2020年4月7日はコロナウイルスによって日本で初めて緊急事態宣言が発令されました。
未知のウイルスによる恐怖で街から忽然と人々が消え、外出自粛となりました。
当時の大混乱中、2020年5月2日の夜に自転車で西新宿へ行き、夜の静寂な街の風景を記録しました。
コロナ禍当時の状況や閑散とした街の風景など、人が全くいない新宿の夜は貴重でもう二度と見ることができない風景でしょう。まさに別世界です。
ゴールデンウィーク中(5月2日)に西新宿で夜景撮影
コロナで自粛が続く中、深夜に夜景撮影とサイクリングで西新宿を訪れました。
普段は人であふれかえっている新宿が、新型コロナの影響で人が全くいません。
街は存在しているのに人が全くいない新宿にとても違和感を覚えました。
新宿ヒルトン周辺
新型コロナの影響でホテルの稼働率は激減しています。深夜の2時頃はいえ、これだけしか部屋の電気がついていませんでした。
最初の緊急事態宣言中の人々の意識はとても高く、人流が少ないことが良くわかります。
遊歩道は誰も歩いておらず、車道はタクシーも一般車両も走っていませんでした。
道路の広さがより際立っています。
車や人の往来が無いにも関わらず信号機だけはいつもと同じように動いていて、突然人が消えたような不気味な光景です。
北通りと東通りの交差点
道路には一切車がいないためとても広く感じました。この場所に小型飛行機やヘリが着陸できそうな感じです。
都庁周辺
都庁の通りには数少ない役人を待っているタクシーが数台停車しているくらいでした。完全にゴーストタウン化している新宿です。街灯がしっかりと左右対称になっています。
オフィス街がある高層ビルは灯りがついておらず、無機物な佇まいです。窓が暗いため仕事をしている人は誰も居ません。
普段はオフィス街を歩く人がいますが誰も居ません(夜だからいなくて当然か)。
都庁の裏手の公園入口付近の風景です。こうしてみると都庁の建物は結構しっかりした構造になっているだと改めて思いました。
また、都庁の裏手の公園に続く入口付近にこのようなオブジェも人目を気にせず撮影ができるためとても貴重です。
東側の都庁
一人で都庁を独占しています。ビルの重厚感と静まり返った夜の風景がゲームに出てくるような感じです。
FF7に出てくるミッドガルのような光景です。ビルの両端にはTOKYO2020のシンボルがありますが、オリンピックの盛り上がりは全くなく、今後最も静かで無観客のオリンピックになるとは想像もつかないことでしょう。
新宿中央公園付近
新宿中央公園を散策しました。数年前にデング熱が発生したスポットのあの公園です。しかし誰もいない深夜の公園は結構不気味なものです。
新宿中央公園から再び都庁の方向に進むと細長い連絡通路があり、そこで何枚か撮りました。
誰もいない新宿は怖いくらい静かです。完全に停止しており車の音どころか鳥の鳴き声も聞こえず、カメラのシャッター音だけが響き渡るほどの静けさでした。
新宿西口付近
新宿西口エリアのロータリーはバスや人の往来が活発な場所で、本来なら奥のビルは小田急や看板の広告が照らしているはずです。街灯もほぼ消えており廃墟のようでした。
新宿東口エリア
アルタ前付近の風景。普段なら深夜でも人通りが激しい状況にもかかわらずだれ一人いません。新宿東口とは思えない異常な光景です。まさに新型コロナを恐れる人々の恐怖心が人流抑制を体現しているといっても過言ではありません。
アルタ前から歌舞伎町へ続く道。客引きしている人もおらず、もぬけの殻です。
歌舞伎町付近はさすがに少しだけ人がいましたが、こんな静かな歌舞伎町は珍しいです。
再び西新宿エリアに向かう途中に居酒屋が軒並みそろえている「思い出横丁」がありますが、静まり返っておりました。
改めて、西新宿エリアはとても整備された街並みだとわかります。
気が付いたら2時間ほど西新宿に滞在しており明け方4時ごろになってました。
今回はコロナの影響で街全体が静かな時期でしたので、このような写真が撮れたのだと思います。
新宿の街が静まり返るのは今後二度とないかもしれません。
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