#02 Travel Journal 旅行記 ■グランドサークルについて

13泊で巡るグランドサークルの旅|ラスベガスから行くレイクミード&フーバーダム観光記【13泊目】

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いよいよ、グランドサークルの旅も13泊目を迎え最終日となりました。

最終日の目的地は、ラスベガスの東側に広がる「Lake Mead National Recreation Area」。
その後は、フーバーダムが一望できる展望エリアへ足を運び、大自然のスケールをしっかりと目に焼きつけました。

旅の締めくくりには、ラスベガスのショッピングモールで最後の買い物を。
賑やかな街の空気をもう一度感じながら、今回の旅を静かに振り返るひとときとなりました。

■グランドサークル13日目(最終日)のスケジュール

06:00起床
07:45ホテルのレストランで朝食(ステーキ)
10:50Lake Mead Recreation Area入園
12:00Hoover Dam駐車場
13:30Cheese Cake Factoryでランチ
15:30Fashion show Las Vegasでショッピング
19:00ラスベガス通りで最後の食料調達(パンダエクスプレスやサブウェイ、その他総菜)
20:15お部屋で夕食

静かな朝と、ゆったりした朝食時間

この日も不思議と早く目が覚め、朝5時には自然とすっきりと起床。
窓の外を覗くと、ラスベガスの街が静まり返っているのが印象的でした。
夜の喧騒が嘘のようで、朝日に照らされた街並みは落ち着きがあり、どこか清々しさを感じさせてくれました。

ふとカメラを手に取ると、ファインダーにバッテリー残量の警告が表示されていることに気づきました。昨晩のうちに充電を忘れていたようで、慌てて準備。最終日を前に少し焦る瞬間でした。

この日は旅の最終日ということもあり、「せっかくだから朝はゆっくりしよう」ということになり、ホテルのレストランで朝食をとることに。久しぶりにしっかりとした朝食時間を持てた気がします。

私は「ステーキ&エッグ」を注文。朝から肉と卵のボリュームのあるメニューでしたが、ラスベガスではこの定番の朝食が不思議としっくりきます。ステーキは少し硬めではあったものの、塩と胡椒のシンプルな味付けがほどよく、満足感のある一皿でした。

ほかのメンバーは、フルーツプレートやソーセージ&エッグなど、それぞれ好みに合わせて注文。
にぎやかな会話とともに、ゆったりと朝の時間が流れていきました。

グランドサークル最後の目的地、レイクミードへ

朝食を終えたあとは、車で**Lake Mead National Recreation Area(レイクミード国立レクリエーションエリア)**へ向かいました。
この場所は、フーバーダムによって堰き止められてできた人工湖ですが、そのスケールの大きさと自然の美しさは圧巻。
独自の生態系や広大な景色が広がっていて、グランドサークルの締めくくりにふさわしいスポットでした。

ラスベガス中心部からは車で30分もかからず、気軽に訪れることができます。
少し都会を離れるだけで、綺麗な湖と荒野が続く景色が広がっていて、まるで別世界に来たような感覚に。

しばらく走ると、「Lake Mead National Recreation Area」の大きな看板が見えてきました。
その先には入園ゲートがあり、ここでもグランドサークルで何度も使ってきた国立公園の年間パスが大活躍。
今回がこのパスを使う最後の機会となりましたが、本当に役立ちました。入園料がかさむエリアでは特に、パスの存在がありがたかったです。

園内には一本道のドライブロードが続いており、木の少ない砂漠地帯特有の見晴らしの良い景色が広がっています。
遠くには色とりどりの地層が重なる山々が見え、青空には雲ひとつなく、開放感に満ちた風景が広がっていました。

道はレイクミードに沿って進み、湖を眺めながらのドライブはとても心地よい時間に。
最後の観光地として、この雄大な自然を感じられたことは、旅の締めくくりとして本当に良かったと思います。

静寂に包まれた展望地 ー Sunset View Scenic Overlook にて

Sunset View Scenic Overlookからの眺め

ラスベガスの喧騒を離れ、車を走らせてたどり着いたのは、Lake Mead National Recreation Area の入り口近くにある小さな展望地、Sunset View Scenic Overlook
その名のとおり、夕暮れ時にはきっと美しい光景が広がるであろうこの場所に、私たちは昼前に訪れました。

駐車場は広々としていて、他の車の姿はほとんど見当たりません。静けさに包まれたその空間は、まるでこの景色を独り占めしているかのような特別な時間を演出してくれました。

青く澄んだ湖と赤茶けた大地のコントラスト

展望台からは、遠くまで広がる山並みと、青く澄んだLake Meadの水面が一望できます。
周囲の大地は赤茶けた乾いた色をしているのに対し、湖はどこまでも深く、美しい青。そのギャップがとても印象的で、まるで絵画のような風景が広がっていました。

