#02 Travel Journal 旅行記 ■グランドサークルについて

ブライスキャニオンでトレッキングを楽しむ|13泊で巡るグランドサークル旅行記|3日目

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グランドサークル3日目は終日でブライスキャニオン国立公園を探索し、深い峡谷深部を歩くトレッキングを中心に楽しみました。

■グランドサークル3日目行程

7:00起床&準備
8:45ブライスキャニオンロッジで朝食
10:45ロッジ周辺散策
11:05クイーンズガーデン&ナバホトレイル探索(14時30分)
14:10部屋に戻って洗濯をピックアップしてランドリーへ
15:35ピザ注文 16時出来上がり (16:15食べ終わった)
17:33ガソリン給油 80ドル
17:38Ruby`s InnのGeneral Storeで夕食購入17:55 (冷凍ラザニア、サラダ、ビーフ&チーズ(2本)、ストリングチーズ3本、スパイシークラブロール、レモネード、ジュース、ハイネケン)
18:30部屋戻って持参した日本食と前日の夜の残り(ごはん)を食べた 19:10食事終了
19:40インスピレーションポイントで夕日鑑賞 ブライスポイント 20:30まで
21:00以降 星空観賞&撮影

昨日のトレッキングとベビーキャリーの重さで全身筋肉痛が始まっていました。

特に腰と肩、ふくらはぎの筋肉通がひどく、まだグランドサークル序盤にも関わらず、一回目の体力のピークを迎えました。

グランドサークル巡りは翌日の体力配分も加味して行動しなければならず、最初からペースを飛ばすとその後の行程に影響が出てしまいます。

しかし、ここから徐々に動きながら体を慣らし、中盤からグランドサークルに耐えられる体力を身に付けていこうと思います。

ブライスキャニオン国立公園の朝の風景

深夜まで星空撮影していたのでとても眠い。

なんとか7時前に起床しました。

一緒のメンバーは6時30分頃にロッジの手前で地平線から昇る日の出を眺めていました。

Powell Pointから昇る朝日

ブライスキャニオン国立公園のリムは全域で東側を向いていて、崖の方面に行けばどこからでも日の出が眺められら様になってます。

混み合うこともないので静かに楽しめるのがブライスキャニオンの良いところです。

宿泊施設のロッジは立地がとてもよく、リムの先端までわずか100メートルほとです。

太陽が出てきた地平線にある真横の崖は「Powell Point」と言って、崖の先端は標高3,122メートルもありますが、ブライスキャニオンも標高が2400メートル付近なので、標高差はあまりなく太陽はほぼ地平線からクリアに出てきます。

日の出で赤く染まる土柱群

早朝のブライスキャニオンの光景はすごかったです。

土柱達が光り輝いていました。


日出直後のHoodoos(土柱群)は真横から太陽の光が当たり、赤く染まって幻想的な光景となります。

澄んだ空気の影響で強烈な光が差し込んでくるので他の場所で見る太陽の光よりも強く感じました。

しかし、外はものすごく寒かったです。

4月下旬の早朝の気温は0~5℃以下になるので、しっかりとした防寒対策が必須になります。

ブライスキャニオンに滞在したら日の出鑑賞は絶対に時間を作って見るべきです。

ブライスキャニオンロッジで朝食を取る

日の出も鑑賞したので、8:45分頃にロッジの朝食会場に行きました。

宿泊プランに朝食が付いていると思って行ったら、受付で一人16.5ドルと告げられ、びっくりしました。

ダイニングエリアの風景

朝食付きと勘違いしていたようですが、とりあえず4人分の費用で朝食を取りました。

朝食の内容はベーコン、シリアル、オートミール、ヨーグルト、フルーツ、スクランブルエッグ、トースト類の簡素な内容で、ちょっとしたジュースがありました。

スクランブルエッグは水分が抜けきっていて、フルーツは芯ばかりで甘くなく、置いてある他の料理は全体的に冴えない感じでした。

部屋は暗めで、食事をしている人は私たち以外に2組程度で、利用客はほとんど居ませんでした。

全会一致で「まあ、お金払うんだったら明日は行かないね」ということになりました。

チップ込みで80ドルくらい支払いましたが、近くのスーパーでちょっとした食料を買って部屋で食べるか、ブライスの町のレストランに行く方が良いかもしれません。

けど、この後は長いトレッキングが待っているのでしっかり食べて備えました。

ブライスキャニオンの峡谷深部を目指す

9時45分ごろに朝食を済ませて、10時前に部屋に戻りました。

この日のメインイベントはトレッキングで、『Queens Garden & Navajo Combination Trail』というルートでブライスキャニオンの深部を目指します。

