グランドサークルの旅も後半に差し掛かり、初日の出来事がまるで遠い昔のように感じられます。旅の疲れが少しずつ溶け、体力もだいぶついてきました。
ベビーキャリーを背負って歩いても、息切れすることはほとんどなくなりました。
グランドサークル7日目。この日は移動と数々の名所を巡り、まさに最も長く、充実した1日となりました。
まずは、メサ・アーチで美しい日の出を眺め、その後、次の目的地に向けて移動を始めます。
日が昇り、空気が冷たさを帯びたまま、静寂の中で迎えた朝。心を落ち着けながら、今日の最終目的地、モニュメント・バレーへ向かって車を走らせました。
■グランドサークル7日目の行程
02:30 | 起床 |
03:00 | 出発 |
03:50 | Mesa Arch Trail Head到着 |
04:10 | Mesa Arch手前到着(7:35) |
8:35 | ホテル着(そのまま朝食) |
9:45 | ホテルチェックアウト |
9:50 | City Marketで買い物(ボトル水、カットフルーツ盛り合わせ、BBQソース、ウスターソース、シーザーサラダ、ミニッツメードジュース)(11:03)& ガソリン |
12:18 | Needles Overlook Pointを観光(12:40) |
13:45 | Newspaper Rock到着 |
15:47 | Goosenecks State Park(16:10) |
16:18 | Mexican Hat Rock |
16:40 | Forrest Gump Point |
17:00 | Chevronでガソリン&地元スーパー(17:44) |
17:56 | モニュメントバレー入園(26ドル) |
18:10 | モニュメントバレーチェックイン、Premium Cabinsチェックイン(18:30) |
19:18 | 展望エリアで夕日撮影(19:50) |
19:30 | ロッジで夕食 |
21:00 | 星空撮影 |
メサ・アーチで最高の日の出を見る

夜中の2時半頃、まだ星空が広がる中で目を覚まし、『Mesa Arch(メサ・アーチ)』へ向かいました。冷たい空気の中、静寂が支配する時間帯です。
断崖絶壁にかかるアーチは、その存在自体が壮大で、朝の時間帯になると、アーチの奥に見える地平線から太陽が顔を出し、周囲の景色が一気に色づきます。
息を呑むような光景が広がり、ここはまさにフォトスポットの宝庫。
グランドサークルを訪れるなら、絶対に外せない場所です。
■起床と準備
スマホの目覚まし時計の音で、冷たい朝の空気の中、無理やり目を覚ましました。
部屋の電気をすべて点け、寝ぼけた体を引きずるようにして起き上がりました。
子供はぐっすり眠っていましたが、あらかじめ出かける準備を整えて寝かせていたので、起こさずそのまま車に乗せ込みました。
少しでも遅れると、その後の予定がすべて狂ってしまうため、皆が一斉に必死で準備を進め、まるで軍隊のような手際の良さで動きました。
ホテルを出ると、外は真っ暗で、空一面に満天の星が広がっていました。
冷たい空気が頬を刺すようで、足早に車に向かいました。
目的地である「Mesa Arch Trailhead」までは片道50分弱。
道はほとんど暗闇の中にありましたが、グランドサークル6日目に訪れたキャニオンランズ国立公園の道と同じだったので、道のりはわかりやすく、心の中で少しほっとしました。
■Mesa Archのトレイルヘッドに到着
3時50分頃、Mesa Arch Trailheadにある駐車場に到着しました。
約50台ほどが停められる駐車場にはまだ誰もおらず、どうやら一番乗りのようです。
車を降りると、モアブの街よりもさらに寒さが厳しく感じられました。
外は真っ暗で、手元のものがほとんど見えなかったので、まずはヘッドライトを装着し、急いで準備を整えました。
TrailheadからMesa Archまではおおよそ5分の距離なので、もし忘れ物をしてもすぐに戻れる距離です。
安心しながらも、準備を急いで進めました。
駐車場の脇にはトイレがあり、出発前にすませてから向かいました。
■天の川銀河と満天の星空
4時10分頃、Mesa Archの手前に到着しました。
暗闇の中、ヘッドライトの明かりを頼りに手元を確認しながら、三脚とカメラの準備を進めました。
しっかりと防寒対策をしていたおかげで、予想していたほど寒さは感じませんでした。
空を見上げると、人工の光は一切なく、夜空には数えきれないほどの星が輝いていました。
快晴の空に、満天の星が広がり、まるで別世界にいるような感覚に包まれました。

