グランドキャニオン国立公園のサウスリムは、数々のビュースポットが点在しており、初めて訪れるならグランドキャニオンの壮大なパノラマに圧倒されることでしょう。
しかしながら、眺める風景は似通ったものも多く、限られた時間で全てのビュースポットを回るのは困難で非効率です。
そこで、この記事ではグランドキャニオン国立公園(サウスリム)の数あるビューポイントでお勧めの場所や素晴らしい風景、特徴を紹介していきます。
グランドキャニオン国立公園のビュースポットは3つのエリアに分かれている
約35㎞の東西に延びるサウスリムには、様々なビュースポットが点在していますが、主に3つのエリアに分かれています。
■デザートビュードライブ沿い
サウスリムの東側にあるゲートからグランドキャニオンビレッジまでのエリアでDessert View Drive(AZ-64)沿いにビュースポットが点在しています。
リムの中心から離れていて距離もあり、基本的には車が主な移動手段になります。
■グランドキャニオンビレッジエリア(Grand Canyon Village)
サウスリムの中心にあり、代表的なグランドキャニオンの風景はこのエリアに集中しています。
宿泊施設や商業施設が近く、徒歩圏内で展望エリアへアクセス可能です。
■ハーミット・ロードエリア(Hermit Rd)
グランドキャニオンビレッジの西側から続くハーミット・ロード沿いにビュースポットが点在しています。
夏のシーズンはシャトルバスか徒歩、または自転車でのみ通行が可能なエリアです。
グランドキャニオン・サウスリムのビュースポットとは?
東側から順にお勧めのビュースポットを紹介していきます。
Dessert View Drive沿いにあるビュースポット
- Dessert View Watch Tower
- Navajo Point
- Lipan Point
- Moran Point
- Grandview Point
■①Dessert View Watch Tower(デザート・ビュー・ウォッチ・タワー)|トイレ&商業施設あり
サウスリムの最東端に位置する展望エリアには、シンボルとなるレンガで作られた小塔があり、その周辺には様々な角度から眺めることができる展望スポットが点在しています。
眼下に流れるコロラド川が見え、東側には荒野の地平線まで眺めることができ、渓谷だけでない景色も特徴的です。
さらに、サウスリムの中でも標高があり見晴らしが良いエリアになっています。
この付近のコロラド川は川の流れが北側から東側に方向を変えて場所にあり、立体的な渓谷の風景が眺められます。
パノラマの左側の風景には、グランド・キャニオンが西に向かって広がり、リムと谷の深さが強調されています。
望遠レンズを使って北側に向けると、蛇行するコロラド川を捉えることができます。
深く削られた大地がよく見え、地形に合わせて川の方向が変わっていることがよくわかります。
西側の方角には、深く削られた谷が奥まで続き、空気が澄んでいればより遠くまでの景色がはっきりと見えるでしょう。
小塔の西側エリアの周りにはベンチが設置され、座ってゆっくりと景色が眺められます。
また、観光客が最初に訪れることが多い最東端に位置しているため、商業施設、駐車場、トイレなどの設備が充実しています。
■②Navajo Point(ナバホ・ポイント)|トイレ無し|35台の駐車スペース
グランドキャニオンの東側エリアが一望でき、観光客が少なく落ち着いて景色が楽しめます。
Dessert View Watch Towerから800メートル程隣にあるビュースポットで、距離が近いため似たような風景です。
柵のある展望エリアより西側に行くと断崖絶壁の吹き抜けた場所があり、先端から良い眺望が眺められます。
Navajoの語源はアメリカ先住民族最大のナバホ族の名前に因んで名づけられています。
より谷側に近く、グランドキャニオンの東側の風景がより感じられます。
角度的に北側から流れてくるコロラド川の風景がよく見え、望遠レンズで撮ると上の写真のような光景が見えます。
時間に限りがあるなら、Navajo Pointは行かずDessert View Watch Towerに行きましょう。
■③Lipan Point(リパン・ポイント)|トイレ無し|22台の駐車スペース
Navajo Pointから西にある次のビュースポットです。
展望エリアは真西を向いていて、深く削られた渓谷がはっきり見えるビュースポットです。
Lipanとはアメリカ先住民族の一つでLipan Apach(リパン族)を表しています。
真西に向いた展望エリアは開放的で、マーブル色の渓谷がよく見えます。
北側は反対側にあるノースリム側がよく見えます。ノースリムはサウスリムよりも標高が200メートル以上高くなっています。
