眠らないカジノの街、ラスベガスから車で30分弱で行くことができるLake Mead National Recreation Area(レイク・ミード国立保養地)は手軽に行ける自然の観光スポットです。
大きな見どころはありませんが、全体的に見晴らしが良く、大きな湖が広がっています。
この記事ではレイク・ミード国立保養地で手軽に行けるスポットとその魅力をまとめています。
Lake Mead National Recreation Area(レイク・ミード国立保養地)とは?
ネバダ州とアリゾナ州をまたがるコロラド川の中流にある巨大な人工湖です。
レイク・ミードはラスベガスの東約40㎞に位置し、グランドキャニオンの下流にあり、以下の特徴があります。
■ダム開発による人工湖の形成
3州(カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州)の安定した電力供給を目的に1936年に竣工した「Hoover Dam(フーバーダム)」によってミード湖がで形成されている。
■貴重な水源
3州にまたがる貴重な水源になっており、農業、各都市への飲料水供給や工業用水などで利用されている。
■湖周辺の自然保護区
ミード湖周辺は砂漠や山、豊かな水源に生息する多様な生物などの自然環境があり、その保全と保護のため、国立保養地として確立されている。
■湖を起点としたさまざまなアクティビティ
ミード湖周辺の自然の美しさや景観からアウトドアやウォータースポーツが人気で、自然特化したアクティビティーが有名。
これらの理由から、レイク・ミードはレクリエーションエリアとして国立保養地(National Recreation Area)として1936年に制定され、その後正式にLake Mead National Recreation Areaとして名称を変え、アメリカで最初のNational Recreation Areaに認定されました。
National Recreation Area制定日 | 1964年 |
営業日 | 通年 |
入場料 | 25ドル(車1台につき) |
オフィシャルHP | https://www.nps.gov/lake/index.htm |
Lake Mead National Recreation Areaの一部を紹介
ラスベガスの中心部から30分以内で行くことができます。
現地周辺に住んでいれば湖でボートや水遊び、キャンプやサイクリングなどが楽しめますが、観光で訪れるなら滞在時間は数時間ほどになるので、車で景色を眺めながらドライブする程度の内容で紹介します。
■エントランス(ラスベガス側)
ラスベガスから州道564(E Lake Mead Pkwy)を進むとLake Mead National Recreation Areaの大きな看板が見えてきます。
■東側にある料金所
料金所にて車1台につき25ドルを支払います。
支払い方法はクレジットカードのみで、現金払いは受け付けていません。
■道路風景
料金所を越えると道路の名称は『Lakeshore Road(レイクショア・ロード)』と名称が変わります。
道路は広くて走りやすく、車も少ないので景色を眺めながらドライブが楽しめます。
ラスベガス側から行くと、常に左側にLake Meadが眺められます。
■Sunset View Scenic Overlook
道路沿いにいくつも湖側に続く道があり、Sunset View Scenic Overlookもその一つです。
一帯周辺は砂漠地帯で、むき出しの大地や山々がよく見え全体的に見晴らしの良い静かな景色が広がっています。
展望エリアも木や遮るモノがほとんどないので眺めがよく、開放感が素晴らしい場所です。
また晴天率が高く、夕暮れ時にレイク・ミードが紅く染まる光景が人気となっています。
■大型の鳥が大空に舞う
この一帯の上空に旋回している大きな鳥を目撃することがあるかと思いますが、レイク・ミードでは大型の鷲や鷹が生息しています。
駐車スペースの上空に大型の鳥が3羽くらい旋回していて、後に調べたらLake Meadに居た大きな鳥は『ヒメコンドル(Turkey Vulture)』でした。
カメラを限界まで望遠にして撮影したヒメコンドルは上空で旋回しながら地上にいる小動物を狙っている様子でした。
Lake Meadができた当初より、その周辺の自然環境は多くの野生生物にとって重要な場所となっていて、人工湖が豊かな生態系を循環させています。
■Boulder Beach(ボルダー・ビーチ)
Lakeshore Roadをさらに進むと『Boulder Beach(ボルダー・ビーチ)』があります。
Lakeshore RoadからBoulder Beachへ進む道に入ると、湖の手前まで道が直線で続います。
湖に向かって真っすぐ延びる道路とLake Meadがフォトジェニックな風景となっていて、珍しい光景が見えることでしょう。
2022年はレイク・ミードの水位が異常に少なかったので、水底が通常よりも広く見えていました。
湖は物静かで喧騒としたラスベガスとは対照的な静かさで、のんびり過ごすのも良いかもしれません。
ここでは浅瀬が続くため、遊泳ができたり岸で安全に水遊びができます。
訪れた5月上旬は暖かい気候で、何組か子供連れが水着で遊んでいました。
湖の反対側にある山脈は山肌がむき出しになったいて迫力があります。
赤褐色で斑模様の山や様々な色の地層がよく見え、青い湖と相まって独特な世界になっています。
人工湖とは思えない風景で自然の光景が広がっています。
湖にはクルーズやボードが見えますが、Lake Meadで風を切りながらのクルーズはとても楽しそうです。
Lake Mead National Recreation Areの予備知識
そんなに事前の下調べは不要ですが、いくつかまとめました。
■滞在時間は?
ドライブと景色を眺めるだけなら2時間から半日あれば十分です。
展望エリアには屋根付きのベンチがあるので、ラスベガスで軽食でも買ってピクニックなどはおすすめです。
■入園料は?
車1台につき25ドルの入園料が掛かります。
国立公園の年間パスがあれば、追加の入園料が掛かりません。
■フーバーダムに近い
すぐ近くにHoover Damがあります。
まとめ
Lake Mead National Recreation Areaはコロラド川がフーバーダムで堰き止められてできた人工湖「Lake Mead」を中心に、アメリカで始めて認定された国立保養地(National Recreation Area)です。
人工湖を中心に見晴らしの良い景観からの眺めや湖でのアクティビティが楽しめ、ラスベガスから30分以内でアクセスできるお勧めの観光スポットです。
車両1台につき25ドルの入園料が掛かりますが、国立公園の年間パスがあれば何度でも入園できます。