しばらくの間、周りに他の観光客はおらず、静寂の中で星空撮影を楽しむことができました。
夜空に輝く星々をじっくりとカメラに収めながら、星空撮影を楽しみました。
Mesa Arch(メサ・アーチ)の日の出
今回で3度目となるMesa Archでの日の出。過去の経験を活かし、準備は完璧でした。
4月下旬の日の出は6:20頃ですが、Mesa Archの奥に広がるLa Sal Mountains(ラ・サル山脈)の向こうから太陽が昇ってくるため、実際に太陽が顔を出すのは6:30頃になります。
時間帯とともに変わる光の加減を楽しみにしながら、その瞬間を待ちました。

5時を過ぎると、少しずつ地平線が明るくなり始めました。
まだ誰も訪れていなかったため、余裕をもってベストポジションを確保することができたと思います。
メサ・アーチの手前で待機しながら、アーチの中、奥にある地平線から太陽が昇ってくる瞬間を待ちます。
専用のスマホアプリで太陽の昇る位置を確認し、その予測を元に三脚を設置する場所を決めました。
その頃から、少しずつ他の観光客も集まり始め、撮影準備をしている人々の姿が見え始めました。

奥に見える山脈を目印に、少し左側から太陽が昇ってくることがわかりました。
しかし、予想に反して少し雲が現れ、太陽が顔を出してもその雲に隠れてしまいそうでした。
その頃、Mesa Archにはすでに30人以上の観光客が集まり、活気が出てきました。
私の周りには、皆がカメラと三脚を準備し、あちこちでシャッター音が鳴り響いていました。
みんな、最高の瞬間を捉えるために慌ただしく準備を整えている様子でした。

この時間帯には地平線の向こうではすでに太陽が顔を出していましたが、山脈に隠れているため、まだ少し待つ必要がありました。
しかしその後、空が朝焼けで色づき始め、日の出がもうすぐそこまで迫っていることが感じられました。
空の色が変わるにつれて、自然の美しさが一層際立っていきました。
到着してからすでに2時間半が経過し、ようやく日の出のチャンスが訪れました。
■日の出とMesa Archの風景


予定の時間を10分ほど過ぎて、ようやく雲の上から太陽が顔を出しました。
何度も訪れていますが、Mesa Archから眺める朝日はやはり格別です。
眠気をこらえてここまで来た甲斐がありました。
太陽が昇る瞬間の美しさに、心から満足感を感じました。
一方で、壮大で穏やかな風景とは裏腹に、撮影現場は意外にも混沌としていました。
周囲では、観光客たちが次々とシャッターを切り、三脚を調整したり、場所を取り合ったりしていました。


来訪者たちは、日の出が見えるベストポジションを求めて試行錯誤を繰り返していました。
ベストポジションを見つけて微動だにしない人、いくつかの場所を検証している人、それぞれが自分なりの方法で完璧なショットを狙っています。
また、到着が遅れて日の出の瞬間を撮影できずに残念がっている人や、間に合わなかった人たちもおり、各々の思いが交錯していました。
アーチの中から日の出を撮影しようとすると、必然的に皆が横一列に並びますが、その風景はわずか10名ほどしか撮影できないため、狭い場所での競争もありました。
ベストポジションで日の出を見るために最も重要なことは「誰よりも早くMesa Archに到着すること」だということを、改めて実感しました。
■日の出の後も素晴らしい景色
日の出が終わると、来訪者たちは次々と撤収し始め、周囲はどんどん静かになっていきました。
しかし、実は日の出から20〜30分ほど経つと、太陽がアーチの裏側を照らし始め、アーチがより美しく浮かび上がります。
多くの人々がその瞬間を見逃している中、私達はその素晴らしい光景を静かに楽しむことができました。