始めてブライスキャニオン国立公園を訪れる方にお勧めのトレッキングルートで、難易度は中程度です。

峡谷の深部に入りながらユニークな土柱群を間近で眺められ、最も人気のトレッキングルートになっています。

Queens Garden &Navajo Combination Trail開始

Queens Garden & Navajo Combination Trailの全体

30分ほどでトレッキングの準備をし、ホテルを出発しました。

これから3時間近くトレッキングをするため、ザックにボトル水やお菓子などの軽食を入れました。

Sunset Pointからのスタート

天気は快晴で絶好のハイキング日和でした。

11時頃にロッジを出てからまずは出発地点のサンセットポイントを目指しました。

真夏の時期だったら早朝に出発しないと熱中症なにる恐れがあるため、この時期でお昼間に出られて幸いでした。

Sunset pointからリム沿いに歩きSunrise pointを目指しました。

Queens Garden Trailの入り口風景

Queens Garden Trailの始点はSunrise Pointから始まります。

ロッジから背負い続けているベビーキャリーが重くのしかかり、この時点で若干疲れていました。

子供、カメラ、水と食料合わせた総重量は約14キロで、前日のザイオン国立公園でのトレッキングの疲労が蓄積していました。

体力的に待つかな。

■峡谷深部へ進む

Queens Garden Trailの風景

複雑な構造をした土柱は上から眺める光景とは全く異なります。

これが自然にできた光景なので驚きです。

土柱群(Hoodoos)が広がる峡谷の深部は異様な風景で、歩くたびに違う景色が見えてきます。

峡谷深部の道は徐々に狭くなり、手前から来る観光客と道を譲りながら進んでいきます。

トンネル

途中に何か所もトンネルを通り抜けていきますが、狭くて屈みながら進まないと頭をぶつけてしまいます。

通り抜ける際にベビーキャリーのてっぺんがトンネルの天井にぶつかってしまいましたが、前かがみになりながら進みました。

太ももの筋肉痛もあって、なかなかキツイ試練でした。

4月下旬でしたが、動いているので汗ばむ感じでした。

Queens Gardenの中心付近

ベビーキャリーを背負っているので、周りより体力の消耗が激しいですが、峡谷深部は風が少なく気温も高くなるので、こまめな水分補給はした方が良いと感じました。

この辺りではなかなか座って休憩できる場所がないので、Navajo Loop Trailへ続く後半のトレッキングポイントまで一気に進んだ方が良いでしょう。

真夏の日中は気温がかなり上がると予想するので、その時期に行くのはおすすめしません。

■Navajo Loop Trailエリアへ

松の木のエリア

通常よりもゆっくり進んで行きましたが、歩き始めて1時間30分ほど経ってようやく土柱群を抜け、松の木が茂る外側エリアまで来ました。

道はまっすぐで下り坂もなだらかになったので、ベビーキャリーを置いて少し休憩をとりました。

さすがに疲れてきたので、連れに一時的に背負ってもらいました。

一度座ってしまうと、なかなか体を起こすことができませんでしたが、10分くらいの休憩で重い腰を上げてトレイルを進みました。

Navajo Loop Trail

しばらくするとNavajo Loop Trailに入り、林地帯を進んでいくと土柱群が見えてきました。

ここから先は急な坂道を登る為、最後の休憩をしました。

リス

休憩していると、どこからともなくリスが何匹も近寄ってきました。

「Golden-Mantled Ground Squirrel」という名前で、ブライスキャニオンなどの高地によく生息している種だそうです。

餌を求めて近寄ってきますが、警戒心が少なく手を出すと更に近寄ってきます。

噛まれでもしたら危ないので、近寄らないように警戒しながら休憩しました。

■トレイルの終盤

巨大な壁

「Wall Street」と呼ばれる巨大な砂岩の壁の隙間を通り抜けますが、両サイドにそびえ立つ壁の迫力は本当に圧巻です!

