モニュメント・バレー（Monument Valley）にあるThe View Hotel（ザ・ビュー・ホテル）は人気の宿泊施設で、全部屋のバルコニーから代表的な3つのビュートが眺められる唯一無二のホテルです。
しかしながら、それぞれのお部屋タイプは名称が似ていてどの部屋を選べばいいのか分かり辛いです。
そこで、この記事ではThe View Hotelの部屋の違いと、結局のところどのお部屋タイプが良いのか、更に予約の取り方と注意事項についてまとめました。
※フロントデスクでスタッフに伺った情報ですが相違あればお知らせください。
The View Hotelはホテルタイプとキャビンタイプがある
The View Hotelはホテルタイプの『The View Hotel』と木造小屋の『Premium Cabins』があり、それぞれに特徴があります。
The View Hotel（ザ・ビューホテル）
一般的なホテルと同じように、フロントデスクやレストランがあり、ホテルサービスを兼ね備えた施設です。
ごく一部を除いた全客室はバルコニーからモニュメント・バレーの壮大な眺めが確約され、唯一無二の景色が楽しめるホテルで、観光客に人気の宿泊施設となっています。
客室には最大2つのベッド、トイレとバスルームとバルコニー付き一般的な間取りです。
Premium Cabins（プレミアム・キャビンズ）
Premium Cabinsは木造建てのキャビンタイプでThe View Hotelから800メートル程離れた場所にあり、より自然に近い宿泊体験ができます。
部屋数が少なくPremium Cabinsは予約が取り辛いですが、キャビンタイプは部屋を出れば外は壮大なモニュメント・バレーが目の前にあり、とても開放感があります。
部屋にはクイーンサイズのベッドが1つとシングルサイズの二段ベッドが標準のキャビンですが、一部の最上級キャビンにはリビングが広く、ソファーベッドを展開することで最大5名までの宿泊ができるタイプもあります。
The View HotelとPremium Cabinsに実際に泊まった際の記事をまとていますので、下記参照ください。
■■関連記事： The View Hotel｜モニュメント・バレーの目の前で泊まれるホテルとは？
The View Hotelのお部屋タイプとそれぞれの特徴とは？
The View Hotelのお部屋タイプと特徴
全91室の客室は11種類のカテゴリーに分かれています。
それぞれの名称と特徴を表にまとめました。
| お部屋の名称（部屋数） | フロア | 特徴 |
|---|---|---|
| Full Driver Room（3） | 1F | 唯一景色が見えない部屋故に一番安く、部屋数が少ない |
| 1 Queen bed with Handicap access（4） | 1F | ハンディキャップ用の部屋で最大3名まで利用可 |
| 2 Queen beds with Valley View（12） | 1F | 低層階でコスパ最強の部屋 |
| 2 Queen beds 2nd floor Valley View（12） | 2F | 2階で一番コスパの良い部屋 |
| 2 Queen beds with Premium View（14） | 1F | 1階にある部屋の中でバルコニーからの眺望が良く、総合的におすすめの部屋 |
| 2 Queen beds 2nd floor Premium View（14） | 2F | 2階の部屋の中でバルコニーからの眺望が良い |
| 2 Queen beds Top Floor（15） | 3F | 3階で一番コスパの良い部屋 |
| 2 Queen beds Top floor with Premium View（14） | 3F | 3階の部屋でバルコニーからの眺望が良い |
| King Suite Premium Valley View（1） | 1F | 1階にあるスイート（3名利用） |
| King Suite 2nd Floor with Premium View（1） | 2F | 2階にあるスイート（3名利用） |
| King Suite Top floor with Premium View（1） | 3F | 3階最上階にあるスイート（3名利用） |
カテゴリーは上から順に安く、下に行くほど料金が高くなっています。
Driver RoomとHandicap、そしてSuite以外の部屋の内装やレイアウトはほぼ同じで、その部屋が1階にあるか、3階にあるか、またはバルコニーの見え方の範囲がより広いかの違いによってカテゴリーが分かれています。
「Suite、Full Driver、Handicap Room」は最大3名まで、その他は1部屋あたり最大4名まで利用できます。