これは過去に何度も訪れた経験による独自の視点ですが、アーチの裏側は直接太陽に照らされているわけではありません。
太陽の光がアーチの下にある崖に当たって反射し、アーチの裏側を照らすことで、オレンジ色に輝きます。
太陽がある程度登ってくると、この反射光が消えてしまうため、この色合いは日の出後30分以内にしか見られない、まさに特別な光景です。
■明るくなるとMesa Archの周辺がよくわかる

来たときは真っ暗だったので分かりませんが、足元は段差のある岩と砂のと道でした。

Mesa Arch Trailheadに戻ると、どの位置に車を駐車していたのかがはっきりとわかり、改めてその場所の広大さを感じました。
今回も期待を裏切らない素晴らしい光景が広がり、心から満足できる体験となりました。
さすがにお腹が空いてきて、来た道を戻りながら、宿泊施設でモアブ最後の朝食を楽しみました。
その後、荷物をまとめ、モアブの街を後にしました。
次の目的地は『Monument Valley(モニュメント・バレー)』。
移動しながら、新たな冒険に向けて心を躍らせました。
■■関連記事: メサアーチで最高の日の出を撮る!2回訪れた経験から場所取りに必要なコツを紹介
Needles Overlookが素晴らしすぎた! - 当初行く予定では無かった
ホテルでしっかりと朝食を取った後、9:45に出発し、すぐ近くにあるスーパーマーケット(City Market)へ向かいました。
目的は、道中で食べる昼食とガソリンの給油です。
モニュメント・バレーへ向かう道中にはさまざまな見どころが点在しており、それらを楽しみながら進むと、夕方ごろには目的地に到着することになります。
そのため、モアブを午前中に出発する場合、どこかのレストランで食事をするか、車内で昼食を取るしかありません。
グランドサークルを巡る際は、後者の選択が基本となり、道中の食事を車内で済ませることが多かったです。

モアブ滞在中に何度もお世話になったスーパーマーケットでは、比較的安価で高品質な商品が多く揃っていました。
フルーツやシーザーサラダ、ボトル水などを購入しました。
店内を少し散策していると、突然、地元のご婦人に日本語で話しかけられました。
どうやらモアブに長年住んでいる日本人で、2022年のコロナ禍中に観光客を見かけることが珍しくて、声を掛けたとのことです。
会話が進んで、「モアブは10年以上前と比べてだいぶ発展して便利になりましたよね?」と尋ねると、ご婦人は「モアブには必要なものは揃っているけど、欲しいものはないかな」と言っていました。
その言葉に、私は「確かに」と頷きました。
昔訪れた時と比べると、街が確かに大きくなったと感じましたが、ご婦人の言葉は非常に的を得ており、深く心に残りました。
その後、モニュメント・バレーを目指すことを伝えると、ご婦人は旅の無事を祈ってくださり、お店を後にしました。
その後、ガソリンを満タンにし、11:15頃にモアブの街を出発しました。

モアブの街を出た南側の道路は、砂岩の地層に覆われた風景が広がり、所々にアーチの姿が見えました。その中でも「Wilson Arch」はひときわ大きく、目を引く存在でした。
その後、さらに進み、右折して進むと『Newspaper Rock』がある予定でした。最初はそこを最初の経由地にするつもりだったのですが、うっかり手前の道を右折してしまいました。
■間違えて右折した道を進んだ先に

『Newspaper Rock』はキャニオンランズ国立公園の「Needles地区」の手前にあるスポットでした。
しかし、看板に書かれていた「Needles Overlook」という表記に引き寄せられ、うっかり、その先にある道路を右折してしまいました。
結果的に、予定していた場所とは違う道を進んでしまったのです。