以前来た時よりも浸食が進んでいるように感じました。

特に通路側は土砂が流れた跡があり、足元を見ると崩れた岩が堆積していることが分かりました。

壁側にも崩れて積った岩があったので壁自体がいつ崩れてもおかしくない状態でした。

ここを通り抜ける時は細心の注意を払った方がよさそうです。

滑りやすい道

トレッキングも間もなく終盤になりますが、蛇行する坂道は最後の難所になります。

昇りの場合は勾配がきつく、道も砂利で滑りやすいので一歩一歩しっかりと進みました。

当日はトレッキングポールを持って行ったので、バランスを保ちながら歩くことができて良かったです。

Wall Streetの風景

常に足元を見ながら何度も蛇行する坂道を進んでいましたが、ふと立ち止まって来た道を振り返ったら上のような絶景でした。

Sunset Pointへループして戻り、約3時間半のトレッキングは素晴らしい体験でした。

最後の勾配はきつかったですが、このトレッキングでなんとなく体が慣れてきたように感じました。

峡谷の地形がどのようにして形成されたかなど、歩きながらブライスキャニオンを学ぶことができるたので、ブライスキャニオン国立公園を訪れたら、このトレイルを歩くことはとてもお勧めだと思います。

洗濯、食料調達、そして軽食休憩

グランドサークルの旅も3日目になったので、全員分の洗濯が溜まってきました。

長旅では最大4日分程度の着替えをローテーションしながら臨むため、旅行中の洗濯とその時間の確保は旅の行程で必須になります。

ブライスキャニオンロッジに戻ってすぐに洗濯物をまとめて、国立公園内にある1km離れたところにあるBryce Canyon General Storeへ向かいました。

Bryce Canyon General Store

Bryce Canyon General StoreはSunrise Pointから500メートル北側にあり、ロッジから車で向かいました。

建物の裏側にコインランドリーがあって、そこで洗濯をしました。

ランドリーの風景

洗濯機は4台、乾燥機は6台ありました。

ランドリーは25セントコインが必要ですが、室内に両替機があるので、コインが足りなければお札を用意しておきましょう。

両替機が壊れていたり、動いていない場合はGeneral Storeで両替をお願いできます。

洗濯は1回で40分くらいで終わりますが、乾燥機は25セントコイン1枚で4分間なので、コインの投入枚数も多くなり更に時間が掛かります。

乾燥する時間も惜しいので、洗濯だけして濡れたまま部屋で干すことにしました。

洗濯中の待ち時間で消耗した体力の回復とお腹を満たす時間を取る目的も兼ねて、General Storeでピザを買って軽食をとりました。

看板メニュー
ピザ

General Storeではギフトや食料品だけでなく、ピザやホットドッグ、コーヒーなどの購入ができます。

洗濯中にピザを食べました。

酸味のあるピザソースにチーズと大きなサラミとハーブが乗ったシンプルなピザですが、こういうのが一番美味しいんです。

大人4人と子供1人でアッという間に食べてしまいましたが、同時に洗濯も終わったので、部屋に戻り室内で洗濯物を干しました。

これで洗濯もの関連は一度リセットでき、国立公園内で洗濯ができて良かったです。

グランドサークルではどのタイミングで洗濯ができるかが非常に重要です。

Bryce Canyon General Store

ガソリン給油と食料買い出し

Ruby’s INN にあるジェネラルストア

部屋で洗濯物を干した後、夕日まで時間があったので翌日への備えでガソリンの給油と夕食の調達にBryceの町へ向かいました。

車で一度国立公園を出てすぐの場所に「Bryce」という町があり、まずは給油所でガソリンを入れました。

今回借りた大型のSUVは燃費が悪く、計算して見たところ1リットルあたり約6.5㎞くらいの。

ブライスキャニオン周辺のガソリンは当時1ガロン(約3.78リットル)4.9ドルで、一度の給油で80ドル(約10,400円|当時の1ドル130円換算)でした。

グランドサークルが終わったら、いったいどのくらのガソリン代が掛かるのか想像できません。

その後、給油所からすぐの場所にあるRubby`s InnにあるGeneral Storeで、今夜と明日の食料の買い出しをし部屋に戻りました。

日の入りまでまだ時間があったので、買ってきた食料と日本から持ち込んだ食事を食べながらお部屋の中で簡単な夕食をすませました。

ブライスキャニオン国立公園で見た夕日の風景

19時30分前に部屋を出て、車で「Inspiration Point」へ向かいました。

Inspiration Pointの看板

日没直前で到着した時には今にも太陽が沈みそうでした。
Inspiration Pointは高低差のある2カ所の展望エリアがあり、それぞれLower Inspiration PointとUpper Inspiration Pointと呼ばれています。