ボートのある静かな湖の風景

風は穏やかで心地よく、湖の奥にはポツンと浮かぶ小さなボートが。どうやら釣りを楽しんでいるようで、揺れる水面の上で、静かに時間が流れていくのが見えました。

何気ないひとときなのに、思わず深呼吸したくなるような、そんな場所。
国立公園ほどの壮大さはありませんが、旅の最後にふさわしい場所だと感じました。

ふと、風の音に耳を澄ませながら空を見上げると、ひときわ大きな影が青空をゆったりと旋回していました。
その姿は鷲か鷹か、はたまたそれ以上の迫力。翼を広げるとかなりの大きさで、風を切る羽ばたきさえも感じられるような存在感でした。

空を旋回する大型の鳥

あとで一緒にいたメンバーが調べてくれたところによると、どうやらその鳥は**「ヒメコンドル」という北米に生息する希少な大型の猛禽類**だったようです。
名前は可愛らしいけれど、実際に見るとその迫力に圧倒されます。

よく見ると上空には数羽のコンドルが。どこか神秘的で、この土地のスケールの大きさをあらためて感じさせてくれる出来事でした。

湖のそばへ ― 「Boulder Beach」で感じた静けさと広がり

Boulder Beachへ続くまっすぐな道

次に私たちが訪れたのは、Lake Meadの水辺により近づけるスポット「Boulder Beach」
この場所へ向かう途中の一本道は、湖へとまっすぐに伸びていて、その光景だけでも思わず車を止めたくなるような美しさがありました。まるで、静かな湖に導かれていくかのような感覚です。

湖畔に広がる山並みと澄んだ水面

ビーチの周囲には、マーブル模様のような色合いをまとった山々が広がり、陽の光を受けてその輪郭がくっきりと浮かび上がります。
その背景を静かに湛える湖。岸辺にはいくつかのボートが停泊していて、まるで水面に浮かぶ影絵のようでした。

風は相変わらず穏やかで、波の音もどこか控えめ。
時間の流れがふだんよりもゆっくりと感じられるような、そんな場所でした。

湖に浮かぶボートと静けさ

今回は昼間の明るい時間帯に訪れましたが、きっと夕暮れ時には、さらに幻想的な景色が広がるのだろうと想像をかきたてられました。
背後にはラスベガスの煌びやかな街がありますが、それに背を向ければ、この地の空には満天の星が現れる。そんなポテンシャルを感じる場所でもあります。

次に来るときは、ぜひ夕方から夜にかけて、この風景を味わってみたい。そう思わせてくれるひとときでした。

■■関連記事: レイク・ミード国立保養地とは?|ラスベガスから気軽に行ける自然スポット

フーバーダムを望む橋の上から ― 巨大建造物と渓谷の絶景

Boulder Beachを後にして、さらに車を進めると、やがてLake Mead National Recreation Areaの反対側のゲートからその地を後にすることになりました。
次に目指したのは、この地域でもっとも有名な人工建造物のひとつ、**フーバーダム(Hoover Dam)**を一望できるスポットです。

車1台ずつ検問している風景

ダム周辺の道はやや狭く、途中の道路ではセキュリティチェックのための検問が行われていました。
車一台ずつゆっくりと確認している様子でしたが、私たちの順番でも特に問題なくスムーズに通過。

やがて到着したのが、Mike O'Callagan–Pat Tillman Memorial Bridge Plazaという展望エリア。
ここにある広い駐車場に車を停め、そこから歩いて展望橋へと向かいました。

展望橋へと続く坂道(スロープ)

最初は写真のようななだらかなスロープを登っていく道
やや上り坂が続きますが、道中には橋やフーバーダムの建設に関するモニュメントや説明パネルが立ち並び、まるで屋外ミュージアムを歩いているような雰囲気です。
目的地へと向かう道のりそのものが学びと発見の連続で、歩いているだけでも楽しめました。

橋の中央付近から見えるフーバーダムの絶景

そして橋の中央付近にたどり着くと、ついにその全貌が目の前に現れます。
切り立った渓谷にそびえる巨大なコンクリートの壁 ― フーバーダム。
まるで自然と人工の壮大な対話を目の当たりにしているような、そんな圧倒的な光景が広がっていました。

実際に見下ろしたフーバーダムの水位も、過去の写真や資料と比べると、目に見えて水位が下がっていることがはっきりと分かりました。
この時期は深刻な水不足が続いており、ダムの発電能力にも影響を及ぼすのではないかと心配されるほど、貯水量が著しく減少していたようです。

訪れたのはちょうどお昼の時間帯。
日差しは強く、空気も乾いていましたが、太陽に照らされたダムはどこまでも明るく、まるでスポットライトを浴びたような存在感を放っていました。

■■関連記事紹介: Hoover Dam(フーバーダム)の全景を展望エリアから眺られる場所とは?