西側の風景は大地の裂け目のように見えますが、裂け目に沿ってコロラド川が流れていて、侵食の凄まじさがよく分かります。
望遠レンズだとより細かい描画がよくわかります。
膨大な年月をかけて大地を深く削り、現在は太古の地層を浸食しているようです。
■④Moran Point(モラン・ポイント)|トイレなし|30台の駐車スペース
展望エリアは、Lipanポイントから西へ7㎞ほど進んだ場所にあります。ここは白く硬い岩盤の上に位置しており、コロラド川が削り出した深い谷の側面がはっきりと眺めることができます。
最大の特徴が東西に切り裂かれた深い渓谷の風景で、地層の断面がよく見えます。
様々な色の地層と複雑な地形がこの場所の見どころです。
この場所は展望エリアから眺めるだけに留まらず、観光客が展望エリアを越えてリムの先端まで行くことができ、道ができています。
自己責任ですが、ある程度は崖の先端付近まで安全に行けます。
展望エリアの北側方面を眺めると手前にあるリムの間からコロラド川が見えます。
Moranとはグランドキャニオンの発展に貢献した風景画家だったThamas Moranという人物にちなんで名づけられています。
■⑤Grand View Point(グランド・ビュー・ポイント)|トイレあり|37台の駐車スペース
19世紀後半の1898年に炭鉱夫だったPete Berryがグランド・キャニオンで初めてホテルを経営し、Grandview Hotelを開業した場所で、グランドキャニオンを観光業として取り入れた最初の人物で、その人物名にちなんで名付けられた大変有名な場所です。
壮大な風景が広がり、そこに身を置くことでより一層没入感の強いグランドキャニオンを感じられます。
東側はコロラド川の上流であり、より浸食が進んでいるため、渓谷の高低差が少なく、景色は開けており、遠くまで鮮明に見渡せます。
この場所には渓谷を下りコロラド川まで続く長く険しいGrandview Trailの起点があります。
そして、その先には炭鉱へ続く道が現在のトレイルとして整備されています。
Grand Canyon Villageエリアにあるビュースポット
グランドキャニオンと言えば、この地域全般から眺める景色を指し、最も有名なビュースポットが点在している中心地です。
また、アクセスが非常によく、そのため多くの観光客が訪れる場所でもあります。
- Yaki Point
- Pipe Creek Vista
- Mather Point
- Yavapai Point
■⑥Yaki Point(ヤキ・ポイント)|トイレ無し&シャトルバスのみアクセス可能
ヤキ・ポイントはDessert View Drive沿いにあるビュースポットで自走での行くことができず、オレンジ色のシャトルバスでのみアクセスできます。
眺めは息をのむような美しさで、日の出や日没時は渓谷の色合いが更に美しくなります。
Yakiとはこの地に居た先住民族のYaki(Yaqui)族の名前から名づけられています。
夕暮れ時は夕日がノースリム側を照らし、赤く染まる渓谷の風景が見どころです。
段々と続く高低差のある大地がよく見え、様々な色合いの地層が見えます。
リムの先端は浸食が激しく、崖は緩やかに崩れて斜面が谷に向かって続いています。
Yaki Pointの左側にSouth Kaibab Trailが見えます。
このトレイルは、蛇行しながら渓谷の深部エリアへと続いています。
展望エリアから約600メートル後方には、South Kaibab Trailのスタート地点があります。
このトレイルは長くて険しい道がコロラド川まで続きますが、日帰りで行けないエリアになります。
■⑦Pipe Creek Vista(パイプ・クリーク・ビスタ)|トイレ無し & 駐車スペース約40台
Pipe Creek VistaはDessert View Drive沿いの一番西側にある展望エリアです。
道路沿いに駐車スペースが約40台ほどあり、歩いてすぐの場所に展望エリアがあります。
奥まった展望エリアからは、壮大な景色が広がり、名前の由来となるPipe Creek Canyonが見えます。
ここでは、両サイドにそびえ立つリムの力強い岩肌と、高低差のある深い谷の風景が特徴的です。
私もこの景色が大好きで、上位に入る展望スポットだと思います。
展望エリアには柵がありません。身を乗り出すと真下は数百メートルの崖下へと続き、圧倒的なスリルを味わうことができます。
左側にある崖の圧倒的な重量感と存在感に驚くことでしょう。
これらの景観は、大昔から続く浸食の影響によるもので、雨や小川に大地を深く削りったことで形成されています。
Pipe Creek Canyonを流れる小川は、グランドキャニオンの中心に流れるコロラド川へ合流します。
