■グランドサークルについて

モニュメント・バレーへ続く道|US-163号線『Forrest Gump Point』とは?

更新日:

モニュメント・バレーへ続くUS-163号沿いにとても有名な風景スポットがあります。

それは『Monument Valley Science Outlook』『Forrest Gump Point』などと呼ばれており、モニュメント・バレーの丘に向かって突き進む直線道路とその奥にある赤岩のビュートが見える風景が衝撃的です。

この景色は唯一無二で、様々な映画や企業CMなどのロケ地で起用され、今ではアメリカを象徴する景観で有名となりました。

この記事では、実際にこの場所を訪れて体験した、光景、行き方、ビュースポット、その他行く前に知っておきたい予備知識をまとめました。

Forrest Gump Pointとは?

トム・ハンクス主演の映画フォレスト・ガンプのロケ地で、役で彼がアメリカを走って横断していたが、突然走るのをやめた最後の場所です。

真っ直ぐに伸びたUS-163号線と後ろに映るモニュメントバレーの赤い岩が特徴的です。

観光客はこの場所で車を降りて道路沿いから景色を楽しみます。

観光客の中にはフォレスト・ガンプの恰好をして映画と同じシーンを再現する方もいるくらいです。

Google Map上にForrest Gump Pointの印がありますが、後述で紹介する3つのビューポイントを含めてForrest Gump Pointと総称されています。

Forrest Gump Pointとその周辺で見える風景とは?

目的のビュースポットはモニュメント・バレーの北東約16㎞のUS-163号線にあります。

周辺地図①

US-163号線沿いには駐車できるスペースがいくつかあり、そこから非常にダイナミックな光景が眺められます。

『Forrest Gump Point』のある約4キロにわたる直線道路から、モニュメント・バレーの玄関口である『King-on-his-Throne / 玉座に座る王』を正面に眺められます。

地図②

Google Map上にはUS-163号沿いに主に3つの名称が付いたビュースポットが点在しています。

  • Monument Valley Overlook
  • Monument Valley Scenic Outlook
  • Forrest Gump Point

道路沿いにある駐車スペースは主にモニュメント・バレーの進行方向側(道路北側)に多くあるので、反対側からアプローチする場合は対向車に気を付けてください。

Monument Valley Overlook

Monument Valley Overlookから見た風景

シーニックルートの最初のポイントで直線道路の手前にある展望エリアです。

道路の両サイドに一時駐車できるスペースがありますが、道路右側に小道が続いていて十分なスペースがあります。

写真のように、道路の中央に出なくても小道側から少し望遠で撮影するとこのような風景を眺めることができます。

3つのビューポイントの中で最も丘高い場所で、まっすぐ進む道路と奥に続くモニュメント・バレーの全容がよく見えます。

駐車スペース: 20台以上

Monument Valley Scenic Outlook

Monument Valley Scenic Outlookの道路沿いから見た風景

Monument Valley Overlookから更に600メートほど進んだ場所に『Monument Valley Scenic Outlook』が右側にあります。

道路の奥にある『King-on-his-Throne』が近づき、よりダイナミックな風景が楽しめます。

■道路の真ん中から撮影した場合

道路の中央に立って撮った1枚

道路の中央に立って撮影した1枚ですが、約4㎞わたる直線道路とその奥にあるモニュメント・バレーの風景が絶景です。

誤解が無いよう補足すると、通常65マイル以上(時速104㎞)の速度制限ですが、この一角のみ速度制限は35マイル(時速56㎞)に設定されています。

道路での撮影や横断する観光客の安全のため、そのように速度制限をしています。

かなり合理的な判断です。

見通しが良い道路ではありますが、道路に出る際は前方・後方に注意して対応してください。

駐車スペース: 片面10台ほど

Forrest Gump Point

Forrest Gump Point付近の風景

この場所は上り坂になる手前にあるビューポイントで、上り坂が直進に進む道路とその奥に佇むモニュメント・バレーの赤岩の風景が特徴的です。

Monument Valley Scenic Outlookから更に650メートル程進んだ道路の右側に10台くらいの駐車ができるスペースがあります。

この付近で映画「フォレスト・ガンプ」の有名な撮影が行われました。

映画の中でフォレスト・ガンプはアメリカ大陸を走って何度も横断していましたが、3年2か月14日と16時間走り続け、この場所で彼は「僕はとても疲れた、うちに帰る」と言い、突然走るのをやめました。

その時の名シーンの場所が『Forrest Gump Point』です。

Youtubeから参照しています。

Google Mapではこの場所が記されていますが、この周辺エリアの景観全体を総称してForrest Gump Pointになっています。

実際に映画のシーンと照らし合わせると、もっと手前の『Monument Valley Scenic Outlook』あたりで撮影されている様子です。

ちなみに、これ以上近くに進むとモニュメント・バレーの象徴となる赤岩は丘に隠れてしまうので、Forrest Gump Pointまでの道路沿いが絶景スポットになります。

実際にForrest Gump Pointを走った様子

実際にUS-163号線を走行し、Forrest Gump Pointを越えた先までのドライブ映像を紹介します。

■ドライブ映像

実際この道路を走行しましたがとても見晴らしがよく、奥に見えるモニュメント・バレーとまっすぐに延びる道路が爽快で、オープンカーであったら窓を全開で走ってみたいと思いました。