Valley ViewとPremium Viewの違いとは？
The View Hotelの各部屋の名称はとても似ていて、かなりわかり辛いです。
類似した名前の中に『Valley View』と『Premium View』が混じり、余計にややこしくなっています。
では、この2つの名称の違いは何かというと、バルコニーから景色を眺めた際の視野の範囲が少し広いか、そうではないかの違いでValley ViewとPremium Viewは区別されています。
| Valley View | バルコニーから見える視野がPremium Viewよりも狭い |
| Premium View | Valley Viewよりも景色の見える視野が少し広い |
Premium Viewはバルコニーの手すりを先端とした場合、両サイドの壁が部屋側に少し傾斜しています。
そのため、外の視野が広くなり見やすくなっています。
一方の、Valley Viewは両サイドの壁が地面に対して垂直になっています。そのため、景色の見え方に少し圧迫感が出てきます。
Valley Viewでも見える方角は変わないので、比較しても大きな違いはほとんどありません。
もし、バルコニーにカメラの3脚を設置して超広角レンズで撮影する場合は、Valley Viewタイプだと壁が写り込む可能性がありますが、空の面積が広めのPremium Viewタイプはそのような心配は少ないかと思います。
■Valley ViewとPremium Viewでは料金差がある
Valley View と Premium Viewでは料金差が多少あります。
基本的に部屋の構造は全て同じで、バルコニーの違いにより料金差が生じています。
確かに1階よりも2階、2階よりも3階から眺める方が景色は良くなります。
しかし、遠くにある景色の見え方は数段の階層の違い程度ではほとんど変わらないのが正直な感想です。
それであれば少しでも料金の安い1階で予約を取った方が経済的です。
The View Hotelはどのお部屋タイプがお勧めか？
この記事でのおすすめの定義は「安く、快適で、景色が良い」が揃った総合的にバランスの取れた部屋を意味しています。
■料金でお得なお部屋タイプは『2 Queen beds with Valley View』
駐車場と同じ1階にフロントデスクと客室があり、チェックインやチェックアウト時は階段やエレベーター利用の手間が省けるので移動が楽です。
バルコニーから見える景色はPremium Viewと比較すると少し圧迫感がありますが、十分に見えます。
また、外の展望エリアへのアクセスもしやすく、圧倒的なモニュメント・バレーの風景が楽しめます。
料金も他の部屋タイプより安く、一番スタンダードなお部屋ですが十分に楽しめる部屋です。
ただし、このお部屋タイプはなかなか空きが無く、ツアーや団体旅行客用に売り止めされている可能性があります。
その場合は同じタイプで2階にある『2 Queen bed 2nd floor Valley View』が良いでしょう。
■料金が安くバルコニーの眺望が良いお部屋タイプは『2 Queen Beds with Premium View』
このお部屋タイプは1階フロアにあり、バルコニーはPremium Viewタイプで、料金がPremium Viewの中で最安値です。
「1階の便利さ、バルコニーの眺望の良さ、そして料金が比較的安い」が全て揃った総合的におすすめの部屋タイプです。
4月から11月中旬頃までの期間は予約が取り辛く、早めにお部屋を確保する必要があります。
Premium Cabinsの部屋タイプとそれぞれの特徴とは？
Premium Cabinsは全部で4つのカテゴリーがあり、全部で29室の独立したキャビンが隣接しています。
キャビンの正面は広々とした屋根付きのテラスがありますが、The View Hotelよりも開放的な景色が楽しめます。
Premium Cabinsのお部屋タイプの名称と特徴
Premium Cabinsも似たような名前でどういった差があるか非常にわかり辛くなっています。
| お部屋の名称 | 最大人数 | 特徴 |
|---|---|---|
| Valley Rim Cabin | 4名 | Valley Rim Premium Viewの後ろにあり、バルコニーから眺める景色にValle Rim Premium Viewが見える |
| Valley Rim Premium View | 4名 | 目の前に遮るモノがなく、綺麗な景色が眺められる1番のお勧め |