しかし、ここからでは渓谷の深部が見えません。なぜなら、周囲は深く切り立った崖に囲まれているからです。
展望エリアの右側には、South Kaibab Trailがよく見えます。
望遠レンズを使うと、トレイルが何度もジグザグしながら、谷の中心に進んでいく様子が眺められます。
リムの先端には、松の木や植物が自生しており、谷の風景だけでなく、緑も美しい場所になっています。
⑧Mather Point(マーサー・ポイント)|トイレあり & 駐車スペース多数
グランドキャニオンを代表する最もお勧めする展望エリアの一つで、最も多くの観光客の訪れる場所です。
展望エリアは広く、柵のあるエリアを中心に、リム沿いであればどこからでも壮大な景色を眺めることができます。
また、このエリアには渓谷の地形や地質に関する掲示板や案内版が多く展示されており、景色を楽しみながらグランドキャニオンの歴史を学ぶことができる場所にもなっています。
Mather Pointの名前は、グランドキャニオン国立公園の創設者であるStephen Tyng Matherにちなんで名づけられています。
Mather Pointは突き出た崖の先端に展望エリアがあり、270度の視野で壮大な景色を見渡すことができます。
Mather Pointは、「Kaibab Limestone(カイバブ石灰岩)」と呼ばれるグランドキャニオンの最上部を形成している硬い岩盤に立地しています。
この岩盤は、現在のグランドキャニオンの形成に非常に重要な役割を果たしています。
自分が立っている場所は近くではわからないもので、一歩離れてみると展望エリアで見ている場所がいかにリムの先端に居るかがよくわかります。
Mather Pointは、グランドキャニオンを訪れた際に必ず訪れるべき展望エリアです。
その周辺から眺める景色はどれも壮大で、驚くほど美しい景観が広がっています。
■⑨Yavapai Point(ヤバパイ・ポイント)|トイレあり & 駐車スペース(多数)
グランドキャニオン国立公園の代表的な展望ポイントで、壮大で美しい大渓谷のパノラマが望めます。
訪れる観光客の憧れの地で、グランドキャニオンを紹介する記事やサイトの写真のほとんどがこの場所から撮影されています。
周辺には地質博物館や看板、展示物があり、グランドキャニオンの歴史や地質について学ぶことができます。
Yavapaiという名前は、アリゾナ州の先住民族にちなんで付けられています。
この場所からは、北側にあるノースリムまで続く深い谷をよく見渡すことができ、強弱のある複雑な大渓谷の構造がはっきりと見えます。
また、早朝から夕方にかけて、大地の色合いが変化する様子が訪れる観光客を魅了します。
グランド・キャニオンの中心部へは徒歩で片道約10時間かかり、日帰りでの訪問ができません。
コロラド川まで到達すると、Bright Angel Trail Bridgeを渡り、反対側にある宿泊施設であるPhantom Ranch(ファントム・ランチ)に辿り着きます。
アリゾナ川を越えた先にはBright Angel River(ブライト・エンジェル川)によって削られた渓谷がノースリムまで続き、同じルートでトレイルが延びています。
ハーミットロード沿いにあるビュースポット
グランドキャニオンビレッジの西側から始まるHermit Rdは、全長16マイル(約25キロ)の道路で、最西端に位置する終着地点の『Hermit Rest(ハーミットレスト)』まで続いています。
冬季以外は、シャトルバス、自転車、または徒歩でのみアクセスが許可されています。
シャトルバスの各停留所からは、リム側にあるビューポイントから素晴らしい景色を楽しむことができます。
自家用車でのアクセスが制限されているため、移動の自由は少なく、所要時間が長くなることがあります。
- Maricopa Point
- Powell Point
- Hopi Point
- Mohave Point
- Pima Point
- Hermit Rest
■⑩Maricopa Point(マリコパ・ポイント)
突き出たリムの先端には展望エリアがあり、他のビューポイントにはない随一の開放感を味わえます。
Maricopaという名前は、アリゾナ州南部に住む先住民族の部族に由来しています。
ここからは深い谷の風景を眺めることができます。
展望エリアまでは細く伸びる歩道を通りますが、両サイドは断崖絶壁で見晴らしの良い光景となっています。
まるで天空の廊下を歩いているような開放感が味わえます。
この場所はグランドキャニオンの中心が見え、両サイドにあるリムと深い谷がセットで眺められ、遠近感の強い風景が特徴的です。
眼下にはPlateau Pointへ続く、トレイルの線が見えます。