進む度に、どんどん近づくモニュメント・バレーの光景はまるで映画やミュージックビデオの中にいるような感覚です。

約3分くらいで通り抜けますが、最高で贅沢なドライブでした。

緩やかに下る道路はForrest Gump Pointまで続きますが、そこを過ぎると奥の景色が見えづらくなるため、下り坂までの道のりが最も景観が綺麗に見える場所です。

時間があるなら、Monument valley scenic outlookで車を停め、道路の中心から景色を眺めてほしいです。

この道を何度も往復したいくらい素晴らしい場所でした。

Forrest Gump Pointへ行く前に知っておきたい予備知識とは?

■King-on-his-Throne(玉座に座る王)とは?

王様が玉座に座っているような特徴的な形をした岩で、モニュメント・バレーに向かって進む道路の真正面に位置しています。

King-on-his-Throneの拡大写真

大きな背もたれのあるイスに人が座り、左側を向いた様子がわかりますでしょうか?

王(King)がどしっと構え、直線に延びたUS-163号線は、まさに王が座る玉座へ謁見しに行くような感じです。

特徴的な砂岩は名前がついていて、それぞれ意味があります。

それらを確認しながら旅することも、グランドサークルを楽しむスパイスになることでしょう。

■上手な撮影方法とは?

できる限り望遠レンズで撮影し、道路が写り込むようにローアングルで撮影することです。

望遠レンズがない場合は、スマホのカメラで画質が悪くならない範囲までズームして撮影すると良いでしょう。

■おすすめの時間帯は?

一般的には日の出直後の早朝が良いとされています。

景色の方角は南西に対し、東側から差し込む太陽の光でモニュメント・バレーの砂岩が赤く染まり、大変美しい光景となるようです。

近隣に宿泊していないとなかなか見ることが難しい時間帯ですが、日中でも壮大な風景が堪能できます。

※この記事の画像は16時30分頃の風景です。

■ビュースポット周辺の速度制限について

3つのビュースポットが点在している道路周辺は時速35マイル(56㎞)に速度制限されています。

主な理由として、観光客と車の接触事故を防ぐためです。

おかげさまで、観光客はより安全に道路上で景観を楽しめ、車は安全に走行することができるようになりました。

日本では道路に人が立つことは走行の妨げを理由に「禁止」にしますが、アメリカでは自己判断による車と観光客の「共存」を選んだ結果と言えます。

観光で行く場合、走行の際は観光客に気を付け、歩いて道路に行く場合は逆に車に気を付けて楽しんでください。

■強い風が吹いている

モニュメント・バレー周辺は地形の特性上、強い風が吹くことがあります。

周りは砂漠なので強く巻き上げられた砂塵で視界が悪くなる場合があります。

■各ビューポイントにあるモノ

道路の脇には路肩に駐車できるスペースがあります。

この場所には公共施設は無いため、トイレや休憩スペースはありませんが、現地ナバホ族の方々が常駐し、訪れる観光客向けにジュエリーやクラフト系のグッズを販売しています。

■3つのポイントの特徴とおすすめとは?

Google Mapで表示される3つのビューポイントは北東から南西にかけて走る約1.3㎞の範囲にありますが、道路が盆地のように緩やかな勾配になっているため、見え方に違いがあります。

ビューポイントの名称特徴
Monument Valley Overlookモニュメント・バレーとまっすぐ続く道路の全容が見える。3つのポイントの中で一番標高があり、望遠レンズで撮る風景の一角が美しい。
Monument Valley Scenic Outlook3つのポイントの真ん中にあり、まっすぐに延びるUS-163号線と奥にあるモニュメント・バレーの風景が番きれいなポイント。道路の中心に出て見る景色が代表的な風景。
Forrest Gump Point映画「フォレスト・ガンプ」の撮影ロケ地と言われている場所。3つのポイントで一番低い場所にあり、そびえ立つ赤岩は少し低い。下から眺めるため道路に接して撮ると迫力が出る。

■周辺の観光スポットについて

周辺には短時間で訪れやすい観光スポットがあります。

■モニュメント・バレー(Monument Valley - Navajo Tribal Park)

■メキシカンハット・ロック(Mexican Hat Rock)

■グースネックス州立公園(Goosenecks State Park)

まとめ

モニュメント・バレーの北東側はアメリカを代表する風景が広がっています。

誰もが一度は訪れたい風景スポットで、映画やCMなどのロケ地として有名です。

丘に向かって真っすぐ延びる長い直線道路が特徴的で、正面にそびえ立つ赤茶けた岩とのコントラストが刺激的な風景を演出しています。

道路沿いには3つのビュースポットが点在し、道路の路肩に駐車できるスペースがあります。

車に気を付けながらモニュメント・バレーの風景を楽しんでください。

お勧めの時間帯は朝焼け時刻がお勧めですが、どの時間帯でもこの道路を走り抜けるだけで着た価値があります。

グランドサークルで行く目的から少し遠回りでもこの道を通ることを勧めます。

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