ラスベガスでのランチ ― Cheesecake Factoryへ

グランドサークルの大自然を巡る旅も、いよいよラストスパート。
その実感を胸に抱きながら、ラスベガスへ戻る道中で立ち寄ったのは Cheesecake Factory(チーズケーキ・ファクトリー)

Cheesecake Factory とは?
全米に展開する人気レストランチェーンで、豊富なメニューと巨大サイズの料理、そして種類豊富なチーズケーキで知られています。ファミリー層から旅行者まで幅広く愛されるアメリカらしいカジュアルレストランです。

ホームページ(チーズケーキ・ファクトリー):https://www.thecheesecakefactory.com

■お洒落な店内とボリューム満点の料理

レストランに入ると、お洒落な内装と賑やかな雰囲気に包まれていて、まさにアメリカンレストランの活気そのもの。
この日はパスタを3種類注文しましたが、どれも日本の1.5倍ほどのボリューム!

4種類のチーズのトマトパスタ
ミートボールのスパゲッティ
サーモンが付け合わせのシーフードパスタ

取り分けながらワイワイ食べる時間は、旅の最後の思い出としても格別でした。

色々な種類があったのに、パスタばかりで他のメニューも頼めばよかったです。

■名物のチーズケーキはまた次回に…

ただ、残念ながらお腹がいっぱいになってしまい、このお店の名物でもある チーズケーキ までは辿り着けず…。
数十種類あるといわれるラインナップを楽しみにしていただけに心残りですが、「次回アメリカに来たときの楽しみができた」と思えば、むしろ良い締めくくりだったかもしれません。

ラスベガスでショッピング ― Fashion Show Mallへ

お腹も満たされたあとは、ラスベガスのショッピングスポットへ。
向かったのは「Fashion Show Mall Las Vegas(ファッションショーモール)」。

ショッピングモールの中

■Fashion Show Mallとは?
ラスベガス・ストリップ沿いに位置する巨大ショッピングモール。約200店舗以上のショップやレストランが集まり、アメリカの有名ブランドからカジュアルなお店まで幅広く楽しめます。週末には本物のランウェイを使ったファッションショーが行われることもあり、エンタメ性もラスベガスらしいモールです。

雑貨屋さんめぐりと不思議なお店

広大な施設はとても一日では回りきれませんが、雑貨屋さんを中心にぶらぶら散策。
気ままに歩いているだけでも新しい発見があって楽しい時間でした。

不思議な感じのタトゥー

その中で目を引いたのが、なにやらアジア風のタトゥーショップ。
店頭に掲げられていた漢字をよく見てみると…筆の跳ねや点の位置が明らかにおかしく、中には「見たこともない謎の文字」まで。

思わずメンバーと顔を見合わせ、「これを体に刻んじゃったら絶対違和感あるよね」と苦笑い。
異国で見る“なんちゃって漢字文化”は、驚きと面白さが入り混じる体験でした。

■笑いを誘った“なんちゃって漢字タトゥー”

数ある怪しいタトゥーデザインの中で、特に印象に残ったのが 「男火」 という文字。
どうやら Fire-Man を表現したかったようですが、そもそもそんな一文字漢字は存在しません。

本来なら「火男」や別の表現の方がまだ自然に見えるのに、わざわざ逆にしてしまったあたりにツッコミどころ満載。
これが実際に身体に刻まれると…日本人が見れば確実に「えっ!?」と驚くはず。

旅先での何気ない発見でしたが、忘れられない笑い話になりました。

このユーモアなハプニングをはさみつつ、夕方までモールを満喫。気づけば3時間以上も経っていました。

旅の最終日にもかかわらず、つい夢中になってしまうほど、見どころ満載のショッピングモールでした。

ラスベガス最後の夜ごはん ― パンダ&サブウェイで気取らない晩餐

本当ならレストランで旅を締めくくりたかったのですが、子供も小さかったため無理はせず、最後は「思い残すことなく食べたいものを食べよう!」というスタイルに。

夕暮れ時のラスベガス風景

ホテルから歩いてストリップ通りへ向かい、パンダエクスプレスサブウェイを購入。
アメリカらしいファストフードをテーブルに並べて、部屋でのんびり最後の夕食タイムとなりました。

そして、この日は車の運転をする必要もなかったので、ついにこの旅で初めてお酒も調達。
コーラハイボールを片手に、13日間の出来事を振り返りながら味わう食事は、華やかさ以上に心に残るひとときでした。

こうしてラスベガスで過ごした最後の夜。
外の街は眩いネオンに包まれていましたが、私たちにとっては静かで穏やかな、最高のエンディングになりました。

■13日目の食事内容

  • ホテルで朝食
  • Cheese Cake Factoryでランチ
  • サブウェイとパンダエクスプレスとその他総菜の食事

■13日目の走行距離:

12日目の移動距離

84マイル(135キロ)

■13日目の総歩数:

21,327歩(15.74㎞)

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