺めながらくつろげる足湯カウンター、セルフで楽しめるウェルカムドリンクなど、さりげない体験ができる見所のある施設だと感じました。

客室は30平米前後で決して広くはありませんが、小さいながら広く作られています。

箱根は高層階の施設が立てられないことから一部屋の広さを小さくし部屋数を多くすることでリゾート全体の売り上げを確保してると推測しています。

各部屋の大部分はシャワーブースのみで、箱根の温泉を体験できる広々とした大浴場へ誘導することで、バスタブの広さ分を上手に省スペース化されているのかなと思います。

部屋数を最大限確保したことで生じるダイニングは1つに絞り大人数を一度に収容できるブッフェスタイルはとても理にかなっています。

どの品もとても美味しく、気軽に色々な種類が楽しめるため大人数や子供がいる家族は特にありがたい内容です。

総合的に満足度の高い温泉リゾートだと感じました。

箱根・芦ノ湖はなをりを宿泊する前に知っておきたい予備知識とは?

宿泊する上で実際に知っておきたい予備知識をまとめました。

■事前チェックインをした方が良い

15時前から『事前チェックイン』が可能です。

通常チェックイン時間の15時よりも前に、事前チェックインを行うと希望のディナー時間で予約しやすくなるだけでなく、貸切風呂の予約も早めに行うことができます。

稼働率が高くなる土日祝日は事前チェックインをしないと夕食の時間が19:30以降になるケースがあるため、小さな子供連れの場合ほど早めに事前チェックインすることを勧めます。

■箱根到着は午前中が理想

事前チェックインを加味すると午前中(10時~11時前後)の到着が理想ですが、関東からのアクセスは道路が混む為、早朝に出発しましょう。

■お部屋に浴室はない

一部には露天風呂付(温泉ではない)の客室もありますが各部屋に浴槽はなくシャワーブースのみとなります。

従って、共用棟2階の大浴場を利用することになります。

大浴場は周辺の宿泊施設に比べて最大規模の広さを誇り、小さな子供連れでも対応できるようにベビーバスタブや小さなイスが用意されています。

■無料で貸し出し可能な乳幼児用品

  • ベビーベッド(要事前予約)
  • オムツ用ゴミ箱
  • ベッドガード
  • おねしょシート
  • ベビーバス

※在庫に限りがあります。

■貸切風呂について

貸切風呂は宿泊棟(北)の3階に2カ所あり、40分の完全予約制で有料(3,000円税込み)です。

営業時間は15:00~22:00までとなり、土曜日は特に混み合うのでフロントで申し込みましょう。

詳細については: 貸切風呂について

■17:30~19:30は布団敷でスタッフが部屋に入る

上記の時間帯でホテルスタッフがお部屋に入りベッドメイクをします。

この時間帯で夕食をしていると戻った頃にベッドメイクが完了しています。

■Wi-Fiについて

館内は無料のWi-Fiが利用できます。アクセス名『HANAORI』です。

パスワードは無く、共用の無線タイプのため地震でセキュリティー対策は行ってください。

■レイトチェックアウトについて

一律2,000円(税込み)で最大12:00までレイトチェックアウトが可能です。

12時以降を希望の場合は1泊分の費用となります。

ただし、ホテルの前後の宿泊状況によっては難しいケースもあるので当日フロントスタッフにお尋ねください。

■ロビー階は3階

宿泊施設は傾斜に構えているため、ロビーフロアは建物の3階に位置しています。

山側にある駐車場から段差なくロビーラウンジにストレスなく入れます。

■駐車場はチェックイン前、チェックイン後も利用が可能

宿泊期間中に限りチェックイン前またはチェックイン後も駐車場の利用が可能です。

車を置いてすぐ近くにある桃源台で箱根ロープウェイに乗って大涌谷の観光や箱根海賊船などの観光が可能です。

■大浴場は滑る

大浴場はとても滑りやすく何度か転びそうになりました。3歳の子供はゆっくり歩いても滑って転んでしまったので大浴場を歩く際は子供の手をしっかり握って移動しましょう。

■とにかくに広く、くつろげるお風呂

露天風呂付大浴場『棚湯』はとても広くゆっくりくつろげます。

十分なシャワーブースがあり、3種類の異なる内風呂、そして横に広く伸びる露天風呂はいつまでも入って入られます。

温度も40度前後で熱すくぎず、ぬる過ぎずと言ったところでしょうか。

内風呂も場所によって温度が異なり、熱いお湯を希望ならお湯が出てくる付近にいきましょう。

まとめ

箱根・芦ノ湖はなをりはバランスの取れたモダンな宿泊施設で、以下の点が注目のポイントです。

  • 十分な駐車スペースと広いローディング
  • ゆっくりくつろげるロビーラウンジ
  • 芦ノ湖を眺めながらリラックスできる足湯カウンターと水盤テラス
  • 和モダンな客室
  • 色とりどりで豊富なブッフェ料理(夜・朝)
  • 広々とした3種類の内風呂と景色豊かな露天風呂

1日の滞在でそれぞれのシーンを堪能できる『はなをり』は、箱根にある高級温泉旅館と比べると歴史は浅く、温泉旅館のコテコテの和のようなディープ感は少ないですが、海外ゲストや若いカップル、家族や年齢を問わない客層までくつろげる和モダンな宿泊リゾートです。

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