10年以上前に訪れたため、少し記憶があいまいでしたが、右折してしばらく進むうちに、この道が以前通った風景と異なることに気づきました。
周囲には車もほとんど走っておらず、どこかモアブ方面に戻っているような感覚があり、すぐに道を間違えたことを実感しました。
しかし、Needles Overlookまで残り15マイルほどだということに気づき、この先に何があるのかという興味が勝り、そのまま進むことを決意しました。
グランドサークルでは計画通りに進まないと次の目的地に辿り着かないことが多いですが、1時間程度のタイムロスなら、その後調整できるだろうと判断しての決断でした。
Needles Overlookの光景 - とんだダークホースだった

しばらく走ると、突然「Needles Overlook」と書かれた看板が目に飛び込んできました。到着したのは12:40頃でした。
看板があり、最近建てられたばかりのような印象を受けました。
この場所は終着地点となっており、道路は円を描くようにして元の道に繋がっていました。
駐車スペースは10台ほどが停められる広さで、公共トイレも1か所あり、最低限の設備が整っていました。
完全に計画外の場所でしたが、せっかくここまで来たので、駐車してカメラを片手に急ぎ足で先を進んで行きました。

最初の入り口からはしっかりと舗装された道が続いており、蛇行した道を5分ほど進むと、想像を超えるような絶景が広がっていました。
■グランドサークルで最も印象に残った巨大パノラマだった

Needles Overlookとはキャニオンランズ国立公園のNeedles地区を別の視点から一望できる場所だったのです。
リムの先端にあり、270度の広範囲に渡り眼下に見えるキャニオンランズ国立公園の大地が遮るモノなく眺められる場所でした。

手すりのある展望エリアを除くと、周囲はすべて崖で、真下には400メートル以上の断崖が広がっています。高所が苦手な人にとっては、足がすくんでしまうほどの恐怖を感じることでしょう。
時間も迫っていたため、30分ほどの滞在となりましたが、圧倒的に広がるパノラマの景色を堪能でき、まさにすごい光景でした。
道を間違えて進んだ先で、まさかこんなにも素晴らしい場所に出会うとは思ってもいませんでした。
グランドサークルの旅の中で行先を間違えた先に、こんなにもミラクルな体験が待っているとは、まさに予想外の出来事でした。
■■関連記事: ニードルズ・オーバールックで見たキャニオンランズの圧倒的パノラマとは?
Newspaper Rockへ向かう

思わぬ場所に行ってしまい、約1時間ほどの時間をロスしましたが、次に私は『Newspaper Rock』へ向かいました。
今度はしっかりと「Newspaper Rock」と書かれた看板を見つけ、間違えずに右折することができました。

『Newspaper Rock』は、大昔の先住民が岩を削って施したペトログリフ(岩面彫刻)の展示場所です。
ここでは、当時の人々の生活の様子や動物、人物の姿が描かれた光景を、間近で見ることができます。

一番興味深いペトログリフは6本指の足でした。
詳しくは関連記事:「Newspaper Rock - ニュースペーパー・ロック|ユタ州|紀元前に描かれた岩壁とは?」に記述していますが、この一帯に当時住んでいた住民は6本の指を持って方が多くいたようです。
『Newspaper Rock』は駐車場から降りてすぐの岩壁にあり、こんなに簡単にアクセスできる場所にあることに驚きました。
この時点で既に14時頃になっていたため、駐車場で軽めのランチを取ることにしました。
City Marketで買った大きなシーザーサラダを一気に平らげ、気持ちもリフレッシュしたところで、この場所を後にしました。
Goosenecks州立公園を目指す
次に、1時間30分ほどかけてGoosenecks州立公園を目指しました。
Goosenecks州立公園は、モニュメント・バレーの北側にある州立公園で、コロラド川の支流である「San Juan(サン・フアン川)」が蛇行した美しい風景を一望できるスポットです。
何層にも折り重なる地層と深い渓谷が見どころで、マイナーな州立公園ではありますが、アクセスが簡単な場所だったので、今回のグランドサークルで立ち寄ることにしました。