片道4時間かけて行くPlateau Pointへの道のりは関連記事『【日帰りハイキング】ブライト・エンジェル・トレイルを歩き『プラトー・ポイント』まで行ってみた』を参照ください。
展望エリアの西側(左側)にはPowell Pointの展望エリアが見えます。
Kaibab Limestoneが固く、地層がしっかりと残っています。
高低差が400メートル以上あり、落ちたら助かりません。
リムの先端にある展望エリアはだいたいこのような場所に立っています。
■⑪Powell Point(パウエル・ポイント)|トイレ無し
ハーミットロード沿いに位置する、グランドキャニオン国立公園内の展望エリアの一つです。
この場所は、19世紀に最初にグランドキャニオンを探検したJohn Wesley Powellの名前に因んで名付けられました。
彼の功績を称えたモニュメントがあり、ここはグランドキャニオン国立公園の歴史を垣間見ることができる特別な場所です。
展望エリアに行く前の通路はまっすぐ伸びていて、とても開放的な雰囲気です。
Maricopaポイントからも距離が近く、似たような風景が眺められます。
時間が無い方はPowell Pointは立ち寄らず、Maricopaポイントだけでも十分で、次のHopi Pointに行くことを勧めます。
■⑫Hopi Point(ホピ・ポイント)|トイレあり
Powell Pointの次に位置する展望エリアは、広々としたパノラマ風景が魅力的です。
この場所は、最西端にあるハーミットレストまでの道中に唯一のトイレがある場所でもあります。
Hopiという名前は、アリゾナ州に住む先住民族の一つで、この地に最も古くから住んでいると考えられています。彼らの言葉で「平和の人々」という意味があるようです。
展望エリアは安全な柵が施されています。
手前に岩や背の高い木が無いので、どこからでも景色が堪能できるようになっています。
東の方角にあるデザートビューまでよく見渡せます。
北東の方角にコロラド川が確認でき、望遠レンズで覗くと川の付近の地層がよく見えます。
こちらの展望エリアからは、サウスリム側とノースリム側の大地を眺めることができ、遠くにはコロラド川を見ることができます。
地形による影ができやすく、コントラストの強い風景ですが、夕日が沈むと美しい色彩が広がりそうです。
■⑬Mohave Point(モーハベ・ポイント)|トイレ無し
展望エリアだけでなく、広範囲にわたって様々なグランドキャニオンの光景を眺めることができる絶好の場所です。
コロラド川がよく見え、ノースリムとサウスリム側を横目に眺めることができます。
グランドキャニオンを訪れる観光客に人気のスポットであり、大自然の壮大さと力強い大地を感じることができるお勧めの場所です。
Mohaveという名前の由来も、アメリカ先住民族であるMohave Tribe(モーハベ族)に由来しています。
ノースリム側の深い谷と手前を更に削る深層の渓谷が見渡せます。
東側は巨大な絶壁のリムが見え、あまりの大きさに距離感がつかめません。
崖下は約400メートル以上もあり、とても深い渓谷であることが分かります。
展望エリアを北西側から眺める景色が見どころで、北西に進むコロラド川と一番深い渓谷の風景が広範囲に眺められます。
サウスリムにある展望エリアの標高は約2,000メートルですが、グランドキャニオンを削っているコロラド川の標高は700メートル付近にあります。
その高低差は約1,400メートルもあり、この数値から、いかに深い大渓谷であるかがよく分かります。
更に望遠するとコロラド川がよく見えます。
この場所からは、まっすぐ伸びるコロラド川がよく見えますが、深く削られた大地を二分する光景がよくわかります。
■⑭Pima Point|トイレ無し
ピマ・ポイントは、渓谷の深さを実感しやすい場所として有名で、コロラド川が見渡せる場所です。
Pimaという言葉の語源は、アメリカ南西部に住む先住民族であるPima族に由来しています。しかし、彼ら自身がその名称を使用したり、自己をそう呼んだわけではなく、スペイン人が彼らを"Pima"と呼んでいたことが起源です。
コロラド川が西から北西に向かって流れることで、大渓谷の地形がより分かりやすくなっています。
景色が見える右側には東から流れるコロラド川がよく見えます。
展望エリアの西側を眺めると、コロラド川と渓谷の風景がよく見えます。
コロラド川はここから蛇行を繰り返しながら進み、やがてネバダ州にあるレイクミード湖に至り、その後メキシコまで続いていきます。
■⑮Hermit Rest|トイレあり
ハーミット・レスト(Hermit Rest)は、サウスリムの最西端にあり、小規模のログハウスにギフトショップがあります。