| Executive Valley Rim Cabin | 5名 | Valley Rim Cabinよりも広いが、バルコニーからValley Rim Premium Viewの建物が見えてしまう |
| Executive Valley Rim Premium View | 5名 | Executive Valley Rim Cavinと同じサイズで、遮るモノが無くバルコニーからの眺望がよい |
Premium Cabinsの位置と相関図
キャビンタイプは2列に配置されていて、それぞれモニュメント・バレーの中心に向いています。
部屋のカテゴリーの違いはViewの見え方とキャビンの大きさにより異なります。
図①を参照すると右側の1列目に『Valley Rim Premium View』があり、後方2列目に残りの3つのカテゴリーが横1列に並んでいます。
Viewの見え方の違いとは、部屋の名称に『Premium』が付いたお部屋は「バルコニーから見る景色に建物などの障害物がない部屋タイプ」となります。
一方、残りの2つの部屋タイプ『Valley Rim Cabin』はVallery Rim Premium Viewの後ろ側にあるため、バルコニーから向いている方角にキャビンが見えてしまいます。
キャビンの立つ地面はモニュメント・バレー方向に傾斜しており、Valley Rim Premium Viewは後方にある2つのキャビンタイプより下がっています。
とは言え、この2つのタイプは手前にある『Valley Rim Premium View』が見えてしまいます。
従って、キャビンタイプで宿泊を検討している場合、最大4名なら『Valley Rim Premium View』、5名までなら『Executive Valley Rim Premium View』がお勧めです。
※図①で円で囲っている4つのお部屋タイプは受付係に確認したおよその位置を示しています。
Premium Cabinsの特徴とは？
モニュメント・バレーを全身で体験したい方は没入感のあるキャビンタイプがお勧めです。
The View Hotelと違い、客室はそれぞれ独立していて、プライベート感がより一層味わえます。
ログハウスタイプで木のぬくもりの感じられる内装は暖かみがあり、テラスが広くモニュメント・バレーの景色がとてもよく見えます。
ただ一方で、朝食会場のあるThe View Hotelまでの800メートル離れていて、アクセス面では不便です。
しかしながら夜は星が綺麗なので、より充実した宿泊体験ができるでしょう。
The View Hotelの予約の取り方とは？
予約はオフィシャルHPで行いますが、日本語表示は無く、英語、スペイン語、ドイツ語のみとなります。
The View Hotel予約サイト → https://us01.iqwebbook.com/TVHUT900/
■ステップ①：日程、宿泊人数を選択し、空き状況の確認
①②で日程と人数を選択し、③の『Check Availability』をクリックします。
すると予約が画面が切り替わります。
次の画面で空が無ければ『Sold Out（売切れ）』と表示されます。
■ステップ②： 予約詳細画面より部屋タイプを選択
予約可能なお部屋タイプと料金が表示されますので、希望の画像（お部屋タイプ）をクリックします。
ここで部屋タイプによっては完売している場合、それぞれの画像の下に『Sold Out』と表示されます。
今回参考例として『2 Queen Beds Top Floor With Premium View』を選択しています。
希望の部屋タイプを選んだら④の『Book It！』をクリックし、次のページで支払い選択画面に移ります。
■ステップ③： クレジットカード情報の入力と支払い確定
右側に部屋タイプと料金などの詳細があるので、最終確認をしましょう。
料金はお部屋代、taxes & services代の内訳と合計金額が表示されます。
その下に、ご利用規約がありますので、十分に確認してください。
⑤で名前、メールアドレス、電話番号、住所を入力します。
電話番号は日本の国番号「81」を入れ、電話番号の最初の数字を抜かした番号を入力します。
あとは住所と郵便番号を入力すれば完了です。
「Special Information」は特になければ記載無しで大丈夫です。
■ステップ③の続き
最後に⑥でクレジットカード情報を入力し、⑦の「BOOK NOW」で予約が完了です。
画面が切り替わり予約番号「Confirmation Number」が出たら、そのページを印刷または番号を控えて当日の受付で伝えます。
Premium Cabinsの予約もThe View Hotelと同様です。
Premium Cabinsの予約サイト → https://us01.iqwebbook.com/TVCUT251/