道中は穏やかな荒野が広がり、赤褐色の大地が続いていました。
広がる風景は、まるで時間が止まったかのように静かで、広大な大地が視界を埋め尽くしていました。

Goosenecks州立公園はモニュメント・バレーの北側近くにあり、US-163号線を右折した先にあります。

一本道を進むと、入園ゲートが見えてきました。入園料は車1台につき、たったの5ドルでした。
ゲートを抜けると、公園内には簡易トイレ、ピクニックエリア、そして展望エリアがあるだけで、施設は非常にシンプルでした。
とはいえ、ここはあくまで景色が中心の場所で、そのシンプルさが逆に自然の美しさを引き立てていました。
■San Juan Riverが作り出したGoosnecksの風景

急激に曲がった川が何度も蛇行する地形が特徴的で、その壮大さには圧倒されました。
展望エリアからは、川の高低差が300メートル以上もあり、膨大な年月をかけて大地が削られ、今の深さと形が作り上げられたことを実感させられる光景でした。

川が削った大地には何層にも堆積した地層がはっきりと見え、上に行くほど地層が赤くなり、まるでグラデーションのように美しく色が変わっていました。
この場所は、地質学を学ぶにはうってつけの場所で、30分ほどの滞在でしたが、その素晴らしさに圧倒され、非常に価値のある体験でした。
■■関連記事: Goosenecks State Park(グースネックス州立公園)とは?|グランドサークル
Mexican Hat Rockに立ち寄る
モニュメント・バレーまであと少しのところで、さらにもう一ヵ所「Mexican Hat Rock」という場所に立ち寄りました。

US-163から左折した先に、目立つ形でこの岩が見えてきます。
メキシコのとんがり帽子が逆さまになったような形をしていることから、「Mexican Hat Rock」という名前が付けられています。
細い部分が岩を絶妙なバランスで支えており、風が吹けば倒れてしまいそうなほど、非常に不安定な印象を受けます。
少し遠めからその風景を楽しんだ後、すぐに出発しました。
ちなみに、この場所から南側には「Mexican Hat」という小さな町があるので、もし立ち寄る機会があれば、町の雰囲気も感じられるかもしれません。
Forrest Gump Pointへ向かう:モニュメント・バレーの玄関口
時間が夕方に差し掛かり、16:30頃になっていました。
Mexican Hat RockからUS-163を少し南下すると、「Forrest Gump Point」という有名な道路風景が広がっており、そこで立ち寄り、見事な景色を堪能しました。

Forrest Gump Pointの少し手前には、車を寄せて停める場所があり、そこに車を停めて景色を眺めました。
この場所は、モニュメント・バレーに向かって直進する特徴的な道路が広がっており、映画や車のCMのロケ地としても知られています。
グランドサークルを訪れるなら、絶対に外せないスポットです。

直進した道路が下がった場所に「Forrest Gump Point」がありますが、その手前には車を停められる広いスペースがあります。
撮影をする際は、気を付けながら道路の真ん中に行くのがセオリーですが、この場所は観光客も多く、道路を歩く人がいるため、周辺では速度制限が設けられています。
いよいよこの先がモニュメント・バレーです。
■■関連記事:モニュメント・バレーへ続く道|US-163号線『Forrest Gump Point』とは?
Monument Valleyに到着!
いよいよモニュメント・バレー付近までやってきました!
最終目的地で宿泊先でもある「The View Hotel」のチェックインの前に、近くのスーパー「Goulding's Grocery Store」で買い出しをしました。
The View Hotelは「Navajo Tribal Park」というナバホ族が管理・運営する公園内にあり、入園には料金が掛かります。
ただし、再入園ができず、都度通行料が必要です。
また、The View Hotel内には食料品やレストランがあまりないため、入園前に食料品を調達する必要がありました。
近くのスーパーマーケットは中規模で、冷凍食品やドリンクなどを購入しました。
その後、隣にあるガソリンスタンドで給油し、ホテルを目指して出発しました。

■Navajo Tribal Parkに入園

Monument Valleyへ向かう道路を進んでいくと、料金所が見えてきます。遅い時間に到着すると、ゲートが閉まってしまい、その先のホテルに辿り着けないこともあるそうです。
入園ゲートでは、5名で26ドルを払い、無事に入園しました。
ですが、料金所のスタッフの態度が非常に不親切で、レシートとパンフレットを受け取って少しもたついていると、「Go!(早く行け!)」と急かされました。
働いているナバホ族の中には、観光客に対して非常に横柄な態度を取る人もおり、この地を訪れた観光客からはそのようなコメントがよく見受けられます。
モニュメント・バレーでは、どこに行っても似たような対応を受けることが多いため、あまり気にせずに進むことにしました。
■The View Hotelに到着


