ドラゴン砦は美しいエメラルド色の龍郷湾と高低差のある山の風景が望める展望台で、この場所から見える風景は奄美十景の一つにも選ばれています。
比較的簡単に行くことができることから有名な観光スポットになっています。この記事ではドラゴン砦から見える景色や駐車場からドラゴン砦までの道のりを紹介していきます。
ドラゴン砦とは?
『奄美自然観察の森』の最高地点にあるドラゴン砦という名称の、高さ10メートルほどの木造の展望台です。階段を蛇行するように展望台の頂上を目指しますが、その様子はまさにドラゴンが空を昇る様を表しています。
展望台からは360度のパノラマビューが望め、正面はエメラルドグリーンの龍郷湾と高低差のある奄美大島の深い森林が地平線まで続く風景が望めます。
奄美十景の美しい龍郷湾の風景、龍=ドラゴンということで、ドラゴン砦という名前の由来になっているのかと思います。
駐車場からドラゴン砦までの道のりを紹介
今回、ドラゴン砦から一番近い駐車場一番近い駐車場を始点に、歩いてドラゴン砦にまで向かってみました。道中の風景を紹介していきます。
■駐車場は十分広い
訪れやすい観光スポットなのでしょう。大型バスが停車できるスペースもあり、車20台くらいの広々は停められます。駐車場から歩いて山道を進み展望台を目指していきます。
道路沿いに案内版がありますので、ドラゴン砦の位置を確認して向かいましょう。ここから先は山道を進むので運動靴で行くと良いでしょう。
■山道の風景
ドラゴン砦までは熱帯雨林の坂道を進んで行った先にあります。途中に分岐する道がありますが道案内に沿って行けば辿り着きます。
森林の中を歩くため虫が多く、特に山道に蜘蛛の巣が張っていることがよくあります。先頭を歩く際は顔に蜘蛛の巣が掛からないように払いのけながら進むと良いでしょう。
森林からは鳥やカエルの鳴き声が鳴りやまず、うるさいくらいです。それだけ豊かな自然がある証拠ですが固有の野鳥も多く生息するため、世界中から野鳥を見にやってくる観光客も多いそうです。
山道を歩いていると蝶がたくさんいました。この蝶は『リュウキュウアサギマダラ』という奄美大島周辺に生息している固有種で、ブルーのマダラ模様が綺麗な蝶です。
歩いていると森の中でよく見かるので蝶を探してみましょう。奄美大島を散策すると動植物を間近で見ることができるのでとても貴重な体験となります。
■ドラゴン砦に到着
歩いて10分くらいでドラゴン砦に辿り着きます。ドラゴンという由来の通り、縦に延びるように木造の建造物が建っています。一番上に展望台がありますが、縦に登っていく様子はまさにドラゴンのようです。
■奄美十景の一つドラゴン砦からのパノラマビューを望む
階段を昇っていくと見晴らしの良い展望エリアに辿り着きます。フェンスは安全を考慮しつつ低めとなっており、360度のパノラマ風景が見やすい設計となっています。
しばらくボーっと眺めたくなるほど壮大な景色が広がっています。晴れている日は特に海がエメラルド色に輝き大変きれいです。
一番上の展望台から一段下がったところにも展望台があり、ここからも景色が見えます。密林と同じ高さからの風景です。
ドラゴン砦の詳細
■場所
所在地: 〒894-0324 鹿児島県大島郡龍郷町円1193
■駐車場から所要時間
片道約10分 / 約400メートル
■ドラゴン砦の標高
海抜約280メートル
■ドラゴン砦に近い駐車場の台数
約20台ほど
ドラゴン砦に行く前に知っておきたい事前知識
手軽に観光できるスポットで正直そんなに気を付けるポイントはありませんが、いくつか詳細をまとめました。
■蜘蛛の巣に気を付けて歩く
ドラゴン砦までの道のりは密林の中の道を進んでいきますが蜘蛛の巣が張っていることが多く、先頭で歩く人は高確率で蜘蛛の巣に引っ掛かるでしょう。棒や手で進行方向を振りながら進むと良いでしょう。
■蚊が多い
密林なので蚊がよくいます。できる限り肌の露出を避けた服装で行きましょう。
■サンダルなどの軽装は避ける
ハブや肌に触れるとかぶれる足元の植物を警戒するために、サンダルではなく運動靴などで行きましょう。
道は幅員があるので藪に近くなく不安は無いかと思います。ドラゴン砦までは終始上り坂で段差も多いので、しっかりめの靴で向かった方が楽です。
■ボトル水は持って行く
距離は短めですが夏場はかなり蒸し暑くなるので水を携帯してから行きましょう。
まとめ
ドラゴン砦はさすが奄美十景と呼ばれるだけあり、後世に残したい美しい風景でした。駐車場から歩いて向かう距離は短めですが、直前まで続く密林の中を散策する過程は冒険心をくすぐるアドベンチャー的な要素のある楽しい道のりです。
期待感を膨らませながら砦を昇りきると展望台からは美しいエメラルドグリーンの龍郷湾と複雑な入り江のパノラマを見ることができます。
奄美大島を訪れたら絶対に訪れたい観光スポットで、訪れる観光客の期待を裏切らないでしょう。
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