The View Hotelの予約を取る際の注意点や予備知識とは？
The View Hotelを予約する前に知っておきたい注意点や予備知識をまとめました。
■予約の際に1泊分が予約保障としてクレジットカードにチャージされる
予約と同時に1泊分の費用が予約保障としてクレジットカード決済されます。
連泊する場合は2日目以降の費用は現地精算となります。
■一度予約をすると無料でのキャンセルは不可になる
The View HotelとPremium Cabinsは一度予約すると無料でのキャンセルは不可になります。
＜キャンセルポリシー＞
- 予約と同時に予約保証金（1泊分）の10%分のキャンセルチャージが発生します。すなわち一度決済すると変更または予約をキャンセルすると1泊分の10%の費用は戻ってこないということになります。
- ご宿泊日より45日以内にキャンセルすると総額の25%分のキャンセル費用が発生します。
- ご宿泊日から72時間以内のキャンセルはできず、この期間中の予約の取り消しの場合、予約保障としてすでに決済済みの1泊分宿泊費用は戻ってきません。
■日程変更や減泊もキャンセル料がかかる
日程変更や減泊する場合も上記キャンセルポリシーに沿って費用が発生します。
予約をする前に十分に確認してから行いましょう。
■45日前のキャンセルに伴う10%は実はそんなに大したことは無い
1泊分の予約保証金は部屋タイプ次第ですが、1泊$329～$459くらいです。
10%のキャンセル料は$32～$45くらいになるので、最悪日程が合わなくなった際は45日前には少なくともキャンセルしておきましょう。
■現地にて1泊あたり『Amenity’s Property Fee』$19.99 + taxが掛かる
このAmenity’s Property Feeとは、コンチネンタルブレックファスト代、館内のWi-Fi、ギフトショップで使える$20分の商品券などが含まれ、宿泊代とは別で現地で請求されます。
そのため、予約画面で出てくる料金に$19.99を追加した金額が1泊当たりの総額になることを覚えておいてください。
■宿泊費用とは別にNavajo Tribal Parkの入園料が掛かる
The View HotelはNavajo Tribal Park内にあるナバホ族が運営する宿泊施設ですが、一人8ドルの入園料が掛かります。
また、公園を出ると再入場の度に同額が掛かるので一度入園したら帰るまで出ないことを勧めます。
まとめ
The View Hotelにある11種類のお部屋の名称は一見しただけではわかり辛く、結局どの部屋タイプで予約をすればよいかわかり辛いです。
押さえておきたいポイントは名前に含まれる『Premium View』と『Valley View』の違いです。
Premium Viewはバルコニーから外が見える景色の範囲がValley Viewよりも広くなっている点で、部屋のレイアウト、サイズ、アメニティーはほぼ一緒です。
客室は3階建てになっていて、最上階に行くほどバルコニーからの眺めがよくなっていますが、最低階（1階）でも見え方の違いに差はありません。
むしろ駐車場と同じフロアの1階は移動が楽で外に出やすく、料金体系も2階や3階に比べて安いためお勧めです。
『2 Queen Beds with Valley View』は1階でバルコニーはPremium Viewより若干劣りますが、料金設定が易しく希望日に部屋が空いていれば押さえておけば無難で、バルコニーからの景色を重視したいなら『2 Queen Beds with Premium View』がお勧めです。
上記と同様に全体の料金体系と景色のバランスのある『2 Queen Beds 2nd floor Valley View』も他のカテゴリーよりも料金体系が求めやすくお勧めです。
一方、Premium Cabinsは部屋数が少なく完全なプライベートで木造の小屋タイプでより自然に近い宿泊体験が可能です。
キャビンタイプは選ぶ部屋タイプによっては景色の前方に別のキャビンが見えてしまうタイプもあるため、部屋の名称に『Premium』と付いた部屋タイプを選ぶと良いでしょう。
それぞれの希望のお部屋が見つかったら早めにお部屋を確保することを勧めますが、一度予約をするとその時点で1泊分の10%の費用がキャンセルチャージに該当します。
無料でキャンセルが出来ないので注意ください。
夏のシーズンなどの繁忙期は予約が埋まりやすいので早めの予約に心がけましょう。
モニュメント・バレーに訪れるならThe View Hotelは一度は泊まってみたいお勧めのホテルです。
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