ホテルは横に長く、モニュメント・バレーの景色に溶け込むような赤褐色の建物でした。
パーキングは無料で提供されており、車を停めた後建物内に入り、ロビーフロアでチェックインの手続きを行いました。
「The View Hotel」と書かれた外観の右側には扉があり、その扉を通るとロビーフロアが右手にあります。

客室はナバホインディアンのような民族柄のベッドや家具で、小綺麗な感じでした。

「うわぁ!すごい光景だね!」
皆がこの壮大な景色に感動していました。
The View Hotelと言えば、全客室に共通するバルコニーから眺めることができるモニュメント・バレーの絶景で、滞在中はいつでもこの景色を独り占めできます。
とりあえず急いでチェックインを終えたのですが、実はもう一つのチェックイン場所が残っていました。
2部屋を予約していたのですが、そのうちの1室はThe View Hotelに、もう1室はここから約800メートル離れた「The View Hotel Premium Cabins」を予約していました。

もう一つの宿は同じ系列の宿泊施設で、キャビンタイプのお部屋を予約していて、そのチェックインに向かいました。

ホテル棟と異なり、回りは人も少なく完全プライベートな宿泊体験ができます。
1度の宿泊で2つの異なる施設を体験できたので、とても良い経験でした。
モニュメント・バレーで見た夕日
19時頃になり日没が近づいてきました。
私たちは再びThe View Hotelに向かい、展望台で夕日鑑賞をしました。

ようやくゆっくりと景色を楽しむ時間が訪れました。
The View Hotelの隣には広い展望エリアがあり、そこから見える3つのビュートが美しく等間隔で並んでいました。3つのビュートは何とも神々しく、夕日の光で赤く染まった風景が印象的でした。
ただ、風が非常に強く、そして冷たかったので、少し寒さを感じながらも、目の前に広がる壮大な景色にしばらく見入っていました。

時刻も19時30分を過ぎ、Premium Cabinで食事をするために部屋に戻りました。
部屋に戻る間際は、ちょうど太陽が地平線に沈む直前の時間帯でした。
■Premium Cabinで夕食
客室で皆で夕食をとることにしましたが、リビングルームは予想以上に狭く、十分なダイニングスペースがありませんでした。
小さな円卓が一つだけだったので、スーツケースをテーブル代わりにして、試行錯誤しながら食事を楽しみました。
それでも、スーパーで買った冷凍の寿司ロールが予想以上に美味しく、みんなで楽しいひとときを過ごすことができました。
モニュメント・バレーで見た満天の星空
食事を終え、メンバーを車でThe View Hotelへ見送った後、私は一人で星空撮影に出かけました。
21時頃、ロッジの外に出ると風が強く、とても寒かったですが、その寒さも心地よいほどでした。
一歩外に出ると、空には雲一つなく、夜空は完全に星に覆われていました。
モニュメント・バレーは予想以上に標高が高く、空気も澄んでいるため、星空を楽しむには理想的な環境です。
夜中になると、地平線から天の川が現れ、鮮明に見ることができました。
たった一泊でしたが、グランドサークル後半にふさわしい素晴らしい1日となりました。
■■関連記事: The View Hotelの各部屋のカテゴリーの違いとは?お勧めのお部屋と予約の方法まとめ
■7日目の食事内容
- モアブの宿泊施設の朝食会場で食事(シリアル、パン、卵、フルーツなど)
- Newspaper Rockの駐車場、車内で軽食(フルーツ、シーザーサラダ、パンなど)
- Premium Cabin(ホテル)で夕飯(寿司ロール)
■7日目の走行距離:

309マイル(494キロ)
■7日目の総歩数:
11,456歩(8.45㎞)