長野で星空撮影を目的に「あずまや高原ホテル」に宿泊しました。
このホテルでは星空が良く見えるホテルとして知る人ぞ知る、有名な宿泊施設でした。
しかし、残念ながらコロナの影響で2020年5月をもって閉館となってしまいました。
この記事では当時の施設で撮れた星空風景をまとめています。
星空撮影が容易にできるホテルでした
今も施設は取り壊されずにそのまま残っていると思いますが、道路は健在なので星空撮影はできます。
ただし、現在は物静かな場所のため野生のシカやクマが出る可能性があり、行く際は十分注意し、鈴や音がなるデバイスを持って臨んでください。
あずまやホテルからの星空
カメラ | Nikon D700 |
レンズ | TAMRON SP 15-30mm F/2.8 |
焦点距離 | 15㎜ |
ISO | 1,600 |
露光時間 | 25秒 |
絞り(f) | 2.8 |
標高1,400メートル付近は澄んだ大気で南の空に天の川がはっきりと写りました。
ホテルの正面に開放感あるテラスがあり、星空観測や撮影がしやすい場所でした。
標高と初夏前の時期だったので5月の夜はとても寒くかなり堪えました。
カメラ | Nikon D90 |
レンズ | AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED |
焦点距離 | 10.5㎜(35㎜換算で15㎜) |
ISO | 1,600 |
露光時間 | 25秒 |
絞り(f値) | 2.8 |
ホテルのテラスから撮った風景です。ハンモックがあり寝そべりながら星空を見ることができました。
偶然ですが流星が写っていました。カメラはNikon D90で撮影していますが、ISO感度1,600でもノイズが発生していたので、編集ソフトで可能な限り除去しています。
カメラ | Nikon D700 |
レンズ | TAMRON SP 15-30mm F/2.8 |
焦点距離 | 15㎜ |
ISO | 1,600 |
露光時間 | 25秒 |
絞り(f) | 2.8 |
天の川の端まで見えました。
カメラはNikon D700 でレンズはTamron SP15-30mmで撮影しましたが相性が良いみたいです。
レンズの性能が良いのだと思いますが、画像のサジタルコマフレアが少なく絞り開放のf値2.8でも画像が引き締まっています。
行き方
場所は菅平高原にあります。現在は「あずまや高原ホテル」が閉館してしまったためGoogle Mapで地図検索をする場合は「登山者駐車場」と入力します。
たどり着いた場所周辺に車を停められるスペースがあります。ホテルが無くなってしまったので車通りは少なく光害も少ない星空が撮れるかと思います。
周辺情報
残念ながらホテルが無くなってしまったので、駐車場しかありません。簡易トイレが無いため長時間の滞在には向きません。
山の麓へ入り込むこの場所は近くにお店が少なく、一番近いコンビニは菅平にある「セブンイレブン菅平高原店」、車で片道25分の距離となります。
したがって、この場所で長く滞在する場合は事前に食料を積んでおくと良いでしょう。
撮影の方角
北の方角は四阿山がありますが、それほど北の空を覆うことは無いため全方位で撮影ができます。
南を中心に東と西は空の面積が広く、天の川がよく見えるでしょう。
光害について
南側の空は上田、小諸、佐久といった長野県で主要な街があり、地平線付近の空は光害で明るくなります。
2月下旬から6月上旬は東の空から天の川が出てきますが、光害の影響で最初は見えにくいかと思います。
タイムラプスに向いている場所
天の川を撮影する場合、夜通しのタイムラプス撮影などに向いている場所だと思います。
ただし、長期戦の場合は食料やトイレ問題を考慮する必要があります。
注意事項
標高が高く、夜間は気温が下がります。
夏場でも肌寒くなり、秋から春先までは真冬並みの防寒対策が必要です。カメラのレンズは結露しやすいのでレンズが曇らないように注意します。
山奥のため、念のため野生のシカやクマには注意しましょう。
車の近くにカメラをセットし基本は車の中での待機が理想です。
車の外に出る時は音楽やラジオの音を出して警戒しましょう。
まとめ
旧あずまや高原ホテルは今はありませんが、星空撮影スポットとしてはおすすめの場所です。
標高1,400メートルの高地、長野の透き通った空気、障害物が少なく空全面が見やすい環境がそろっています。
ただし撮影における周辺の環境としてコンビニやトイレがない場所の為、少し不便な場所かと思います。
長期滞在の場合は色々と考えて対策を練った方がよさそうですが、少し不便な場所なので星が明るく映る環境は約束されることでしょう。
この地を訪れる際は参考にしていただければ幸いです。
■■関連記事を紹介