現在は、Hermit Trailの出発地点になっていて、その他観光客がグランドキャニオンの美しい景色を楽しむための展望台や周辺エリアを提供しています。
終着地点なのでトイレも備わっています。
Hermit Restのシンボルがあり、アーチの頭上に鐘があり、紐を揺らして音を鳴らすことができます。
Hermit Restは西側エリアは平らなリムの光景が広がっていて、地平線に沈む太陽の光景が眺められます。
Hermit Rest周辺には展望エリアがありますが、背の高い木が多く、吹き抜けて見える景色は少なめです。
Hermit Trailを歩くのであればお勧めですが、ビュースポットは他の場所に比べると正直見劣りします。そのため、シャトルバスを利用してわざわざ訪れなくても良いかもしれませんね。
グランドキャニオンのビュースポット巡りでの予備知識
サウスリムで今回紹介した以外も合わせて全体の約9割ほどのビュースポットを待って得た体験からビュースポット巡りで知っておきたい予備知識をまとめました。
■全部回る必要はない
5か所以上回ると人間誰でもその光景に慣れてきます。
実際、似たような景色も多く一番最初に見た光景より感動が少なくなっていました。
似たような景色での「感覚の慣れ」や全てを回る「時間の非効率」を鑑みると、行くべきところは絞ることを勧めます。
個人的におすすめの8つを紹介します。
更に時短で場所を絞るなら赤いハイライト箇所がお勧めです。
Dessert View Watch Tower | 最東端にあるビュースポット蛇行するコロラド川がよく見える |
Lipan Point | 展望エリアからは遮るモノがなく、浸食の進んだ渓谷のパノラマ風景が眺められる |
Pipe Creek Vista | 両サイドにあるリムと400メートル以上の崖下へ続く光景が圧巻の場所 |
Mather Point | グランドキャニオンの中心にある代表的なビュースポットで、突き出た先端にある展望エリアからの眺めは最高 |
Yavapai Point | 誰もが訪れる最も有名なポイントでグランドキャニオンの中心付近が見渡せる |
Maricopa Point | リムの先端から眺める約180度の視野は圧巻の光景 |
Hopi Point | 見やすい展望エリアとトイレのある場所 |
Mohave Point | 広い展望エリアで見る場所によって景色が異なる |
■ビューポイントの名称について
各ビューポイントの名前はアメリカ先住民族の名前やグランドキャニオンを開拓したアメリカ人の名前が付けられています。
■望遠レンズや双眼鏡があるといい
画角200㎜以上の望遠タイプのカメラやレンズがあると、ダイナミックなコロラド川やグランドキャニオンの大渓谷がよく見えます。
■コロラド川が見える展望エリアは限られている
グランドキャニオンは谷が深すぎて、コロラド川が見える場所は限られています。
展望エリアがある標高は約2,100メートルに対し、コロラド川流れる場所は標高700メートルで、その差は1,400メートルあります。
■鑑賞時間は午前中から午後一くらいが良い
ビュースポット巡りをする場合は午前中からお昼間くらいが最適です。
大渓谷は複雑な地形から太陽が当たる場所とそうでない場所の差が激しく、かなり強いコントラストになります。
太陽の高度が高い時間帯は全体的に日の光が差し込む為、よく見えます。
空気が濁っていいる場合は西日(横から差し込む光)は景色がぼやけてきます。
■景色は天候に左右されやすい
曇り空はグランドキャニオンの色合いが十分に発揮されず、のっぺりとした風景になります。
■風が強く吹き込む
グランドキャニオンは強い風が吹き荒れることがあるので、防寒対策だけでなく、風で飛ばされないように気を付けてください。
■柵がない
展望エリアには柵が施されていますが、展望エリアの周辺にはありません。
■グリップ力のある靴が最適
展望エリアやその周辺は岩、砂、土や段差があるので、グリップ力のある運動靴を履いて行きましょう。
■Hermit Road沿いのビュースポットはシャトルバスでのみアクセス
自家用車では行けず、シャトルバスでの通行ができます。
時間は正確ではありませんが、シャトルバスは15分間隔で運行しています。
■グランドキャニオン国立公園について
詳しくはオフィシャルホームページを参照ください。
まとめ
グランドキャニオン国立公園のサウスリムはリム上に様々な展望エリアが点在しています。
それぞれに特徴がありますが、似たような風景が多く、実はあまり大きな差はありません。
展望エリアを巡っていると、あとで写真を見返してみると、どこで見た風景かわかり辛いこともあります。
すべてのビュースポットを巡ると時間が掛かり、とても非効率なので見に行くビュースポットはある程度絞って行きましょう。