パノラマ

LowerとUpperの間にある崖に向かったところ、太陽が既に地平線間際まで沈んでいて、円形劇場にあるHoodoosは日影になっていました。

ブライスキャニオンに何度も訪れていますが、一つだけようやくわかったことがあります。

夕日に照らされたHoodoosの光景をみたいなら日の入りの1時間前には居たほうが良いです。

土柱群が夕日に照らされる最も綺麗な時間帯は日の入り1時間から30分前となります。

崖のすれすれにある松の木

崖の先端に今にも倒れそうな松の木が立っています。

10年前に訪れたときと変わらず、この松の木は同じように佇んでいましたが、浸食の影響でいつかはこの松の木も崩れてしまうかと思います。

この周辺は崖との境界線が無いため、気を付けなかがら景色を楽しみました。

Upper Inspiration Pointに続く道

私たちは坂道を登りUpper Inspiration Pointを目指しました。

Upper Inspiration Pointの展望エリア風景

50メートル程坂道を登り展望エリアに辿り着きました。

LowerとUpperの標高差は50メートル程あり、Upperの方がより土柱群がよく見渡せるようになっていました。

Upperから見た景色

見てください。この規則正しいHoodoosの配列を。

この場所は特徴的な円形劇場の中に無数にある土柱群がよく見えますが、ブライスキャニオン国立公園なのかでも最もHoodoosが密集する場所です。

複雑な土柱群

同じような配列で等間隔にあるHoodooは唯一無二の光景で、他の国立公園には無い風景です。

遠くから見ると小さい柱のように感じますが、高さ100メートル以上もあり、何層にも重なる巨大な砂岩の柱です。

何度も訪れていますが、目の前に来るとただ驚く限りです。

ブライスキャニオンは寒暖差の激しい場所で、砂岩の隙間に氷ができますが、氷は水よりも堆積が増える性質があるので、その時の膨張により砂岩に亀裂が生じ、長い年月をかけて浸食が進みHoodooが形成されます。

浸食は今後も続きいつかはこの風景も無くなってしまうのでしょう。

日の入り直前の風景

展望エリアの反対側に振り返ると沈む太陽が見えました。

ブライスキャニオンの最後の滞在にふさわしい良い夕日でした。

ブライスキャニオン国立公園で見た満天の星空

トレッキングで疲れていましたが、ブライスキャニオン国立公園の最後の日だったので、眠気もありましたが星空撮影を行いました。

昼間でベビーキャリーを背負ってのトレッキングは相当体力が消耗していたようで、食事後は疲れがピークに達しました。

ブライスキャニオンの星空風景

Hoodooを背景に天の川が写った風景が撮れました。

できる限り睡眠時間を確保したかったので、カメラを自動撮影モードにしてリスク承知で置きっぱなしにして部屋に戻りました。

暗闇の中、サンセットポイントにあるNavajo Loop Trailを少し下った道の中腹に三脚をセットして微速度撮影モードで撮影しました。

こういった国立公園ではカメラを放置しても盗まれることはあまりなく、過去に何度もカメラを放置しては明け方に回収しています。

まぁ、いつか盗まれる日もあるかもしれませんが、GPSなどの発信機などの防犯対策をしていれば大丈夫でしょう。

暗闇の中にカメラがあると、近くに撮影者がいるんじゃないかと思うものです。

次の日はブライスキャニオン国立公園を離れ、モアブの街を目指します。

■3日目の食事

  • Bryce Canyon Lodgeで朝食
  • トレッキング中の軽食
  • Bryce Canyon General Storeでピザ間食
  • Ruby’s Inn General Storeで購入したデリ系とに持ち込み日本食を部屋の中で食べた(夕食)

■3日目の走行距離:

5マイル(約8km)

■3日目の総歩数:

22,100歩(16.31㎞)

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